暮らしのお金

「食い尽くし系夫のせいですべてむだに…」40歳女性が「作り置き」で失敗。FPに聞く食費節約の注意点

いざ節約を始めてみても、思うようにお金が貯まらないというのはよくあること。今回は、All About編集部のアンケートから40歳女性の失敗談を紹介しつつ、食費の節約のポイントについて、ファイナンシャルプランナーの二宮清子さんが解説します。※画像:PIXTA

All About 編集部

せっかく作り置いたのに…… ※画像:PIXTA

せっかく作り置いたのに…… ※画像:PIXTA

何かと出費がかさむ年末。少しでも支出を抑えようと節約をしたり、家計の見直しをしたりしている人も少なくないでしょう。

そこで、今回はAll About編集部が実施した節約に関するアンケートから、40歳女性の失敗談を紹介しながら、食費の節約のポイントについて、ファイナンシャルプランナーでAll About 家計簿・家計管理ガイドの二宮清子さんが解説します。

回答者のプロフィール

回答者本人:40歳女性
家族構成:既婚(子あり)
雇用形態:パート・アルバイト
職業:販売
世帯年収:750万円
現在の年収や暮らしに満足しているか:どちらとも言えない

はやりの「作り置き」で節約したけれど……

今回は食費の節約で失敗した40歳女性のエピソードを紹介します。女性は「5年前ぐらいに外食をやめようと、作り置きおかずを1週間分作っていました」と振り返ります。

当時は「作り置きおかず」が流行していました。「テレビで見たのをきっかけに、友だちもやりだしたので真似をしてみようと思いました」と女性は語ります。

しかしその結果……。

「食い尽くし系の夫があるとあるだけ食べてしまいました」

食費も努力もむだになった

1週間分のおかずが3日で無くなり、結局、食費がむだになってしまったそう。しかも、むだになったのは食費だけではありません。

女性は「夫に私の努力をむだにされたのが悔しかった」と憤りをにじませます。

女性はその後、作り置きおかずは絶対にしないと決意。「安い食材を買って、その日のうちに作るようにしています」とコメントしています。

家族の食べ方や生活パターンに合うかが大切

食べる側だけでなく作る側もストレスなく節約するにはどうしたらいいのでしょうか。二宮清子さんにお聞きしました。

二宮:今回のエピソードを見て、「食費の節約は方法より、家族の食べ方や生活パターンに合うか」がとても大切だと改めて感じます。

実は私の家でも、作り置きで同じ失敗をしたことがあります。3日分のつもりで作ったおかずが、食べ盛りの子どもたちに一晩で食べ尽くされてしまったんです。その経験から、わが家ではメインではなく“副菜だけ”を作り置くようになりました。副菜は食べ尽くされにくく、お弁当にも使えるのでとても便利です。

一方で、作り置きは“食べきれずに捨ててしまう”という逆の失敗もよくあります。食材ロスを防ぐためには「お弁当に使える」「冷凍できる」おかずを選ぶのがポイントです。

食費を賢く節約するには、
1「買い物前に家の在庫をチェックする」
2「1週間の大まかな献立を決める」
3「週2回の買い物でムダを防ぐ」
4「家族と“適量”を共有する」
という4つのステップが有効。節約は家族の行動に合わせて仕組み化すると、無理なく続けられますよ。

【二宮清子プロフィール】
ファイナンシャルプランナー。家計管理や節約を軸に、生活に寄り添った提案を行うファイナンシャル・プランナー。家庭科の教師としての勤務経験があり、赤字家計を脱出した自分の体験から、ユーザー目線でのアイデアを発信している。All About 家計簿・家計管理ガイド。

<調査概要>
節約の体験談に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2025年8月28日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:63人、女性:137人)

※回答者のコメントは原文のまま記載しています。
※本記事で紹介している人物のプロフィールや数値などは、プライバシー保護のため編集部で一部改変している場合があります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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