老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金が最初に振り込まれるタイミングについて知りたい方からの質問です。専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
Q:11月に65歳になります。老齢年金の初回振り込みはいつ?なぜ数カ月後になるのですか?
「11月生まれです。以前、特別支給の老齢厚生年金を受け取り始めた際、最初の振り込みは翌年2月でした。『なぜ11月分や12月分がすぐにもらえないのだろう』と思ったことを覚えています。今年65歳になりますが、老齢基礎年金や老齢厚生年金も同じように、すぐには振り込まれないのでしょうか。年金が振り込まれる仕組みを知りたいです」(匿名)

A:公的年金は受給権が発生した翌月分から支給額が計算され、原則として偶数月に2カ月分ずつ後払いで振り込まれます
公的年金は、受給権が発生した月の翌月分から支給対象となり、原則として偶数月の15日に前月分と前々月分の2カ月分がまとめて振り込まれます。15日が土日または祝日のときは、その直前の平日に支払われます。そのため、受給開始後すぐに年金が振り込まれるわけではありません。
例えば、11月生まれ(2日以降)の人が65歳になって老齢年金を受け取る場合は、11月に受給権が発生し、12月分から年金の支給対象となります。そして12月分と翌年1月分の2カ月分が、翌年2月15日にまとめて振り込まれる仕組みです。
一方、11月1日生まれの人は少し扱いが異なります。年齢は法律上「誕生日の前日」に加算されるため、10月31日に65歳に達したものとみなされます。この場合は11月分から年金が支給対象となるため、初回の振り込みは12月15日となり、11月分の1カ月分が支給されます。
なお、このスケジュールは年金請求の手続きがスムーズに進んだ場合の目安です。老齢年金は自動的に振り込まれるわけではなく、65歳になる頃に届く年金請求書を提出し、日本年金機構で審査が行われます。請求書の提出が遅れたり、審査に時間がかかったりすると、初回の振り込みが予定より後になることもあります。
ただし、振り込みが遅れたとしても受給権がなくなるわけではありません。手続きが完了すれば、本来受け取るはずだった分も含めて、後からまとめて支給されますので安心してください。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






