今回はAll About編集部が実施した「ノートパソコン」に関するアンケートから、「壊れにくいと思うノートパソコン」の結果を紹介しつつ、ガジェット系ライターの上倉賢さんが、それぞれのメーカーの特徴、おすすめのユーザー層を解説します。
2位:富士通/票数65票
2位は「富士通」でした。「FMV」や「LIFEBOOK」シリーズを展開する日本の大手メーカーです。国内生産による品質管理の高さや、長年の実績に裏打ちされた信頼感が「壊れにくい」というイメージに直結しているようです。回答者に富士通を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「日本のメーカーは長持ちすると聞くから」(40代女性/東京都)
「品質が良いイメージだから」(30代女性/埼玉県)
「長く使用しても故障しないから」(30代女性/静岡県)
「今のパソコンは10年使用していますが、壊れません」(50代男性/京都府)
「学生時代から長く使っていたのに、一度も壊れなかったという経験からそういうイメージがある」(30代女性/茨城県)
1位:Panasonic/票数70票
1位は「Panasonic」でした。ビジネス向けモバイルノートPCの定番「Let's note(レッツノート)」シリーズが、壊れにくいイメージを強力に牽引。公式サイトでも落下試験や加圧振動試験の様子を公開するなど、その「タフさ」を前面に打ち出しています。回答者にPanasonicを選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「レッツノートは、本当に頑丈で、通勤バックに雑に入れても壊れずタフでした」(40代女性/兵庫県)
「日本製なので壊れにくいイメージ」(20代女性/滋賀県)
「レッツノートは壊れにくいというイメージがあるから」(30代女性/石川県)
「高耐久設計と日本国内生産だから」(40代女性/長崎県)
「落としても壊れない頑丈な設計でした」(30代男性/大阪府)
専門家の解説
1、2位に選ばれた「Panasonic」「富士通」について、All About ノートパソコンガイドの上倉さんにお聞きしました。上倉:パソコンの壊れにくさには、持ち運ぶ際のパソコンの堅牢さ、内部の各デバイス自体の品質、電子回路等の品質の高さ、長期間安定して使用できるかなどさまざまな観点があります。ノートパソコンの場合はサイズや重さとのバランスの関係もあり、堅牢性が高すぎると使い勝手に影響します。
富士通の「FMV」シリーズは日本メーカーの製品で、内部の電子回路やキーボードの機能なども品質が高く、結果的に壊れにくさにつながっています。さらに、モバイルパソコンでは落下テストなどさまざまな品質試験が行われており、高品質な電子回路などに加えて、堅牢性も高い製品が提供されています。
Panasonicの「レッツノート」シリーズはモバイルノートパソコンに特化しており、「万が一落としたりしても堅牢なパソコンといえばレッツノート」というイメージの方も多いと思います。
電子回路などの品質が高いのはもちろんですが、筐体自体の壊れにくさもシリーズの製品全てに共通した特徴です。使用しているとどうしても劣化するバッテリーに関しては、一貫してユーザーが取り外せるバッテリーを採用し、壊れにくいノートパソコンならレッツノートというイメージそのままのブランドです。
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【上倉賢プロフィール】
All About ノートパソコンガイド。個人的に欲しいパソコンの情報をまとめるため、1995年頃からノートパソコン専門サイトを開設。インターネット黎明期の1990年代から、ノートパソコンを中心にパーソナルコンピューティングに関する国内外での取材、記事執筆活動を行っている。
<調査概要>
調査名: 「ノートパソコン」に関するアンケート
調査方法: インターネットアンケート
調査期間: 2025年10月24~27日
調査対象: 全国10~70代の300人(男性:125人、女性:172人、回答しない:3人)
※回答者のコメントは原文のまま記載しています







