ホットプレート/ホットプレート・グリル鍋のお試しレポート

活用度大!業界初パナソニックIHホットプレートの実力

初のIHタイプとして発売された、パナソニック「IHホットプレート」その実力を体感すべく、約3か月間ガイド宅にて使用してみました。

執筆者:戸井田 園子

業界初のIHホットプレート!その使用感についてお伝えします

業界初のIHホットプレート!その使用感についてお伝えします

初のIHタイプとして発売された、パナソニック「IHホットプレート」。従来のヒータータイプと比べると、立ち上がりが早い・火力が強い・温度か安定しているなど、高性能が自慢。その実力を体感すべく、約3か月間ガイド宅にて使用してみました。それでは、使用感をお伝えいたします。
 

コンパクト&シンプルな構造で、使い勝手◎

どのご家庭にもあるホットプレートですが「確かに料理をしなくて楽だけれど、出したりしまったりが大変」「後片付けが意外と面倒」など、使い勝手が良くないために、あまり使わなくなってしまう……という話を良く聞きます。そこでまずは、使い勝手の面からチェックしてみました。

■取り回し
シンプルな構造とフラットな本体で、出し入れやお手入れが楽に

シンプルな構造とフラットな本体で、出し入れやお手入れが楽に

このIHタイプのメリットは、従来のシーズヒーター式と異なり熱源部分がフラットなこと。そのため、扱いが非常に楽になっています。本体にプレートとガードを乗せるだけのシンプルな構造ですから、片付ける際も、プレートとガードを外したあと本体は布巾でさっと拭くだけなので、手間がかからず出番がかなり増えました。
 

■収納について
左:本体はタテ置きで隙間に入れ込んで収納。右:その他のパーツはレンジの上。できれば、ひとまとめにできるとベストですね...

左:本体はタテ置きで隙間に入れ込んで収納。右:その他のパーツはレンジの上。できれば、ひとまとめにできるとベストですね……

本体・ブレート・ガード・フタ・電源コードと、パーツがいくつかあり、ひとまとめになりにくいのが悩ましいところ。本体については、厚さ(5.5cm)なので、タテにして隙間に入れ込めるレベル。しかし、プレート・ガードなどは別の収納場所が必要です。

ちなみにガイドは、本体をパントリーの隙間に差し込み、プレート類はオーブンレンジの上(オーブン使用時は熱くなるので要注意!)。近い位置なのでそんなに不便は感じませんが、やはり本体とプレートがひとまとめにできるようになっている方がベストだと感じます。今後に期待です!
 

■サイズ
プレートサイズは、BOXティッシュ約3個分程度とやや小さめ

プレートサイズは、BOXティッシュ約3個分程度とやや小さめ

本体の大きさに対して、プレートサイズはやや小さめと感じます。小まめに食材を追加するなら問題はないと思いますが、食べざかりの子どもが居るご家族だともう少しいっぺんに調理がしたいかもしれません。購入時には、プレートの大きさをしっかり確認することをおすすめします。
 

■フタについて
加熱後のフタをひっくり返すと安定せず、熱くて置きにくい...どうやって置くかが悩みどころ

加熱後のフタをひっくり返すと安定せず、熱くて置きにくい...どうやって置くかが悩みどころ

フタ付きなのは、餃子などの蒸し焼きには便利。しかし、加熱後にフタをそのままテーブルに置く訳にはいきません。しかし、持ち手を持ってひっくり返すと熱々のフタを置くのに一苦労。フタがタテ置きにできるとか、持ち手がスタンドを兼ねていれば、もっと便利だと感じます。

また、中が見えないのも調理中はやや不安です。ただ、ガラスタイプだと重さも出てくるので一概にはイイと言えないかもしれませんね。
 

■IHコンロとしての評価
コンロ本体が、鍋より2回り位大きいので、テーブルが狭くなってしまうのが玉に瑕

コンロ本体が、鍋より2回り位大きいので、テーブルが狭くなってしまうのが玉に瑕

ホットプレートを外してしまえば、いわゆる卓上のIHコンロとして使えますので、活用度は増すでしょう。付属の鍋はもちろん、手持ちの鍋(ホーロー鍋・鉄鍋・ステンレス鍋など)が大抵使えます。使えない鍋を置いた場合は、火力表示部分が点滅しますので、分からない時は試してみればOKです。

ただし、一般的なIHコンロが正方形なのに対し、こちらはホットプレートに合わせた長方形なので、鍋の周囲に無駄なスペースができるのがデメリット。テーブルを広々使いたいなら、正方形のIHコンロがおすすめかもしれませんので、ご検討を!
 

調理実例いろいろ

それでは、実際の調理の様子をいくつかご紹介しましょう。このホットプレートには「ホットプレート」のほか「加熱・味しみこみ・揚げ物」と、合計4つのモードがあります。今回は基本の「ホットプレート」と「加熱」を試しました。

■焼き物
コースボタンで「ホットプレート」を選び、加熱温度を設定します

コースボタンで「ホットプレート」を選び、加熱温度を設定します

コースボタンで「ホットプレート」を選び、スタートボタンを押します。すると、温度設定ができるようになりますので、調理メニューに応じた温度を選び、加熱スタート。表示の温度になると、アラームが知らせてくれますので、調理開始です!
 
餃子はおすすめ!プレートに接していた面は、こんがりとキレイな焼き色に

餃子はおすすめ!プレートに接していた面は、こんがりとキレイな焼き色に

普通サイズの餃子なら、一度に24~28個くらい焼くことが可能。200℃程度に予熱し、生の餃子を並べた後、水を入れて蓋をし蒸し焼き状態にして4~5分。水分が蒸発したらゴマ油を差し、焼き色がつくまで2~3分加熱。焦げ目もしっかり、非常においしく焼き上がりました!

あえて気になる点を上げるとしたら、やはり端に置いた餃子は焦げ色が淡くなるという点。それでも、かなり優秀だと感じました。
 
お好み焼きは、どこで焼いても均一に焼けました

お好み焼きは、どこで焼いても均一に焼けました

IHならではの「均一な焼き上がり」がもっとも感じられたのが、お好み焼き。丸いお好み焼きの焦げ目がムラなくつきました。プレートのどこで焼いても大丈夫なので、小ぶりのサイズをいくつか焼く時も、焼きムラを気にせず焼けるのは便利ですね。また、もんじゃにもトライ!こまめに火力をコントロールできるので、焦がすことなく楽しめました。
 

■鍋もの
コースボタンで「加熱」を選び、火加減を選びます

コースボタンで「加熱」を選び、火加減を選びます

卓上で囲む鍋ものの場合、コースボタンで「加熱」を選択。火加減は「強・中・弱・保温」の7段階で設定可能。「強」なら、1~2分で鍋の液体が温まりあっという間に煮立ってきました。電気式のグリル鍋に比べると、かなり立ち上がりが早いので、材料を用意して食卓に座ってからスイッチONでちょうど良いくらいです。
 
ポトフなどの煮込み料理を卓上で作ってしまうのも上手な使い方!

ポトフなどの煮込み料理を卓上で作ってしまうのも上手な使い方!

いわゆる鍋ものでなくても、煮込み料理を作るのもおすすめ。「味しみこみ」モードがあるので、卓上でポトフやおでんなどを作って煮込むことができ、キッチンのコンロをひとつ塞がずに済みます。食卓にあれば、家族に「ちょっと煮えてるか見て!」と頼みやすいのもメリット。また「切りタイマー」や「保温」を上手に使えば、さらに便利です。
 

まとめ

家電の使用頻度を高めるには、いつでもさっと出せることが必須条件。その点このホットプレートは、コンパクトなサイズとシンプルな構造のため、非常に手軽だと感じました。今まで出し入れが面倒でついつい敬遠していた人も、これなら頻繁に使えると実感します。

ただし、穴あきプレートなどはありませんので、本格的な焼肉を頻繁に楽しみたい人には向かないでしょう。でも、ホットプレートとしてだけではなく、調理コンロとしても活用すると考えれば、かなりの優れもの!今回は試していませんが「揚げ物」は火力が強くて温度の安定性が高いIHが得意とするところ。卓上だけでなく、キッチンで使えばさらに活用度は高まると感じます。

ホットプレートは欲しいけれど、結局1ヶ月に1回くらいしか使わないから高いものはいらない……と思うなら、このようにいろいろな使い方ができるタイプはおすすめでしょう!
 
KZ-HP2000


【関連サイト】
パナソニック製品サイト
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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