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【地域性が明らかに】“美容室1回当たりの利用金額”ランキング! 2位「三重県(9359円)」、1位は?

「ホットペッパービューティーアカデミー」は美容サロンの利用実態を調査し、都道府県別に集計しました。その結果からは、地域によって美容への投資の仕方や価値観に違いがあることが明らかになりました。※画像:PIXTA

All About 編集部

地域によって美容への投資の仕方や価値観に違いが明らかに ※画像:PIXTA

地域によって美容への投資の仕方や価値観に違いが明らかに ※画像:PIXTA

リクルートの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は、2025年2月28日~3月4日、全国の15~49歳の女性を対象に美容サロン(※)の利用実態を調査。その結果を都道府県別に集計し、発表しました。

調査結果からは、地域によって美容への投資の仕方や価値観に違いがあると明らかになりました。

※美容サロン:美容室、理容室、アイビューティーサロン、エステサロン(フェイシャル、ボディ/痩身、脱毛)、リラクゼーションサロン、ネイルサロン

沖縄県は「1回でしっかり整える」スタイルが特徴

「美容室1回当たりの利用金額」では、沖縄県が9478円で全国1位となりました。沖縄県では美容室での1年以内のパーマ利用率が12.4%、ヘッドスパの利用率が15.1%と、いずれも全国1位という特徴があります。こうした高単価なメニューの利用が、1回当たりの利用金額を押し上げていると考えられます。

また、サロン(美容室)滞在時間も平均101分と全国最長。ホットペッパービューティーアカデミー研究員の田中公子氏は「沖縄県では、湿度や紫外線などの影響から髪の悩みが生じやすく、パーマやヘッドスパといった髪質対応型のメニューが支持される地域性がうかがえます。1回の来店でまとめて複数施術を受ける“じっくりケア型”のスタイルが根付いており、『1回ごとにしっかり投資する』美容行動が定着している地域だと考えられます」と分析しています。

<【美容室】1回当たりの利用金額ランキング(TOP5)>
1位:沖縄県(9478円)
2位:三重県(9359円)
3位:岐阜県(8890円)
4位:高知県(8833円)
5位:静岡県(8727円)

東京都は「小まめな来店」で年間総額がトップに

「年間の美容室利用総額」では、東京都が3万7044円で全国1位となりました。東京都はカラー(年間4.59回)やトリートメント(同4.34回)といったメニューの利用頻度が特に高く、美容室の年間利用回数も4.37回と全国トップです。

田中研究員は「東京都は、髪質改善やハイトーンカラー、白髪ぼかしなど『定期的なメンテナンスが求められるメニュー』への関心が高いことが特徴です。さらに、サロンの多様性やネット予約の浸透といった都市ならではの環境も後押しし、小まめに通うスタイルが根付いている」とコメントしています。

<【美容室】年間利用総額ランキング(TOP5)>
1位:東京都(3万7044円)
2位:大阪府(3万5844円)
3位:静岡県(3万3387円)
4位:三重県(3万3291円)
5位:広島県(3万3120円)

福井県は「広く深く」美容に投資する地域性

「美容サロン全体にかける金額(3カ月当たり)」では、福井県が1万2609円で全国1位となりました。福井県ではアイビューティーサロンの利用率(1年以内)が20.3%(全国1位)、エステサロンの利用率(1年以内)が11.3%(全国3位)と、さまざまなジャンルのサロン利用率が全国上位となっています。また、美容室での店販購入率(店舗で販売されている商品の購入割合)も38.2%と全国1位であり、施術だけでなくホームケアへの投資も活発です。

福井県の特徴について田中研究員は「生産年齢人口(15~64歳)における女性の有業率が77.7%で全国1位という特徴があり、外出機会の多さや身だしなみ意識の高さが美容投資を後押ししていると考えられます」と説明しています。

<【美容サロン全体】3カ月当たりの利用金額ランキング(TOP5)>
1位:福井県(1万2609円)
2位:沖縄県(1万2275円)
3位:東京都(1万2010円)
4位:静岡県(1万1989円)
5位:三重県(1万1904円)

田中研究員は今回の調査結果について「一見『利用金額や利用率のランキング』に過ぎないように見える数字の裏側には、地域ごとの美容習慣や価値観の違いが色濃く表れている」と述べています。

<調査概要>
調査名:【都道府県別】15~49歳女性の美容サロン利用実態調査2025
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2025年2月28日~3月4日
調査対象:全国の15~49歳の女性(回収サンプル数1万8916)
※都道府県の人口・市場規模等を勘案して、15~29歳/30~39歳/40~49歳の年齢区分ごとに、200サンプルまたは100サンプルずつの均等割付を実施。回収サンプル数が目標に届かなかった県は、年齢区分ごとにウェイトバック値による補正を行い、集計数を1万9200としています。
※図表内の%の値は小数第2位を四捨五入しているため、差分や合計値において、単純計算した数値と合致しない場合があります。
※実数回答設問では、想定範囲から外れた値を「外れ値」として除外して集計しています。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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