この結果、2025年の値上げ累計品目数は12月までの公表分で2万381品目となり、2023年以来2年ぶりに2万品目の大台を超えました。
値上げ品目数の最多は「酒類・飲料」
10月の値上げを食品分野別に集計すると「酒類・飲料」の品目数が圧倒的に多く、全体の約75%を占めています。定番ドリンクの改定価格をチェック
大手飲料メーカー各社も10月から相次いで値上げに踏み切ります。代表的なメーカー別に、具体的な改定内容を見ていきます(以下、公式Webサイトおよび報道をもとに、編集部にてまとめたもの。価格は全て税抜・税別)。◆コカ・コーラ ボトラーズジャパン
対象となるのは「コカ・コーラ」や「ジョージア」「綾鷹」などで、ペットボトル、缶、紙パックなどの飲料商品全般です。メーカー希望小売価格から4.8~23.0%値上げされます。コーヒー製品は1本当たり20~30円、その他製品は20円、値上げとなります。
(一例)
「コカ・コーラ」「アクエリアス」(各500mL)
「綾鷹」(650mL)
180円→200円
「ジョージア ブラック」(500mL)
179円→209円
◆キリンビバレッジ
対象となるのは「午後の紅茶」や「生茶」などで、ペットボトル、缶、パウチなどの飲料商品全般です。メーカー希望小売価格を6~22%値上げします。
(一例)
「午後の紅茶ストレートティー」(500mL)
「生茶」(525mL)
180円→200円
◆アサヒ飲料
対象となるのは「三ツ矢サイダー」「カルピス」「十六茶」などで、ペットボトル、缶、紙パックなどの飲料商品全般です。メーカー希望小売価格を約4~25%値上げします。
(一例)
「カルピスウォーター」「三ツ矢サイダー」(各500mL)
「十六茶」(630mL)
180円→200円
◆伊藤園
対象となるのは「お~いお茶」などで、ペットボトル、缶、紙パックなどの飲料商品のほか、ティーバッグなど全195品目です。メーカー希望小売価格から2.4~22.2%値上げされます。
(一例)
「お~いお茶」(600mL)
180円→200円
「TULLY'S COFFEE BARISTA'S BLACK」(390mL)
180円→220円
◆ダイドードリンコ
対象となるのは、「ダイドーブレンドオリジナル」など主力コーヒー飲料で、缶、ペットボトルなどの飲料商品全般です。メーカー希望小売価格から10~15%値上げされます。
(一例)
「ダイドーブレンドオリジナル」(185g)
140円→160円
「ダイドーブレンド微糖コーヒーラボ世界一のバリスタ監修」(260g)
180円→200円
◆ポッカサッポロフード&ビバレッジ
対象となるのは、「キレートレモン」シリーズ、「加賀棒ほうじ茶」など、ペットボトル、缶をはじめとした飲料商品全般です。希望小売価格を約8~22%値上げします。
(一例)
「キレートレモンWレモン」(500mL)
「加賀棒ほうじ茶」(525mL)
180円→200円
「ポッカコーヒーオリジナル」(190g)
140円→160円
飲料メーカー各社の主力商品は軒並み20円前後の値上げとなり、ペットボトルや缶コーヒーといった日常的に手に取る商品が中心です。お気に入りの一本をどう選ぶか、まとめ買いやPB商品への切り替えなど、工夫が必要となりそうです。
出典:「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年10月
価格改定のお知らせ:コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
キリンビバレッジ 一部商品の価格改定について:キリンビバレッジ株式会社
商品の価格改定に関するお知らせ:アサヒ飲料株式会社
製品の価格改定に関するお知らせ:株式会社伊藤園
一部商品の価格改定に関するお知らせ:ダイドードリンコ株式会社
飲料水一部商品価格改定のお知らせ:ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社