結婚相談所「パートナーエージェント」の2024年成婚データによると、「妻年上婚」は18.0%ですが、20代男性に絞ると47.6%と、夫年上婚の38.1%を上回る結果に。年齢に縛られない若者世代の価値観が浮き彫りになっています。
「連れ子邪魔だった?」の発言で炎上した夫婦YouTuberなど、年の差カップルに対する風当たりは割と強めですが、実態は年上女性に対する僻(ひが)みや妬(ねた)みの感情があるのでは、と筆者は推測します。
他人にヒンシュクを買おうと、少なくとも「僻んでいる人より人生を謳歌(おうか)している」のは事実。羨ましいと思っている人もいるのではないでしょうか。
そんな「一回り以上年下の男子とつき合う・結婚する女性」はどんなタイプなのか、深堀してみました。
年下男子に愛される「大人の女性」とは
・タイプ1:若者と一緒にいても馴染む外見・キャラクター彼女たちは、実年齢よりも若々しい外見を保つ努力をしています。しかしそれは「若作り」ではありません。ファッションやメイクは、トレンドを取り入れつつも上質な大人らしいものを選んでいます。
外見の美しさはむしろ、内面から滲(にじ)み出るポジティブなオーラや知的好奇心から醸し出されています。若い男性にとって、世代を超えた話題にもついていける大人の女性に「おばさん」っぽさは皆無。心地よい刺激となります。
常にアップデートされていく魅力はキャリアのたまもの。若い女性には適いません。
・タイプ2:大人の女性ならではの包容力と自立心
年下男子の背伸びや失敗を温かく見守る「包容力」は、母親的な優しさとは異なります。それは、人生を切り開いてきた「自立心」に裏打ちされた余裕からくるもの。彼の仕事や趣味に深入りせず、一人の人間として尊重する姿勢は、彼を精神的に成長させます。
経済的にも自立しているからこそ彼に依存することなく、互いの人生を豊かにするパートナーシップを築けるのが、大人の女性の強みといえます。
・タイプ3:年下男子を甘やかす&転がすのが上手
年下男子は、時に無邪気な「息子」であり、時に頼もしい「彼氏」でもあります。そんな二面性を理解した上で接し方を変えることができるのは、大人の女性ならでは。彼が甘えたいときは存分に甘えさせ、頑張っているときは心からの称賛を与える。セレブなお姉さんが若い男性に貢ぐような主従関係ではなく、彼の手綱は握りつつも対等な関係性を築くことができるのです。
人生経験の豊かさにより、自分のことも相手のことも尊重できる生き方を身に着けたからこそ、自然なふるまいが「魔性のテクニック」級に相手を夢中にさせられるのです。
「年の差」が別れの理由になる!?
年の差があることは、最初から分かっていたはず。なのに別れ際でそのことを理由にされるのは、あまりに卑怯ですよね。しかし恋人同士がつき合った理由(利点)と別れに至る理由(欠点)は表裏一体であることが多いのです。年の差もしかり。年の差が二人の仲に亀裂を入れてしまう原因として、最も多いのは「出産」を意識したとき。どれほど医学が発達しても、女性の「産みどき」はある程度限られます。妊活できるうちならば問題になりませんが、女性側の年齢的に厳しいタイミングで「やっぱり子どもを持ちたい」とパートナーの男性が望んでしまったら、応えるのは容易ではありません。
こればっかりは難しい問題なので一概に「こうすればいい」と言えるものではありませんが、ひとつだけお伝えしたいことがあります。
それは、夫婦の子どもが「二人の血縁でなければいけない」ものではないということ。
昨今、離婚再婚でステップファミリー(夫婦の一方または双方が子どもを連れて再婚し、血縁関係のない親子関係が生まれた家族)も増えています。
結婚もマストではない
愛情の有無は血縁で決まるものではありません。子どもを持ちたいという望みは、当然ながら出産がゴールではなく、その後成人するまで一緒に育てるプロセスこそが、夫婦にとってかけがえのない時間です。結婚して夫婦になったからといって、子どもを産む産まないは別の話。夫婦二人だけの生活も、ずっと恋人気分を味わえて楽しいものです。それ以前に、結婚(入籍)するしないも二人で決めればいいこと。ずっと仲良しでいるために、結婚することもマストではないのです。
男性が一回り以上年下という「年の差カップル」は、パートナーを選んだ時点から、世間体や常識(という名の不自由)よりも互いの気持ちを優先した、すてきな二人です。悪い意味での「大人」になりすぎることなく、素直な愛情をいつまでも大切にしてほしいと思います。
<参考>
・「"年の差婚"の常識が逆転 20代男性の5割近くが年上女性と成婚」(タメニー株式会社)








