今回は、「少額でも本当に増えるの?」という疑問にお答えするため、10万円、30万円、50万円を預けた場合に、1年後・5年後にどれくらいの利息がもらえるのかを、初心者の方にも分かりやすくシミュレーションします。
ゆうちょ銀行の定期貯金の特徴は?
ゆうちょ銀行の定期貯金(一般的な銀行の定期預金にあたります)は、「決めた期間、お金を引き出さない代わりに、通常貯金(一般的な銀行の普通預金にあたります)よりも高い金利をもらえる」というシンプルな貯金方法です。少額から始められるので、貯金を始めるのにぴったりです。まずは定期貯金の特徴を確認しましょう。●定期貯金の4つの特徴
①少額からOK
1000円以上、1000円単位で預けられます。お財布に優しい金額から、無理なく貯金をスタートできます。
②預け入れ期間が選べる
1カ月から5年まで、8種類の期間から自由に選べます。お金を使う予定に合わせて期間を決められます。
③長く預けると利息が増えやすい
3年以上の期間を選ぶと、「複利(ふくり)」という方法で利息がつきます。複利だと「利息にも利息がつく」ため、雪だるま式にお金が貯まっていきます。
④自動継続もできる
満期が来るたびに、自動で同じ期間の定期貯金として更新する設定もできます。その場合、自動継続時の定期貯金の店頭表示金利が適用されます。
参照:ゆうちょ銀行「定期貯金」
利息の増え方:「単利」と「複利」のしくみ
定期貯金では、預ける期間によって利息の計算方法が変わり、お金の増え方に大きな差が出ます。【短期間の増え方(3年未満):単利(たんり)】
単利は「元金(最初に預けたお金)だけに利息がつく」シンプルな計算方法です。
【長期間の増え方(3年以上):半年複利(はんとしふくり)】
複利は「利息が利息を生む」計算方法です。ゆうちょ銀行の定期貯金は、半年ごとに「ついた利息」が「元金」に組み込まれます。
つまり、次は「元金+前回までの利息」の合計に対して、さらに利息がつくため、長く預けるほど、単利よりも増えるスピードがアップします。
1年後にもらえる利息の目安(金利・年0.275%の場合)
1年間の定期貯金(金利年0.275%)に預けた場合の利息の目安をシミュレーションします。10万円、30万円、50万円を預けた場合の利息は以下のとおりです。・10万円:275円(税引前)、220円(税引後)
・30万円:825円(税引前)、658円(税引後)
・50万円:1375円(税引前)、1097円(税引後)
なお、利息からは一律で20.315%の税金が引かれますので、実際に受け取るのは税引後の利息です。
5年後にもらえる利息の目安(金利・年0.4%の場合)
5年間の定期貯金(金利年0.4%)に預けた場合の利息の目安をシミュレーションします。。10万円、30万円、50万円を預けた場合の利息は以下のとおりです。・10万円:2018円(税引前)、1609円(税引後)
・30万円:6054円(税引前)、4825円(税引後)
・50万円:1万90円(税引前)、8041円(税引後)
5年間預けると、利息が利息を生む「複利効果」で、利息が大きく増えます。そのため、受け取る利息額は、1年の場合と比べ、5年の方が約7.3倍(税引後)にもなります。とても効率的にお金を増やせることが分かります。
まとめ
ゆうちょ銀行の定期貯金は、少額から始められ、預入期間が3年以上なら複利で効率よくお金が増やせる、初心者にも安心な貯蓄方法です。せっかく貯めたお金を、残したいという方は検討してみてはどうでしょう。※金利は2025年11月14日時点








