
昨今、駅やカフェ、ショッピングモールなど、街の至る所で無料Wi-Fiの案内を目にする機会が増えました。パスワードなしで誰でも接続できる手軽さの裏で「つないだらスマホの中身をのぞき見されるのではないか」「情報を盗まれたりしないか」と不安をおぼえる人もいるかもしれません。
この記事では、公共の無料Wi-Fiにどんな危険性があるのか、そしてリスクにどう対策すればいいのかを整理していきます。
「無料Wi-Fi」はつなぐと危険?
結論から言うと、危険性については「使い方と接続先の見極め次第」というのが正直なところです。無料Wi-Fiだからといって一律に危険なわけではありません。ただ、公衆Wi-Fiには主に「盗聴」と「なりすまし」という2つの危険性があります。それぞれどのようなものかを理解したうえで、対策や注意点を押さえておくのが大切です。
■盗聴
公共Wi-Fiが心配されるのは、通信の中身を近くにいる第三者に読み取られる可能性があるからです。暗号化されていないネットワークでは、同じWi-Fiに接続している人が特殊なソフトを使うことで、やりとりされているデータをのぞき見できてしまう場合があります。これがいわゆる「盗聴」です。
具体的な手口としては、攻撃者が通信の間に入り込み、利用者と正規サイトとのやりとりを中継しながら情報を抜き取る「中間者攻撃」が挙げられます。公共Wi-Fiのように不特定多数が同じネットワークに接続する環境では、リスクが高まるとされています。
こうした場面では、公共Wi-Fi経由でのID・パスワード入力やクレジットカード情報の入力は、できるだけ避けた方が安心です。
■なりすまし
もう1つ注意が必要なのが「なりすましアクセスポイント」、通称「イービルツイン」です。手口としては、本物そっくりの名前を持つ偽のWi-Fiを用意し、利用者を誘導して接続させます。つないだ側は正規のWi-Fiだと思い込んでいるため、気付かないうちに通信を監視されたり、偽のログイン画面に誘導されたりする恐れがあります。
フリーWi-Fiを使用する際に覚えておくべきこと
上記の危険性を踏まえて、接続前や利用中に意識しておきたいことをまとめました。
■なりすましに注意する
なりすましアクセスポイント(イービルツイン)は、本物そっくりの名前を使って利用者を誘導する手口です。SSID(ネットワーク名)が紛らわしい、似たような名前が複数並んでいる場合は使用を避けましょう。接続先の一覧に「Free_Wifi」「Free-Wifi」「Free Wi-Fi_2」のような、微妙に違う名前が複数表示されているケースでは、そのうちどれかが偽のアクセスポイントという可能性もあります。
■公式に案内されているものを使う
本来、店舗や施設が提供しているWi-Fiであれば、案内板やレシート、公式WebサイトなどにSSID名とパスワードが明記されているはずです。そうした案内がどこにも見当たらないのに、それらしい名前のネットワークだけが表示されている場合は、少し立ち止まって確認した方がいいでしょう。
■違和感があれば利用を控える
Wi-Fiにつないだ直後、氏名やメールアドレス、電話番号などの入力を求める画面が表示されることがあります。正規のサービスとして実施している施設もあるため一概には言えませんが「入力を求める項目が不自然に多い」「運営元の表記があいまい」といった場合は、それ以上進まない方が賢明です。
■「https」のサイトのみ利用する
多くのWebサイトは、すでに「https」に対応しています。URLの先頭が「https://」になっているサイトであれば、送信するデータ自体が暗号化された状態でやりとりされるため、公共Wi-Fi上でも比較的安心して使えます。反対に「s」がない「http://」のままのサイトや、鍵マークが表示されないサイトは、通信内容を読み取られやすいです。
■ログインが必要なサービスは利用しない
SNSやネットバンキングなど、ログインが必要なサービスの利用は、公共Wi-Fi上ではできるだけ控えたいところです。IDやパスワードといった重要な情報をやりとりする場面は、自分のスマホの通信回線や、信頼できる自宅・職場のWi-Fiに切り替えるのが安心です。
■無料Wi-Fiを使わない選択肢も持っておく
ここまで挙げたポイントに気を付けていても、リスクをゼロにすることはできません。スマホのテザリング機能を使えば、無料Wi-Fiに頼らずインターネットに接続可能です。少しでも不安を感じる場面では、公開されている無料Wi-Fiを使わずに済む手段を持っておくこと自体が、効果的な対策になります。
不安に感じたら使用を避けるのが安心
「公共施設の無料Wi-Fiは全て危ない!」と極端に神経質になる必要はありませんが、リスクが潜んでいるのも事実です。SSIDの見極めや公式案内の有無の確認、httpsのサイトだけを利用するなど、できるだけの注意をしましょう。
また、不安に感じながら使うぐらいであれば、無理につながない方が無難です。スマホのテザリングやモバイルルーターを利用するなど、公衆無線LANサービスを使わないで済む環境を整えておくとよいでしょう。







