節約

湿気が残るとカビが生える! “季節の変わり目”にやっておくべき家事習慣5選

季節が暑い夏から秋に変わるとき、やっておかなければならない家事があります。少しサボるとカビが発生して後悔することに……。今回は、カビ防止のためにやっておきたい「季節の変わり目の家事」を5つご紹介します。

矢野 きくの

矢野 きくの

節約・家事・100円ショップ ガイド

家事アドバイザー・節約アドバイザーとして、家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、連載などで活動。 時短家事術、シニア家事のアドバイスをはじめ、「防災士」として家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち食品ロス削減をテーマにした講演など【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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猛烈な暑さだけでなく、ジメジメ、ベタベタするのが夏。このような夏の名残をそのままにしていると、カビが発生する原因になりかねません。一度カビが生えてしまうと取り返しがつかないものもあるので、注意が必要です。そこで今回は、“季節の変わり目”にやっておくべき家事習慣を5つご紹介します。

カーテン・ラグ・ソファなど「布もの」のケア

布製ソファー

布製のソファは扇風機の風を当てるなどしてしっかり乾燥させる

布製品は空気中の水分を吸いやすく、一度湿気を含むと内部まで乾きにくいのが特徴。特に、ラグやソファは床や人の体温から湿気をもらってしまうものです。この湿気が長時間残ると、カビやダニの温床になり、臭いやアレルギーの原因にもなります。

季節の変わり目には天日干しや丸洗いを行い、内部までしっかり乾かしましょう。洗濯できるものは丸洗いがおすすめです。洗濯できないソファなどは、濡らして固く絞ったタオルなどで拭き、中の湿気を飛ばすために扇風機やサーキュレーターを強風で当てましょう。

日常的にできることとしては、布用の除湿シートや乾燥剤を活用すること。カーテンの場合、窓を開けて通風を確保し、晴れた日にはカーテンを大きく揺らすようにして風を通すと効果的です。洗えないソファは、夏の間だけでも大きなビーチタオルサイズのものを敷いておくと、洗濯しやすくなります。

クローゼット内の除湿

クローゼット

クローゼットは一度中身を全部取り出す

クローゼットは密閉空間のため湿気がこもりやすく、衣類やバッグなど布製品がカビやすい環境です。特に、外から持ち帰った湿った衣類や汗を含んだままの衣類をしまうと、一気に湿度が上昇します。

衣替えのタイミングで一度全てをクローゼットから出し、はたきで高い位置のホコリを落とし、棚は拭き掃除をしましょう。床は掃除機をかけた上で、濡らしてしっかり絞った雑巾で拭いてください。その後、半日以上は開けっぱなしにしてしっかりと乾燥させてから、衣類を戻します。除湿機があるご家庭は除湿機を運転させるのもいいでしょう。

予防としては、扉を少し開けて風通しを確保し、2~3カ月に1回は中のものを出して乾燥させる時間をつくること。除湿剤や炭を設置すると湿度コントロールに有効です。衣類はできるだけ間隔をあけて掛け、ぎゅうぎゅう詰めを避けることも大切。季節の変わり目にはハンガーや棚もアルコールで拭き、カビ胞子の残留を防ぎましょう。

洗濯機のくず取りネットや洗濯槽裏の掃除

洗濯機のくず取りネット

くず取りネットの裏がカビだらけのことも……

ほかの季節に比べて洗濯の回数が増える夏。そのため、洗濯機内部は常に水分と湿気にさらされ、洗剤カスや皮脂汚れが残りやすい環境となっています。特に、くず取りネットや洗濯槽の裏側は見えない分、カビが発生しても気付きにくく、洗濯物に臭いが移る原因に……。

季節の変わり目には、ネット周りは使い古しの歯ブラシなどでしっかり汚れを落とし、ネット自体は中性洗剤で洗って乾かしてから戻します。洗濯槽は、専用の洗濯槽クリーナーを使って見えない部分の汚れを落としてください。乾燥機能がついている洗濯機の場合は、乾燥ホコリや洗濯機の扉周りについた汚れもしっかりと落としましょう。

風呂の換気扇・浴室天井などの念入り掃除

浴室の換気扇

浴室の換気扇にも汚れがたまっている

浴室は毎日お湯を使うため湿気がこもりやすく、天井や換気扇内部は特に乾きにくい場所です。放置すると黒カビやピンクぬめりが広がり、臭いや健康被害の原因になります。

季節の変わり目には、換気扇カバーを外して中のホコリを掃除し、天井は防カビ剤を含んだクリーナーで拭き上げましょう。入浴後は壁や床の水滴をスクイージーで取り、換気扇を回すことで湿気を大幅に減らせます。換気扇フィルターは月1回の掃除が理想です。

結露しやすくなる窓周りの事前対策

窓ガラスやサッシは外気と室内の温度差で結露しやすく、放置すると水滴がたまってカビや黒ずみの原因に。特にサッシの溝やパッキン部分は乾きにくく、見えないうちにカビが繁殖します。

気温差が大きくなる季節の前に窓枠やパッキンをアルコールで拭き、汚れやカビ胞子を除去しましょう。結露防止シートを貼っておくと、冬の温度差による結露に効果的です。

日常的には、朝晩に窓を開けて換気し、結露が出たらすぐに乾いた布やスクイージーで水滴を取り除くこと。室内の加湿器設定を湿度50~60%に抑えると結露が減ります。

今回ご紹介した内容は、気付かないとやらない家事ばかり。そのため、後になってカビが発生して泣くことにもなりかねません。後悔しないためにも、季節の変わり目の家事を習慣化してみてくださいね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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