Q:1958年生まれの女性です。遺族年金を受け取り始めましたが生活が苦しく、仕事も辞めてしまいました。どうすればいいでしょうか?
「1958年8月生まれの女性です。最近、遺族年金を受け取り始めましたが、年金だけでは生活が成り立たず困っています。体調などの事情もあり、最近仕事も辞めてしまいました。今後、どのような支援や制度を利用できるのか、何から考えればよいのか教えてください」(きみさん)
生活に困ったとき、まず考えることは?(画像:PIXTA)
A:遺族年金だけで生活が難しい場合、まずは地域の「福祉事務所」に相談しましょう
きみさんは、遺族年金を受け取り始めたものの、年金だけでは生活が成り立たず、現在は仕事も辞められているとのこと。将来への不安を強く感じておられる状況だと思います。まず知っておいていただきたいのは、遺族年金は「最低限の生活を必ず保障する制度」ではないという点です。遺族年金の金額は、亡くなった方の年金加入状況によって決まるため、人によっては生活費として十分でない場合もあります。
私たちには「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利があり、生活が成り立たない場合には、状況に応じた公的な支援を受けられます。その代表的な制度が生活保護制度です。
生活保護は「最後の手段」ではありません。
生活保護というと、「特別な人が受ける制度」「ハードルが高い」と感じる人もいるかもしれません。しかし実際には、年金や就労収入などを含めても生活費が不足する場合に、不足分を補う制度です。
遺族年金を受け取っていても、その金額が最低生活費に満たなければ、生活保護の対象になる可能性があります。制度の利用は、将来的な自立を支援することも目的としています。
生活保護の手続きは、いきなり申請する必要はありません。まずは、住んでいる地域の福祉事務所(生活保護担当)に相談することから始めましょう。
相談では、現在の生活状況や収入、年金の内容を伝えたうえで、利用できる制度がほかにないか、生活保護が必要な状況か、今後の生活設計をどう考えるかといった点について説明を受けられます。
遺族年金だけで生活が苦しい状況が続く場合、無理に一人で抱え込む必要はありません。公的な支援制度を利用することは、決して特別なことではありません。
きみさんのように、年金収入だけでは生活が成り立たない場合は、早めに地域の福祉事務所へ相談し、今後の選択肢を整理してみることをおすすめします。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






