普通預金は、お金を自由に出し入れできるため、日常的な資金管理に適した預け先です。一方、定期預金に比べると金利が低く、「お金を増やすには向かない」と考える人もいるでしょう。
ところが最近では、普通預金でも比較的高い金利を設定する金融機関が登場しています。
そこで今回は、ゆうちょ銀行と高金利の普通預金を取り扱う銀行を取り上げ、100万円を1年間預けた場合の利息を比較します。預け先によって、受け取れる利息にどのくらい差が出るのか見ていきましょう。金利は2026年9月時点、金利と預金残高が変わらなかった場合で計算します。

ゆうちょ銀行の通常貯金に100万円を1年預けたら?
ゆうちょ銀行の「通常貯金」は、一般的な銀行の普通預金にあたります。2026年9月現在の金利は年0.4%です。100万円を1年間預け、金利と預金残高が変わらなかった場合、受け取れる利息は次のとおりです。
・預入額:100万円
・金利:年0.4%(2026年9月時点)
・1年間の利息(税引き前):4000円
・1年間の受取利息(税引き後):約3188円
利息には20.315%の税金がかかります。
ゆうちょ銀行の大きなメリットは、全国の郵便局などにある店舗やATMを利用できることです。郵便局内やゆうちょ銀行店舗内のATMでは、通常貯金の預け入れ・払い戻しを、原則として曜日や時間帯にかかわらず無料で利用できます。なお、硬貨を伴う取引や一部のATMでは料金がかかる場合があります。
給与や年金の受け取り、公共料金などの引き落としにも利用できるため、日常生活のお金を管理する口座として使いやすいことが、ゆうちょ銀行の魅力です。
参照:金利一覧-ゆうちょ銀行
ネット銀行などの普通預金に100万円を1年預けたら?
「少しでも利息を増やしたい」という場合、高い金利を設定している銀行の普通預金も候補になります。ここでは、あおぞら銀行BANK支店、島根銀行「しまホ!」、東京スター銀行の3つを見てみましょう。
●あおぞら銀行BANK支店
あおぞら銀行BANK支店の円普通預金は、100万円以下の部分に年1%の金利が適用されます。100万円を1年間預けた場合の受取利息は次のとおりです。
・預入額:100万円
・金利:年1%
・1年間の受取利息(税引き前):1万円
・1年間の受取利息(税引き後):約7969円
利息には20.315%の税金がかかります。
ゆうちょ銀行の通常貯金と比較すると、受取利息は約2.5倍です。
ただし、年1%が適用されるのは100万円までです。100万円を超える部分には年0.65%が適用されます。なお、普通預金の金利は変動金利です。
参照:あおぞら銀行「普通預金」
●島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」
島根銀行のスマートフォン支店「しまホ!」では、2026年7月15日から円普通預金の金利が年0.8%となっています。特別な条件なしで適用される点も特徴です。
100万円を1年間預けた場合の受取利息は次のとおりです。
・預入額:100万円
・金利:年0.8%
・1年間の受取利息(税引き前):8000円
・1年間の受取利息(税引き後):約6375円
利息には20.315%の税金がかかります。
ゆうちょ銀行の通常貯金と比べると、年間で約3187円多く受け取れます。
「しまホ!」は島根銀行のスマートフォン支店です。スマートフォンで口座開設から各種手続きまで行えるという手軽さが魅力です。
●東京スター銀行
東京スター銀行の「スターワン円普通預金」は、通常の普通預金の金利は年0.4%ですが、一定の条件を満たすと金利が優遇されます。
例えば、給与または年金の受取口座に指定すると、年0.9%の優遇金利が適用されます。この条件を満たして、100万円を1年間預けた場合の受取利息は次のとおりです。
・預入額:100万円
・優遇金利:年0.9%
・1年間の受取利息(税引き前):9000円
・1年間の受取利息(税引き後):約7172円
利息には20.315%の税金がかかります。
給与や年金の受取口座を変更するだけで利用できるため、条件を満たせる人にとっては比較的利用しやすい優遇金利です。
なお、東京スター銀行には、資産運用商品を一定額以上保有する、NISA口座を保有して投資信託を購入するなど、ほかの条件もあります。条件を組み合わせることで、最大年1.05%の優遇金利が適用されます。
使い勝手か、増やす力か
100万円を1年間預けた場合の税引き後の利息を比較すると、次のようになります。
・ゆうちょ銀行・通常貯金:約3188円
・あおぞら銀行BANK支店:約7969円
・島根銀行「しまホ!」:約6375円
・東京スター銀行・給与・年金受取の優遇金利:約7172円
今回比較した条件では、ゆうちょ銀行とあおぞら銀行BANK支店の利息差は約4781円となりました。「どこに置いておくと便利か」と「どこに置くと利息が増えるか」を分けて考え、自分にとって使いやすい預け先を選びましょう。







