
2位「大ゴッホ展」が行われる神戸市立博物館 ※画像:PIXTA
秋のおでかけにぴったりなのが、美術館や博物館での展覧会巡り。2025年秋も、日本各地では話題の展覧会が数多く開催予定です。この秋、あなたが行きたい「展覧会」はどこですか?
All About編集部は2025年9月3日、全国10~60代の男女237人を対象に「2025年秋のイベント」に関するアンケート調査を実施。今回は、「全国(東京以外)で行われる展覧会」の結果をランキング形式で紹介するとともに、博物館学芸員の資格を持ち、全国の美術館、博物館を巡っているAll About 旅行ガイドの藤丸由華さんに、おすすめの展覧会を聞いてみました。
第2位:「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(神戸市立博物館)/59票
2位は、「阪神・淡路大震災30年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」。2025年9月20日から2026年2月1日まで神戸市立博物館で開かれる特別展で、名作『夜のカフェテラス(フォルム広場)』を中心に、オランダ・クレラー=ミュラー美術館所蔵の油彩・素描など約60点が展示されます。
回答者からは、「ゴッホが好きなので行ってみたいです」(30代女性/静岡県)、「ゴッホの作品群に興味があるため」(40代男性/埼玉県)、「名画『夜のカフェテラス』を間近で見られるチャンスは貴重だから。震災30年の節目に神戸で開催されるという意味もあり、特別な気持ちで鑑賞したいと思った」(30代女性/秋田県)などの声が寄せられています。
第1位:「ゴッホ・インパクト-生成する情熱」(ポーラ美術館)/68票
1位は、箱根のポーラ美術館で2025年5月31日から11月30日まで開催される「ゴッホ・インパクト-生成する情熱」。代表作『ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋』など3点を軸に、ゴッホが後世や日本文化に与えた影響(=インパクト)と現代作家による応答を紹介し、時代を超えて生み出す情熱の軌跡を探ります。
回答者からは、「ゴッホが好きなので、ぜひ行ってみたいです」(60代男性/新潟県)、「展示会名で気になった」(20代女性/福岡県)、「面白そうな内容だから」(30代男性/東京都)、「ポーラは前から行ってみたかったです」(50代女性/和歌山県)などの声が寄せられました。
藤丸由華さん「瀬戸内国際芸術祭は、唯一無二の芸術祭」
アンケートでも第4位にランクインした「瀬戸内国際芸術祭」は、今回で6回目の開催となるアートイベントで、会期中には国内外から約100万人が訪れるという世界的にも注目されている人気芸術祭です。
瀬戸内海の島々と沿岸部の全17エリアを舞台に行われるモダンアートの大イベント。3年に1度、約100日の会期を春・夏・秋の3つに分けて開催され、現在行われているのは秋会期、芸術祭のフィナーレとなります。
展示されるアートに加え、作品を鑑賞するために瀬戸内の島々を海路で巡るというのがこの芸術祭の大きな魅力。モダンアートの島として名高い直島をはじめ、名作『二十四の瞳』の舞台でもある小豆島、棚田が美しい風景を作る豊島など、ただ芸術作品を楽しむのではなく、瀬戸内海の景観や自然、島それぞれの文化、食、そしてそこに住まう人々と交流できるという、唯一無二の芸術祭です。
【藤丸由華 プロフィール】
東京のラジオ局のアナウンサー時代を含め約30年、東京を中心とした取材を敢行。2008年に独立し、現在はAll About 東京ガイド、フリーアナウンサー、2足のわらじで活動。博物館学芸員の資格を持ち、趣味は美術館巡り。「All About」でおすすめの美術館を紹介。
>【全結果】2025年秋に行きたい「全国(東京以外)で行われる展覧会」ランキング
<調査概要>
調査期間:2025年9月3日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国10~60代の男女237人(10代:1人、20代:64人、30代:86人、40代:51人、50代:27人、60代:7人、不明1人)
※回答者のコメントは原文ママ
※リスト提供:Tokyo Art Beat