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子どもにキャッシュレスは早い?高校生の「QRコード決済」利用はすでに半数超え

MMD研究所が実施した調査によると、高校生の6割がキャッシュレスを利用していることが分かりました。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

MMD研究所が実施した調査(※)によると、高校生の6割がキャッシュレス決済を利用していることが分かりました。まだ収入源が限られ、お金を自由に動かせる度合いは低い高校生世代ですが、QRコード決済や電子マネーでの支払いが日常に浸透しつつあるようです。

高校生のキャッシュレス事情は……?

この調査は、スマートフォン(以下、スマホ)を持っている高校生(15~18歳、1114人)と、スマホを持っており、かつ高校生の子どもがいる親(30~69歳、1681人)を対象に、キャッシュレス利用状況などを質問したものです。

調査結果によると、高校生のキャッシュレス利用率は62.1%であることが分かりました。また、直近半年に利用した決済方法について尋ねると(複数回答可)、キャッシュレス決済のうち最も多いのは「QRコード決済」(50.8%)でした。スマホさえあればすぐに利用できる点や、親がチャージしやすい仕組みも後押ししているとみられます。
(出典:MMDLabo株式会社)

(出典:MMDLabo株式会社)

次いで利用が多いのは交通系ICカードなど「カード式の非接触の電子マネー」(17.8%)です。通学や移動で利用する機会が多いことも背景にあると考えられます。さらに、デビットカードやクレジットカードを利用する高校生も一定数おり、現金以外の支払い手段をいくつか取り入れていることがうかがえます。

親世代はキャッシュレス9割、おこづかいはどう渡す?

一方で、親世代のキャッシュレス利用率は91.0%と、高校生の子どもがいる多くの親が利用していることが分かります。直近半年に利用した決済方法について(複数回答可)は、キャッシュレス決済のうち「クレジットカード」が68.2%、「QRコード決済」の利用率は61.0%でした。
(出典:MMDLabo株式会社)

(出典:MMDLabo株式会社)

興味深いのは、高校生・親世代とも直近半年に利用した決済方法の1位が「現金」で、親世代の現金利用率は78.0%という点です。一見すると「やっぱり現金は根強い」と見えますが、裏を返せば5人に1人は、ほとんど現金を使わない生活をしていることになります。

キャッシュレスは便利な一方で、「お金を使っている感覚」が現金より薄れやすいという側面があります。親自身が、現金をほとんど使わない生活を送っていると、子どもにどのようにお金を持たせるか悩みどころです。

家庭でのおこづかいの渡し方ひとつとっても、「現金にするか、キャッシュレスにするか」の選択は子どもの体験に直結します。便利さと金銭感覚のバランスをどう考えるか――親世代にとっても、新しい判断が求められているのかもしれません。

※調査概要
「高校生と高校生の子を持つ親のキャッシュレスに関する実態調査」
高校生
調査期間:2025年7月18日~23日
有効回答:1114人(予備調査)

高校生の子どもがいる親
調査期間:2025年7月18日~22日
有効回答:1681人 ※人口構構成比に合わせウエイトバック実施

出典
MMDLabo株式会社:高校生と高校生の子を持つ親のキャッシュレスに関する実態調査
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