※人物名はすべて仮名です。
<目次>
6. 「食い尽くし系」との食事が嫌 <ちさとさん(30代)>
クリスマスから年末年始は大勢で食事をする機会が多いので、私にとってすごくストレスです。というのも、夫はいわゆる「食い尽くし系」。周りの人への配慮がなく、自分の食べたいものを好きなだけ食べてしまいます。普段の家族の食事は個々に盛り付けていますが、クリスマスのチキンやおせち料理などは、大皿からみんなで分ける形になります。特におせちは、お重に入っている中身の個数と人数を計算して「何個ずつ取るか」を考えて食べるのが常識です。でも夫はそれができません。お重を回すと自分の好物を全部取ってしまうので、友人との会食の際など一緒にいて恥ずかしくなります。
そしてさらに夫の実家に行くと、夫の父も弟も「食いつくし族」。大トロやウニだけが一瞬で空っぽになる寿司桶を眺めながら「この親にしてこの子ありか……」と、呟く私です。
7. 「どこでもいいよ」というくせに文句を言う夫 <レイカさん(20代)>
「今年の年末は帰省せずに、二人で旅行に行こう」と12月になって急に言い出したのは夫。その後2週間たっても何も言わないので、「どこか予約したの?」と聞くと、「どこでも、君の行きたいところで決めていいよ」と言いだしました。このセリフは優しそうに見えて、実は「自分で探すのはめんどくさいから、君が選んで手配・予約をしてね」という丸投げ。仕方なしに私がネットで探しますが、12月中旬ともなれば年越しのツアーはもうどれも満席。
あちこちに電話をかけ、何とか旅行の予約が取れると、今度は「これ、マジでめちゃ高くない?」「うわー残念! 温泉じゃないの!?」「君の希望ばっかりでずるくない?」と、自分が「任せる」と言ったことはすっかり忘れて、次から次へと文句、否定、愚痴、嫌み……。私への感謝やお礼は一言もありません。「じゃあ行くのをやめる?」と逆切れしたいところですが、キャンセル料が高いのでそれもできません。
8. 人混みが嫌いなのに行きたがるめんどくさい夫 <紗矢さん(50代)>
夫は人混みが嫌いなくせに、有名な神社仏閣に初詣に行きたがります。そんな場所は、元旦は駐車場が満車だったり、参拝するまでに長時間並んだりするのが当たり前。でも夫は並ぶのが嫌いなので、「待たされるとイライラする」と不機嫌になります。やっとの思いで参拝をしてお昼を食べようとしても、食事処はどこも混雑。お店をのぞいては「並んでいるからここはやめよう」というので、あちこち見ても結局どこにも入れずに1時間ぐらいたってしまいます。こんなことなら、「最初の店に並んでいれば今ごろは店内に入れたのに」といつも思ってしまいます。でも、それを指摘しても余計に不機嫌になるだけなので黙っています。ホントにめんどくさいです。
9. 妻の実家には帰省拒否な身勝手夫 <万里江さん(40代)>
東京住まいの私たちですが、夫の実家は千葉、私の実家は鹿児島です。それぞれの実家への帰省は隔年で実施しています。我が家は子どもが3人なので、全員で鹿児島に帰省するのは一大イベント。まずは飛行機予約の争奪戦から始まり、大量の荷造りを済ませ、移動当日は機内でどもたちが騒がないように気を使い、お金も体力も気力も消耗します。実は今年は鹿児島帰省の年だったのですが、急に夫が「俺は行かない」と言いだしました。「子ども3人を連れて私一人では無理」と主張する私と「それなら帰省をやめればいい」という夫とで大げんか。いろいろ話を聞いてみると、結局「妻の実家では気を使って疲れるので帰省したくない」というのが夫の本音だと分かりました。うちの父は足が悪くて移動が大変なのに、「孫に会いたいなら、東京に来てもらえばいいじゃん」と自分勝手な意見を言う夫に失望しました。私ももう、千葉に行くのはやめようかなと思っています。
10. 地元が大好きすぎるお子ちゃま夫 <みなみさん(30代)>
年末年始の帰省になると、夫は妙に張り切ります。久しぶりに地元の仲間と会うのを楽しみにしているからです。自分の実家に帰省しても、夫はほとんどそこに泊まりません。妻と子どもをほったらかして、地元の友達と飲み歩き、マージャンをしてそのまま相手の家に泊まったり、ボーリングやツーリングで出かけたりなど、連日遊び歩いています。その間、私は性格のきつい義母と認知症傾向のある義父と顔を突き合わせながら、息が詰まるような日々を過ごしています。ここ数年は我慢していましたが、それも限界に達しているので、来年からは夫一人で帰省してもらおうと思っています。
年末年始は夫婦が一緒にいる時間が増え、一緒にやらなければいけないことも増えるので、もめごとも多くなりがちです。「一緒にいなければ/やらなければ」という固定観念に縛られず、「相手から離れる時間」を適宜とることが、トラブル回避につながることもあります。
リラックス、リラックス。見て見ぬふり。逃げるが勝ちです。
>【#1】から読む:アメ横で爆買い「昭和夫」、受験生がいるのに「発熱夫」。年末年始「あるある夫婦トラブル」」










