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エアコン、ランドセルの“本当”の買い時は? お金が貯まらない人がやっている「損する買い方」

節約しているつもりでも、なぜかお金が貯まらない。その原因は、多くの人が無意識にやっている損な習慣にあるのかもしれません。 ※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

「みんなが欲しい時に買う」と、実はものすごく損をしているかも。※画像出典:PIXTA

「みんなが欲しい時に買う」人は、ものすごく損をしているかも。※画像出典:PIXTA

何気なくしているその買い物、実はものすごく損をしているかもしれません。「みんなと同じタイミング」で買うという行動が、あなたの資産をじわじわと減らしているとしたら……。

株式投資の人気ブロガー・斗比主閲子さんが辿り着いた「富裕層になれるお金の方程式」を解説した『ふつうの会社員が投資の勉強をしてみたら資産が2億円になった話』から一部抜粋、支出を削減する買い物のコツについて紹介します。
<目次>

「みんなが欲しい時に買う」とどうなる?

家計における日々の支出には、食費や水道光熱費、通信費の他に、雑貨や衣料品、そして家具や家電などの生活用品(生活費に含まれる)の支出があります。まとめると馬鹿にならないこれらの支出をどう削減するか、そのコツを紹介します。

まず、生活にかかる支出については「みんなが欲しい時に買わない」=「みんなが欲しくない時に買う」が大原則となります。

例えば、引っ越しをしようとした時に、3月中旬から4月初旬までが最も混雑をしているというのは常識です。物流にも影響が出るため、国土交通省がわざわざ引越混雑予想カレンダーを毎年発表するぐらいです。

この時期の引っ越し費用は通常時の約2倍になります。引っ越しをする人が急激に増える一方、引っ越し事業者のキャパシティは簡単には増えませんから、必然的に費用が高くなってしまうわけです。仮に引っ越し費用を安く抑えたければ、できれば2月中か、4月の下旬が望ましいと言えます。

このように、もの・サービスの値段は需要と供給によっておおよそ決まっています。もの・サービスを欲しい人がたくさんいると価格は上がりますし、逆のことも起きます。

その商品、本当に今が買い時ですか?

衣料品が8月や1月にセールを行うのはご存じですよね。企業側としては在庫を持ちたくないので(衣料品は在庫の鮮度落ちが早いので)、需要が完全になくなる前に安く売りさばこうとします。

家電製品にも旬があります。エアコンは一般的に需要が高まる夏の時期に価格が高騰し、モデルチェンジが行われる10~11月、2~3月に旧モデルを比較的安く購入することができます。

変わり種だと、ランドセルはおおよそ行き渡った12月以降に在庫処分で安売りが行われます。娯楽も同様で、大阪のUSJはチケット代が混雑状況によって変動するため、学生の多い卒業旅行の時期や土日祝日を避ければ、1000円程度安く1デイ・パスを購入できます。

他にも例を挙げればいくらでもあります。映画館のサービスデーが水曜日なのは客足が少ないからですし、美容室も平日の月曜・水曜にクーポンを発行する傾向があります。

季節性がなくても、みんなが欲しいと思うと、そのもの・サービスの値段は上がります。新型コロナウイルス感染症が流行り始めた頃はマスクが高騰しましたし、東日本大震災時には関東地方でティッシュペーパーが売り切れました。

「今、このもの・サービスが絶対に欲しい!」と、他の人と同じタイミングで購入しようとすると、必然的に支払うお金は多くなりがちです。私は、何かを買おうとする時は「私が欲しいと思っているということは、他の人も欲しいと思っているのかも?」「もしかして買う時期をずらしたら少し安くなる?」と常に考えるようにしています。

ちなみに、ピークをずらして購入するお客さんというのは、企業側にとってもありがたいものです。何しろ、オフシーズンであっても企業は社員を雇用し続ける必要があるため、売上維持が必須だからです。

自分も得だし、企業にとってもありがたい。Win-Winの関係にもなるので、ぜひ「みんなが欲しくない時に買う」という習慣を付けてはいかがでしょう。
  斗比主閲子(とぴしゅ えつこ)プロフィール
1976年生まれ、旧帝大卒、会社員、既婚、子どもあり。という設定のブロガー。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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