年金・老後のお金クリニック

65歳で年金の請求手続きをしました。パート収入があっても年金額は変わりませんか?

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、パート収入がある場合の年金額についての質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、パート収入がある場合の年金額についての質問です。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

Q:65歳で年金の請求手続きをしました。パート収入があっても年金額は変わりませんか?

「まもなく65歳になるので老齢年金の請求手続きをしました。ただ、手続きのときにパートで給与をもらっていることを伝えていませんでした。パートは1カ所で、厚生年金には入っていません。年収は約120万円です。このままパートを続けても、受け取る年金額は変わらないのでしょうか?」(のぶちゃん)
パートをしている場合の年金額とは(画像:PIXTA)

パートをしている場合の年金額とは(画像:PIXTA)

A:厚生年金に加入していない働き方であれば、パート収入があっても年金額は基本的に変わりません。今後、厚生年金に加入する働き方になった場合は、年金が増える一方で保険料負担や支給調整が関係してきます

のぶちゃんさんのように、65歳から年金を受け取りながらパートで働く人は少なくありません。

まず結論からいうと、現在のように厚生年金に加入していない働き方であれば、パート収入があっても年金額が減ることは基本的にありません。年金の請求手続きの際にパート収入を伝えていなかったとしても、年金額そのものが変わるわけではないので、過度に心配し過ぎなくて大丈夫です。

一方で、今後の働き方によっては状況が変わる可能性があります。

最近は社会保険(健康保険と厚生年金)の適用拡大が進んでおり、パート勤務でも条件を満たすと厚生年金に加入するケースが増えています。今後、企業規模要件の縮小や賃金要件の見直しなどにより、社会保険の対象はさらに広がっていく見込みです。

もし将来、厚生年金に加入する働き方になった場合は、給与から保険料が天引きされる一方で、その加入期間や収入に応じて老齢厚生年金が少しずつ上乗せされ、将来の年金額が増えることになります。

なお、65歳以降も厚生年金に加入して働いた場合の年金の増額分は、毎年見直しが行われ、10月分の年金から反映される仕組みです(実際の振込は12月になります)。

ただし注意点もあります。厚生年金に加入しながら老齢厚生年金を受け取る場合、給与と老齢厚生年金の合計が一定額を超えると、老齢厚生年金が一部または全額支給停止になることがあります。これが「在職老齢年金制度」です。基準額は、2026年3月までは月51万円、2026年4月以降は月65万円とされています。

ここで大事なのは、調整の対象になるのは「老齢厚生年金」のみで、老齢基礎年金は在職老齢年金の支給停止の対象にはならないという点です。

のぶちゃんさんの場合、年収120万円程度で厚生年金に加入していない働き方であれば、年金が減額される心配は基本的にありません。ただし今後、勤務条件が変わって厚生年金に加入することになった場合は、「保険料負担」「将来の増額」「在職老齢年金の調整」も含めて確認しておくと安心です。

具体的な影響を知りたいときは、年金事務所で「加入しない場合」と「加入した場合」の見込みを比較して相談してみるとよいでしょう。

※専門家に取り上げてほしい質問がある人はこちらから応募するか、コメント欄への書き込みをお願いします。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2026/4/30まで)を実施中です!

※抽選で20名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます