物価高が続くなか、「少しでもお金を有利に預けたい」と考える人が増えています。50代のK子さんもその一人です。給与の振込口座は地元の地方銀行、老後資金はNISAと、長年続けているゆうちょ銀行の自動積立定期貯金で準備しています。
そんなK子さんが最近気になっているのが、普通預金で高金利を打ち出しているあおぞら銀行BANK支店と、島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」でした。今回は、生活防衛費200万円の預け先を見直した体験をご紹介します。

長年利用しているのは、やっぱりゆうちょ銀行
K子さんがゆうちょ銀行を利用している理由は、「郵便局ならどこでも利用できる安心感」と「自動で積み立てられる手軽さ」です。
K子さんは35歳から、手続きを更新しながら毎月2万円の自動積立を続けています。60歳まで25年間積み立てれば、元本だけで600万円。利子を含めて600万円を超える老後資金を準備する計画です。
一方、病気や失業などに備える生活防衛費約200万円は、地方銀行の普通預金に預けたままになっていました。
生活防衛費200万円、預け先を見直してみる
地方銀行の普通預金金利が8月から年0.4%へ上がったことで、「金利もずいぶん高くなったな」と感じていたK子さん。ところが、その後目にしたのが「あおぞら銀行BANK支店 普通預金 年1.0%」というニュース記事でした。
「普通預金でも、こんなに金利が違うの?」
調べてみると、あおぞら銀行BANK支店は100万円まで年1.0%、100万円を超える部分は年0.65%という仕組みでした。また、島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」は預金全額に年0.8%が適用されます。
200万円をそれぞれの銀行に預けた場合を比較してみると、以下のとおりです。なお以下は、金利・残高が1年間変わらなかった場合の単純計算です。受取利息には一律20.315%の税金がかかります。
【2026年8月時点の税引き後利息】
・地方銀行:約6375円(年0.4%)
・あおぞら銀行BANK支店:約1万3149円(7969円・年1.0%/5180円・年0.65%)
・島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」:約1万2750円(年0.8%)
地方銀行と比べると、高金利口座では年間約6000円~7000円も受け取る利息が増えます。一方、あおぞら銀行BANKと島根銀行スマートフォン支店「しまホ!」を比べると、あおぞら銀行の方が約400円多く受け取れます。「この差なら、どちらでも十分満足」。それよりも、「使いやすさ」を考えたいと思ったそうです。
決め手となる「使いやすさ」とは?
K子さんは、実際にお金を引き出すときの使いやすさを比較してみました。
【あおぞら銀行BANK支店の場合】
・口座開設後にキャッシュカードが届く
・ゆうちょ銀行ATM:入出金とも何度でも無料
・セブン銀行ATM:入金は無料、出金は手数料がかかる
参照:あおぞら銀行 普通預金
【しまホ!の場合】
・キャッシュカード、通帳は発行されない
・セブン銀行ATM、ローソン銀行ATMで「スマホATM」を利用
(平日8時45分~18時は入出金手数料無料。それ以外の時間帯と土日祝日は110円)
・入出金はスマートフォンアプリで操作する
参照:しまホ!普通預金
生活防衛費は、普段はほとんど使わないお金です。しかし、本当に必要になるのは、病気やケガ、失業など「慌てているとき」かもしれません。K子さんは、そんな場面を想像しました。
「緊急時にスマートフォンの操作方法を調べながらお金を引き出すより、いつも利用しているゆうちょ銀行ATMでキャッシュカードを使って引き出せる方が安心できそう」という考えが浮かび、結果、生活防衛費200万円の預け先として、あおぞら銀行BANK支店を第一候補にすることにしました。
キャッシュカードがあり、ゆうちょ銀行ATMを無料で利用できること。「いつも利用する銀行ATMで、迷わず引き出せる」という安心感が決め手となりました。
新しい口座を開設するときは「使いやすさ」も大切
高金利の銀行を選ぶことは大切ですが、それだけで預け先を決める必要はありません。
実際に利用するATMやキャッシュカードの有無、スマートフォン操作のしやすさなど、自分の生活スタイルに合っているかも重要な判断材料です。
K子さんは、積立はゆうちょ銀行、生活防衛費は高金利の普通預金というように、お金の役割ごとに預け先を分けました。金利だけではなく、「自分が安心して使えるか」という視点を持つことが、長く付き合える銀行選びにつながるでしょう。







