それでは実際のところ、高くても純正品を選ぶべきなのでしょうか。それとも、安価な非純正品でも十分なのでしょうか。
充電関連のアクセサリー
まず、充電ケーブルや充電器など、充電に関するアクセサリーについてです。最近のiPhone 15以降はLightningケーブルが廃止され、Type-Cでの充電に変更されました。そのため、従来のように「Appleの認証を受けたケーブルしか使えない」という制約はなくなり、一般的なType-Cケーブルであれば基本的に問題なく利用できます。ただし、極端に安価で低品質なケーブルが危険であるという点は変わりません。非純正品であっても、しっかりと品質基準を満たしている、信頼できるメーカーやブランドを選んでください。
なお、iPhone 14以前のLightningケーブルを使うモデルでは、Appleが定める「MFi認証」を取得したケーブルを選ぶことをおすすめします。認証を受けていない激安ケーブルは、iPhone本体を傷つけたりトラブルの原因になったりすることがあるため、避けた方が安心です。
■筆者のおすすめ
特別なこだわりがあるわけではありませんが、「Anker」の製品を好んで使っています。 Ankerは充電ケーブル、充電器、モバイルバッテリーなど、バッテリー周辺のアクセサリーブランドとして有名で、安心感があります。製品ラインアップも幅広く、開発や販売の実績も豊富です。また、製品トラブルへの迅速かつ丁寧な対応など、アフターサービスにも高い信頼感があります。筆者はモバイルバッテリーや急速充電対応の充電器は、今でもAnker製品を愛用しています。
iPhoneケース
iPhoneケースについても、基本的には非純正品でも問題ありません。ただし、注意すべき点もあります。iPhoneは図面が公式Webサイトにて公開されており、そのデータを用いて一般の企業もケースを製造しています。そのため、非純正品でもケースのサイズやボタンの配置がズレることはほとんどありません。しかし、新型のiPhoneが発表された直後は注意が必要です。図面の公開には時間がかかることがあり、例えば最新のiPhone 17シリーズでは2025年9月9日に英語版が公開済みですが、日本語版はまだ公開されていません。そのため、発表直後の非純正ケースはサイズやパーツの配置が正確でない可能性があります。
また、「放熱性や内部温度の耐久性」など、詳細なデータは一般企業には入手できません。こうした点では、Apple純正品の方がより安全性や信頼性が高いと言えます。
■筆者のおすすめ
私はiPhoneケースを選ぶとき、「iPhoneのデザインを活かしつつ、衝撃に強い点」を重視しています。今使っているiPhone 17も、3~4年、それ以上使い続ける予定なので、できるだけ壊れにくい丈夫なケースを選びたいと思っています。
現在愛用しているのは、ESR社の「Cloud ソフトマグネットケース」。
高い保護性能がありながら、必要以上にiPhoneが大きくならないところが特にお気に入りです。手触りのよいシリコン素材で、手にしっかり馴染む感覚も気に入っています。このほか「MagSafe対応」「カメラコントロール対応」「簡易スタンド付」など、機能も豊富です。
AirPods
ワイヤレスイヤホンやヘッドホンに関しては、Apple純正の「AirPodsシリーズ」に明確な利点があります。特に、MacやiPad、iPhoneなど複数のApple製品を持っている方は、その恩恵を大きく受けられます。その最大の特徴は「シームレスな使い心地」です。ワイヤレスイヤホンは、Bluetoothで各デバイスにつなぎますが、一般的なイヤホンだと接続先を切り替えるたびに手動での操作が必要になります。複数のデバイスを使う場合、この「接続の切り替え作業」が意外と面倒です。
しかし、AirPodsであれば、同じAppleアカウントでログインしたデバイス同士なら、音楽や動画、通話など、音声が出力されるデバイスを自動的に検知して、接続を切り替えてくれます。複数のAppleデバイスを使い分けている方にとっては、非常に便利で役立つ機能です。
非純正品のBluetoothイヤホンにも「マルチポイント接続」という、複数の機器と同時に接続できる機能を持つモデルはあります。ただし、同時に接続できる機器の数が非常に限られているため、AirPodsほど使い勝手がよいとは私は思いません。
「iPhoneユーザーは必ずAirPodsを使うべき」とは言いませんが、音質だけでなく「使いやすさ」も重視したい人にとっては、AirPodsはとても有力な選択肢だと思います。
■筆者のおすすめ
さまざまなブランドのイヤホンやヘッドホンも試しましたが、結局最もよく使っているのは「AirPods」です。 特にお気に入りなのが「AirPods 4」。カナル型の「AirPods Pro」ではなく、インイヤー型の通常タイプです。何よりも軽い着け心地が快適で、長時間着けていても耳が痛くならないところが気に入っています。仕事中や外出先でも着けたままでもストレスを感じませんし、マイクの性能も安定しているので、オンライン会議でも重宝しています。
結論:使い分けがポイント
結論としては、「全てのアクセサリーを純正品でそろえる必要はない」というのが筆者の考えです。安全性が重視される電源アダプタや充電ケーブル類は、純正品や信頼できるメーカーのものを選びましょう。一方で、ケースやスタンドなどの周辺アクセサリーは、デザインなど自分の好みに合わせて選んでも大丈夫です。非純正品を選ぶ際は、レビュー評価や販売元の信頼性をきちんと確認しておくと安心です。Amazonなどのネット通販サイトに掲載されている写真や商品説明だけでは品質が分かりにくいこともあります。ユーザーの口コミのほか、ブログやYouTubeのレビュー動画なども参考にして、検討するのがよいでしょう。











