離婚

【離婚診断】当てはまったら危険。離婚を考えるべき夫婦に共通する「10のボーダーライン」

無理して「夫婦関係を続ける」ことで、かえって自分や子どもの幸せを損なう場合があります。そこで、あなた自身の幸せを守るための判断基準として、離婚を真剣に考えるべきタイミングを示す「10のサイン」を具体的に解説します。※画像:PIXTA

岡野 あつこ

岡野 あつこ

離婚 ガイド

夫婦問題を解決に導くライフアップカウンセラーのパイオニア。特に離婚問題においては28年間で35,000件以上の相談を手がけ、どうしたら幸せになれるか親身にアドバイス。的確で歯切れのよいコメントは、テレビ番組・ラジオ・講演などでも、多くの人の共感を得ている。元祖・離婚カウンセラー養成講座を開講中。

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離婚すべきか否か……決断のヒントにしたい10のボーダーラインとは? ※画像:PIXTA

離婚すべきか否か……決断のヒントにしたい10のボーダーラインとは? ※画像:PIXTA

離婚しないに越したことはありません。しかし「夫婦関係を守ること」にこだわった結果、かえって自分や子どもの幸せを損ねてしまう場合もあります。

もしも、これからあげる10のサインに当てはまるなら「離婚」という選択を真剣に考えるべきタイミングかもしれません。軽々しく離婚をすすめるわけではありませんが、あなた自身の幸せを守るために知ってほしいボーダーラインです。
<目次>

1. 精神的や肉体的な暴力がある

暴力は、理由をつけて正当化できるものではありません。殴る蹴るといった肉体的なものだけでなく、「お前なんかに価値はない」などの人格を否定する言葉も、立派な暴力です。

多くのケースで暴力はエスカレートしていきます。「子どものために耐える」という人もいますが、本当に子どもの幸せを思うなら、安全で安心できる環境をつくることこそが親の役目。離婚が子どものためになる場合もあるのです。  

2. 繰り返される浮気

一度の過ちから夫が反省し、誠実に生き直してくれるなら修復は可能です。しかし、何度も浮気を繰り返す場合は、反省の気持ちが見られない証拠です。夫婦の信頼関係は壊れ、妻の心にも深い傷を残します。

夫婦は対等なパートナーです。自分1人が努力しても相手が誠意を示さないなら、あなたの人生を守るために離婚を選んでいいのです。

3. 会話がない、または言い争いばかり

夫婦間の会話は、夫婦関係を表す温度計です。口を開けばケンカばかり、あるいは全く会話がない……。どちらも心の交流が断たれているサインです。子どもは敏感に家庭の空気を感じ取るもの。形だけの夫婦生活が、かえって子どもの心を傷つけることにもなりかねません。コミュニケーション改善の見込みがない時、離婚は「悪い選択」ではなく「新しいスタート」になり得ます。

4. 共依存関係に陥っている

「自分さえ我慢すればいい」「この人がいなければ生きていけない」——それは、愛情ではなく依存です。健全な夫婦関係は、互いが自立した個人として成り立ちます。依存関係は互いの可能性を奪い合い、心をすり減らします。あなたの人生を取り戻すために、距離を置く選択も必要です。

5. 修復を望むのが夫か妻の一方だけ

夫婦関係は、一方だけが努力しても成り立ちません。「自分だけが頑張っているのに」と虚しさを感じているなら、すでにバランスは崩れています。

修復には両方の思いやりと努力が不可欠。どちらか一方が離婚を強く望む場合、無理にしがみつくことはあなたを傷つけるだけでしょう。

6. 経済面での信頼がなくなった

夫婦の生活はお金と切り離せません。貯蓄、教育費、介護、老後……そのどれにも金銭感覚や価値観が深く関わります。お金の扱いで相手を信用できないなら、夫婦の土台そのものが揺らいでいる証拠です。真剣に話し合っても解決できないなら、離婚という選択肢から未来を考え直すのも1つの方法です。  

7. 深刻なセックスレス

セックスは単なる営みではなく、心を確かめ合う大切なコミュニケーションです。長期間セックスレスの状態が続き、どちらかが不満や寂しさを強く感じるようであれば、それは危険信号です。  

スキンシップすら避けられる関係は、精神的な孤独を深めます。夫婦の形を見直すきっかけとして、離婚を視野に入れるのも現実的な選択肢です。

8. 一緒にいても安らげない

家庭は、本来「最も安心できる場所」であるはず。しかし、「いつも緊張している」「素の自分を出せない」と感じるようであれば、その関係は心をすり減らすばかりです。

安らぎを与え合えない相手と人生を続けることは、自分の心を犠牲にすることともいえるでしょう。勇気を出して環境を変えることが、回復の第一歩です。

9. 根本的な考え方がかみ合わなくなった

人は変化していくものです。仕事観や子育ての方針、人生の目標なども変わることがあります。大切なのは、互いの変化を受け入れられるかどうかという点です。歩幅を合わせられないすれ違いは、やがて溝になります。

価値観のずれを受け入れられず、修正の見込みがないなら、無理に続けることは双方の未来を閉ざすことになりかねません。

10. 自分らしくいられなくなった

「最近笑顔が減った」「相手に気を使いすぎて本音を言えなくなった」——これは、自分らしさを失っているサインです。夫婦は、互いを尊重しながらも「自分らしくいられる」関係であるべきです。もし相手といることで、自分の魅力や喜びが消えてしまうなら、新しい生き方を考えることは決して間違いではありません。

岡野あつこからのアドバイス

「離婚はしないに越したことはない」と言いつつも、これら10のサインがそろった時には、あなたや子どもの未来を守るために立ち止まることが大切です。  

人生は一度きり。夫婦という枠にとらわれず、自分自身が幸せでいられる選択を、どうか恐れないでください。誰もがきっと幸せをつかむ力を持っています。  
 
 
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