調味料、加工食品、菓子など多数値上げ
この調査は、食品主要195社を対象に値上げ動向をまとめたもので、毎月、帝国データバンクが公表しています。9月の家庭向け飲食料品の値上げは1422品目、値上げ率の平均(値上げ1回当たり)は14%となっています。例年、9月は値上げされる食品が多い傾向にありますが、昨年(2024年)9月の値上げ品目数を上回っており、「前年に比べて増加した期間」としては最長を更新しました。
なお、11月まで公表されている分だけでも、2025年通年で値上げされる食品は2万品目を上回る見通しです。 品目別では、たれ製品やマヨネーズなど「調味料」が427品目と最も多く、次いで冷凍食品をはじめとした「加工食品」が338品目、アイスやポテトチップスなど「菓子」が291品目と続きました。
◆菓子のうちアイス製品の値上げ一例(表記価格はいずれも税別)
・赤城乳業
「ガリガリ君ソーダ(マルチパック)」は400円が420円に、「ガツン、とみかん(スティック)」は170円が180円に値上げされ、対象商品16品目を5~10%値上げ
・森永製菓
「ピノ」「PARM(パルム)チョコレート」「MOW(モウ) バニラ」はいずれも170円が180円に値上げされ、対象商品18品目を4.5~10.9%値上げ
・ロッテ
「爽」「クーリッシュ」「雪見だいふく」「モナ王」シリーズ各種など、市販用アイス46品目を5.3~14.8%値上げ
・明治
「明治 エッセル スーパーカップ 超バニラ」「明治 うずまきソフト バニラ・チョコ・バニラ&チョコ」「明治 角10棒 アイスソーダ」など、20品目を5~9%値上げ
いずれも2025年9月1日出荷分から改定され、10~60円程度の引き上げとなりそうです。暑い季節の楽しみの1つでもあるアイス。涼を求めて手に取る人も多いだけに、値上げは家計にも気持ちにもこたえそうです。
食品値上げは通年で続いていますが、特に春と秋に品目数が増える傾向にあります。新年度や秋商戦の節目に企業が価格を見直すことが多く、来月(2025年10月)も3000品目超の値上げが見込まれています。
出典
株式会社帝国データバンク:「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年9月
参考
赤城乳業株式会社:アイスクリーム一部商品価格改定のお知らせ
森永製菓株式会社:森永製菓商品 価格改定ならびに内容量変更のお知らせ
株式会社ロッテ:価格改定のお知らせ
株式会社明治:価格改定および内容量変更のお知らせ