今回のイベント「OKTOBERFEST 2025」について、「ホテルに気軽に立ち寄って、ご自分の知らないビールを探す楽しみを味わってほしい」と話すのは、京王プラザホテル企画広報副支配人の鈴木亮太さんだ。鈴木さんにイベント内容について話を聞いた。
オリジナルクラフトビールも販売
――今回のオクトーバーフェストの開催期間は9月1日から10月末までとなっています。オクトーバーフェストというにはスタート時期が早い気がします。当ホテルでのオクトーバーフェストの開催は、昨年に続いて2年目。昨年は10~11月に開催しましたが、まだまだ暑さが残り、ビールを飲みたくなる時期に合わせて、今年は早めに開催することにしました。
――宿泊者以外でも参加できるのでしょうか。
どなたでもご利用いただけます。館内7店舗のレストラン、バー、ラウンジにて最大16種類のクラフトビールと、ビールに合わせたペアリング料理をご用意しています。
ドイツ・ミュンヘンで開催されている世界最大規模のオクトーバーフェストのように各店舗を回遊し、ビールの飲み比べをお楽しみいただけるほか、各店舗でスタンプを集めるとオリジナルギフトなどの特典がもらえるスタンプラリーも合わせて実施してイベントを盛り上げています。
期間中に新宿近隣にお越しの際に、お気軽に立ち寄っていただければと思います。
――ホテルオリジナルのクラフトビールも販売しているそうですね。
茨城県那珂市の木内酒造の手造りビール工房で仕込んだ「ひろばゑーる」というオリジナルクラフトビールを提供しています。プラザ=広場に由来するネーミングで、昨年、第一弾となるVol.1を提供して好評だったことから、今年は9月にVol.2、10月にVol.3とそれぞれ味の異なるものを数量限定で販売する予定です。 ――「ひろばゑーる」には、どのような特徴がありますか。
当ホテルの女性利酒師、ソムリエ、バーテンダーたちがホップや副原料を厳選し、女性目線で真剣に「美味しいクラフトビールとはどのようなものか」を考えた1本であり、Vol.2はハチミツや花の香りの後に爽やかな余韻が広がるのが特徴のアンバーエールとなっています。ビールの苦手な女性のお客さまをはじめ、どなたにも親しみやすい味わいになっています。
ペアリング料理も楽しみ
――ワインと比べると、ビールのペアリングはまだ珍しく、興味深いですね。日本酒と日本食、ワインと洋食でのマリアージュという一般的な概念を取り払って、料理人・サービススタッフたちが自店舗の料理とのペアリングに適しているクラフトビールを選定し、クラフトビールに合う新メニューも開発したのが今回のペアリングです。
そこには意外性や「自分の好きな料理にはこういうビールが合うのだ」という発見の楽しみもあると思われ、次にホテルを訪れたり、ご自身でブルワリー(醸造所)巡りを始めるきっかけになればと考えています。 ――今回のイベントでほかに味わうべきポイントなども教えてください。
当ホテルは黄綬褒章も受章したバーテンダーの渡辺一也の下、現在、各世代のバーテンダーが切磋琢磨している状況にあります。
そこで、各バーテンダーの技と個性を生かした「ここでしか飲めないカクテル」をテーマにしたオリジナルのビールカクテルを考案し、バー・ラウンジで提供していますので、ぜひ味わっていただければと思います。 また、一夜限りのイベントになりますが、10月4日に「ブルワリー×バーテンダーが贈るビアナイト2025」を開催します。有名ブルワリー5社が参加するので、「どういう思いでビールをつくっているのか」を話してもらうなど、ブルワリーの人たちとの交流を楽しんでいただければと思います。
いずれも味わい深いクラフトビール
今回、筆者は3種類のクラフトビールを試飲したが、いずれも味わい深いものだった。近年、クラフトビールの人気が高まる中、「10年前に比べ国内のブルワリーの数は約3倍」(京王プラザホテルリリース)に増えているといい、クラフトビールのバリエーションが増えるにつれ、クオリティーの高いものが増えたように思う。 そうした中、わざわざブルワリーをめぐらずとも、多彩なビールを楽しむことができ、自分に合ったビールを探し出すことができるのがオクトーバーフェストのようなイベントの醍醐味(だいごみ)だろう。また、今回のホテルでのイベントはビールだけでなく、お気に入りのレストランやバー、ビールに合う料理を見つけるチャンスでもある。普段はホテルを利用しない人も、この機会に一風変わったホテルのオクトーバーフェストを楽しんでみてはいかがだろうか。
●京王プラザホテル
所在地:東京都新宿区西新宿2-2-1
アクセス:新宿駅西口より都庁方面へ徒歩5分/都庁前駅(都営大江戸線)B1出口すぐ
※バーの営業時間は17:00~