資産運用

円高ドル安でメリットが大きい企業3選!輸入関連株に注目

為替の円高進行がメリットとなるのは海外から原材料を輸入し国内で販売する「輸入型産業」です。産業構造の変化で昔より為替の影響は小さくなりましたが、決して「ゼロ」ではありません。今回は「円高メリット」の観点で3企業紹介しています。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2026年よりIRコンサルティングを手掛けるU's企画に参画。

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円高が進むとメリットがある企業は(画像:PIXTA)

円高が進むとメリットがある企業は(画像:PIXTA)

為替の円安・円高は、多くの企業業績に直接的な影響を与える重要な要因です。今回は為替の「円高」についてご説明します。

円高ってどういうこと?

為替が円高に振れるとは、外国通貨に対して円の価値が上昇することを指します。例えば、これまで1ドル=150円だった為替レートが1ドル=130円になる場合、より少ない円で同じ1ドルを購入できる状態になります。これは円の購買力が高まったことを意味します。

円高は、日本から見れば輸入品を安く購入できるメリットがあります。原油や食品、原材料などを海外から調達する企業にとってはコスト低減につながります。円高になると輸入コストが低下し、原価率が改善しやすくなります。小売業や外食産業などはこの影響を受けやすく、円高局面では利益率の改善が期待されます。

一方、円安が進むと仕入れコストが上昇し、価格転嫁が難しい場合には利益を圧迫する可能性があります。

このように、為替の変動は企業の事業構造によってプラスにもマイナスにも働きます。投資判断や業績予想を行う際には、各社が公表している為替感応度や想定為替レートを確認することが重要です。

では、為替が円高に推移したときにメリットがある銘柄を3つご紹介します。なお、今回の為替は円とドルの関係に注目しています。つまり『円高ドル安が進んだときにメリットがある企業3選』ということです。

良品計画<7453>

良品計画<7453>は「無印良品」ブランドを展開し、衣料品や生活雑貨を海外生産しています。海外調達比率が高いため、円高は仕入れコストの低減につながります。特に原材料価格が上昇している局面では、円高が収益下支え要因となります。また海外展開も進めていますが、国内事業の利益体質改善には為替の影響が大きいです。円高進行時に業績面でプラス効果が見込まれる銘柄です。

1円の円高ドル安で、営業利益は約10億円前後改善すると見られています(年度により変動)。原材料価格動向と合わせて為替は重要な収益変動要因となります。

サイゼリヤ<7581>

サイゼリヤ<7581>は低価格路線を強みとする外食チェーンで、食材の一部を海外から輸入しています。円高が進行すると輸入食材コストが抑制され、原価率の改善が期待できます。価格転嫁が難しい外食業界において、円高によるコスト低下は利益確保に直結しやすい要素です。とりわけ同社はインフレ下でも「値上げしない方針」を貫いたことでも有名です。為替安定や円高局面では業績改善期待が高まりやすい銘柄といえます。

1円の円高ドル安で、営業利益は数億円規模改善すると見られています(年度により変動)。規模は他の産業ほど大きくありませんが、外食業界では為替影響が業績に反映されやすい銘柄といえます。

ニトリホールディングス<9843>

ニトリホールディングス<9843>は家具・インテリア製品を中心に展開し、商品の多くを海外で生産・調達しています。そのため円高が進むと輸入コストが低下し、粗利益率の改善につながりやすい構造です。為替の円高進行は原価低減要因となり、価格競争力の強化や利益押し上げ効果が期待できます。内需型の小売企業でありながら為替メリットを享受できる代表的な銘柄です。

1円の円高ドル安で、年間営業利益が約20億~30億円増加すると見られています(年度により変動)。為替予約も活用していますが、中期的には円高が利益押し上げ要因となります。
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