資産運用

定期預金と何が違う?「金利ある世界」で、今こそ個人向け国債を激推しする理由

個人向け国債の金利が高水準となる中、10年前の超低金利時代を振り返りながら、経済ジャーナリストでAll Aboutマネーガイドの酒井富士子さんに、個人向け国債の魅力を教えてもらいました。※サムネイル画像:PIXTA

酒井 富士子

酒井 富士子

60代の得する働き方 ガイド

ファイナンシャル・プランニング技能士

経済ジャーナリスト。株式会社回遊舎 代表取締役。上智大学新聞学科卒業後、日経ホーム出版社に入社。「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルートに入社。「赤すぐ」(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から現職。近著に『60代の得する「働き方」ガイド』がある。

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2026年3月現在、個人向け国債の金利はいずれも税引き前で「変動10年」が1.40%、「固定5年」が1.58%、「固定3年」が1.34%と近年では高水準となっています。

では、ちょうど10年前――2016年の金利水準を振り返ってみましょう。当時の個人向け国債の金利は、変動10年・固定5年・固定3年の全てが「0.05%」でした。

なぜ、どの商品も同じ金利だったのでしょうか。

2016年はマイナス金利が導入された年。例えば、変動10年の基準となる金利は、マイナス0.11%まで沈んでいました。しかし個人向け国債には、最低金利0.05%という保証があるため、全商品がこの金利で横並びになったのです。

当時と比べれば、今はまさに「金利ある世界」。個人向け国債を活用しない手はありません。今回は、経済ジャーナリストでAll Aboutマネーガイドの酒井富士子さんに、個人向け国債の魅力を教えてもらいました。

使う時期が決まっているお金の「最強の預け先」

私が「個人向け国債」を推す最大の理由は、単に今の金利がいいからだけではありません。使う目的が決まっているお金を、どこに預けておくかという点でとても使い勝手がいいからです。

例えば、「5年後の子どもの教育費」や「10年後のリフォーム資金」。こうしたお金を新NISAなどの投資に回すのは少しリスクがあります。いざ必要なときに、相場が下がっていたら困ってしまうからです。

一方で、銀行の普通預金に入れたままだと生活費と混ざってしまい、つい使ってしまうこともありますよね。そこで「個人向け国債」の出番です。

預金とは別に、目的別の引き出し(お財布)を作るイメージ。この仕分けをできることが、確実な貯蓄につながります。

個人向け国債は「定期預金」より有利?

「でも、国債って金利が低いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それはもう昔の話です。

まず、個人向け国債には最低金利0.05%という保証があります。超低金利時代も、大手銀行の普通預金が0.001%程度だった中で、個人向け国債はそれを大きく上回っていました。

そして現在は、金利上昇を受けてさらに魅力が高まっています。

2026年3月時点では、例えば「固定5年」の金利が1.58%(税引き前)と、一般的な定期預金でもなかなか見ることのできない水準です。

特に今のような金利上昇局面であれば、定期預金より有利なことが多い預け先といえるのが個人向け国債なのです。

投資より「預け先」と考えよう

私は個人向け国債を、投資商品を買うと難しく考える必要はないと思っています。銀行の定期預金と同じように、国にお金を預け入れる感覚でいいのです。

新NISAのような「攻め」の運用も大切ですが、人生には絶対に減らしてはいけない「守り」のお金があります。その守りをどこに任せるか。

普通預金に置いたままにするくらいなら、国という盤石な相手に預けて、きちんと金利も受け取る――この第3の財布を持てるようになると、マネープランの安定感は大きく変わりますよ。
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