家計簿・家計管理

ネガティブ思考と浪費グセはセットでやってくる?抜け出すためのヒント3つ

「どうせ私なんて……」「お金がないから無理」「いいことなんて起きない」このようなネガティブ思考は、浪費グセとセットで表れやすい傾向があります。今回は、この「ネガティブ思考と浪費の関係」に目を向け、そこから抜け出すためのヒントをご紹介します。※サムネイル画像:PIXTA

舟本 美子

舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金 ガイド

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ネガティブ思考と浪費癖はセットでやってくる?(画像:PIXTA)

ネガティブ思考と浪費グセはセットでやってくる?(画像:PIXTA)

「どうせ私なんて……」「お金がないから無理」「いいことなんて起きない」そんなネガティブな言葉が、心の中でぐるぐると回ってしまうことはありませんか。

実は、このようなネガティブ思考は、浪費グセとセットで表れやすい傾向があります。気分が落ち込んでいるときほど、コンビニでスイーツを買い込んだり、ネットで衝動買いをしてしまったり……。買っている瞬間は気持ちが晴れるように思えても、後で「なんでこんなものにお金を使ったんだろう」と自己嫌悪に陥る。このように、ネガティブな気分と浪費は負のループをつくりやすいのです。

今回は、この「ネガティブ思考と浪費の関係」に目を向け、そこから抜け出すためのヒントをご紹介します。

なぜネガティブ思考は浪費につながるのか?

「ネガティブな言葉」が出てしまう裏にはさまざまな要因が隠れています。

なんとなく気分が落ち込んで浪費する、というよりも、心の奥にある満たされない気持ちが買い物へと駆り立ててしまうのです。

●人間関係のストレス
家庭や職場の人間関係に疲れていると、発散の手段が限られます。気分を変えるために衝動的にものを買うことは珍しくなく、欲求不満を買い物で解消するケースも多く見られます。

●孤独や寂しさ
人とのつながりが希薄だと、孤独感を埋めるためにものやサービスに頼りがちです。新しい服やアクセサリーを買って「誰かに注目されたい」と思う気持ちも、浪費につながる要因です。

●劣等感や自信のなさ
「自分は人より劣っている」という思いが強いと、ブランド品や珍しいものを持つことで自分をよく見せようとすることがあります。一度その優越感を味わうと、「もっと欲しい」という欲求が膨らみ、浪費が加速することも。

●見栄っ張りな気持ち
「いい人に見られたい」「できる人だと思われたい」という気持ちが強いと、実際の収入以上にお金を使ってしまうこともあります。高級レストランでの奢りや派手な出費は、一瞬の満足にはつながりますが、後に大きな負担となります。

このように、ネガティブ思考の背景には「心の満たされない部分」が潜んでおり、その穴を埋めようとして浪費に走ってしまうことがあります。

浪費グセから抜け出すための3ステップ

浪費グセには、心の問題が深く関わっている場合がありますが、この状態は行動によっても変えていけます。

その際、大切なのは「まず自分の現状を知ること」。気持ちのままにお金を使い続けていると、どこにいくら出ていっているのかを把握できず、反省も改善も難しくなります。自分のお金の流れを確認することが、心を整え、浪費から抜け出すための第一歩になります。

●浪費グセから抜け出すには1:固定費から見直す
支出をトータルで把握するのはハードルが高いですが、家賃・通信費・サブスクリプションサービス(定額サービス)の利用料・保険料などの固定費なら金額がほぼ一定なので取り組みやすいのが特徴です。

・スマホを格安プランに変更する
・使っていないサブスクリプションサービスを解約する
・保険の内容を整理する

こうした見直しは一度行えば長期的な節約効果が続き、浪費を抑える自信にもつながります。

●浪費グセから抜け出すには2:固定費以外の支出を把握する
固定費のチェックが終わったら、それ以外の支出をチェックして「自分が何にお金を使っているか」を把握することが大切です。必ずしも家計アプリなどを使う必要はありません。レシートをざっと見返したり、カード明細に心当たりのない金額がないかをチェックしたりするだけでも十分に効果があります。

例えば「毎週コンビニで3000円も使っていた!」など、数字として目にすると冷静に受け止めやすくなります。さらに、管理が面倒な方は、○○Payなど決済手段を1つにまとめて利用し、月の上限額を決めるだけでも立派なルールづくりになります。

●浪費グセから抜け出すには3:部屋を整えて小さな自信を積み重ねる
部屋の散らかりは心の散らかりともいわれます。クローゼットの一部や机の上だけでも片付けてみると、不思議と気持ちが晴れ、自己肯定感が上がります。「自分は管理できる」という小さな自信が芽生えると、お金の使い方にも前向きな姿勢が生まれます。

まとめ

ネガティブ思考と浪費は表裏一体です。人間関係や孤独感、劣等感など心の満たされない部分が浪費を招く場合があります。抜け出すためには「固定費の見直し」「支出の把握」「部屋を整える」といった地道な行動が効果的です。ささいな行動ですが、続けることで心が安定して、浪費に振り回されない暮らしが得られます。
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