
低電力モードの効果を感じにくい……原因は? ※画像:筆者撮影
<目次>
- 低電力モードを使っているのに、iPhoneのバッテリーの減りが早い気がします。なぜ低電力モードの効果を実感できないのでしょうか?
- バッテリー自体の劣化
- 機能制限の範囲と使用状況のギャップ
- 低電力モードの効果を実感する方法
- その他のバッテリー消費を抑える効果的な手段
低電力モードを使っているのに、iPhoneのバッテリーの減りが早い気がします。なぜ低電力モードの効果を実感できないのでしょうか?
低電力モードはiPhoneのバッテリー消費を抑えるための機能ですが、使い方や利用する状況によっては、その効果を実感しにくいことがあります。考えられる主な理由は以下の2点です。バッテリー自体の劣化
iPhoneのバッテリーは消耗品であり、使用期間が長くなると徐々に最大容量が低下します。バッテリーが著しく劣化している場合は、低電力モードで一部の機能を制限しても、バッテリーの持ち自体が大きく改善することはあまり期待できません。
機能制限の範囲と使用状況のギャップ
低電力モードは、主に以下の機能に制限をかけます。- CPU性能の抑制(約40%低下)
- アプリのバックグラウンド更新の停止
- メールの自動取得(フェッチ)の停止
- 視差効果などのビジュアルエフェクトの低減
- 「Hey Siri」の常時待機オフ
- 自動ロックまでの時間が30秒に固定
- iCloud写真の一時停止
- 自動ダウンロードのオフ
- 5Gのオフ(一部モデルを除く)
例えば、ゲームや動画再生など高いパフォーマンスが必要なアプリを使うと、CPUに大きな負荷がかかります。そのため、低電力モードの効果が十分に発揮されず、バッテリーの減りが早く感じられることがあるのです。
低電力モードの効果を実感する方法
iPhoneでは、過去のバッテリー使用状況の履歴を確認することが可能です。「設定」アプリの「バッテリー」画面では、過去24時間および過去10日間のバッテリー使用状況とアクティビティに関する情報が表示されます。
バッテリーの使用状況の確認 ※画像:筆者撮影
その他のバッテリー消費を抑える効果的な手段
低電力モードだけに頼るのではなく、以下の設定や日々の使い方を見直すことで、バッテリーの寿命を延ばしたり、消費を抑えたりすることができます。以下に、バッテリーの消耗を抑えるために効果的とされる代表的な方法をまとめました。ぜひ参考にしてください。
- アプリのバックグラウンド更新を管理する
- 画面の明るさを調整する
- Wi-Fiを積極的に活用する
- メールのデータ取得方法を見直す
- 不要な位置情報サービスをオフにする
- 不要なプッシュ通知をオフにする
- 最適化されたバッテリー充電機能の利用
- 充電中の高負荷利用を避ける
- 極端な温度環境での使用を避ける
- 定期的に再起動する