
節約しているつもりが、逆効果になってしまう行動って? ※画像:PIXTA
「よし、節約しよう!」と意気込むのは素晴らしいこと。でもちょっと待ってください。その節約、本当に“得”になっていますか?
インフレ時代に「節約しているつもり」「堅実にやっているつもり」でも、実は逆効果で“じわじわと貧乏になる行動”は意外と多いです。今回は「インフレ時代にやると逆に損してしまう行動」をご紹介します。
1. とにかく“安さ重視”で買う
「安いから買う」「とりあえず100円ショップで買う」など、価格だけで選ぶ習慣は危険です。安さ重視で買うと、壊れやすかったり、使いにくくて結局買い直したりと、コスパが悪くなってしまいます。▶ポイント
インフレ下では、安さだけじゃなく“長く使えるものを選ぶこと”が、賢い節約です。
2. 節約のために“自己投資”を後回しにする
お金がもったいないからと、「学び」や「スキルアップ」にお金をかけないのは、長期的には損。今の時代は、学びが収入格差を生む時代です。資格、ITリテラシー、副業スキルなどは、将来の収入アップに直結します。▶ポイント
学びは“未来の収入”を増やすための種まき。自己投資はケチらないほうが、むしろ家計が楽になります。
3. 現金主義にこだわる
「キャッシュレスだと使い過ぎそうで怖い」という気持ち、よく分かります。でも最近のキャッシュレス決済によるポイント還元は侮れません。現金払いにこだわるがゆえに、毎月数千円分のお得さを逃していることも……。
- クレカで1~2%ポイント付与
- 電子マネーで5%還元キャンペーン
- スーパーやドラッグストアの独自のポイント
▶ポイント
キャッシュレスで「使い過ぎ」は設定次第で防げる! 家計簿アプリと連携したり、キャッシュレス決済の利用限度を決めたりして、ポイントを賢くゲットしましょう。
4. 安い保険にこだわる
「格安保険」は月額が安く魅力的に見えますが、保障が薄く、いざというときに保険金が出ないケースも多々あります。必要な保障・補償が足りなかったり、更新ごとに保険料が上がったりする商品も。内容をしっかり確認し、自分に合った保障を選ぶことが、結果的に安心と家計の節約につながります。価格だけで飛びつかず、長い目で見た「備え」を意識しましょう。
▶ポイント
“本当に使えるか”と保障・補償内容をチェックして。保険は「安さ」より「万が一の備え」に目を向けるべき。
5. “先送り癖”で値上がりの波に飲まれる
「買い替えたいけど、今月じゃなくていいか……」と思っていた家電や日用品。その“来月”には値上がりしていたこと、ありませんか?他にも車や不動産など、価格上昇トレンドにあるものは“先延ばしが損”になりがちです。
▶ポイント
インフレ時代は「待つと高くなる」は×→早めに買うのが得策。値上げ傾向のものは先送りしないのが鉄則です。
6. 投資を「怖いからやらない」で終わらせる
インフレ=お金の価値が下がる時代。例えば、今手元にある100万円も、インフレ率2%が10年間続くと、100万円の価値は約82万円に目減りします。つまり、今100万円で買えるものが、10年後には約120万円ないと買えなくなる可能性があるということです。NISAのつみたて投資枠で少額からの分散投資を始め、時間を味方にするほうが安全です。
▶ポイント
投資をすることで、お金の価値の目減りは防げます。インフレに負けないための“お金の防衛”として、投資を学ぶことが大切。
7. “手間の節約”で将来の損を招く
「申請がめんどくさい」「制度がよく分からない」で、- 給付金や助成金
- 医療費控除
- 住宅ローン控除
- ふるさと納税
- 医療費控除
これらの制度に関する情報を集め、申請など行動に移す手間は、惜しまないようにしましょう。
▶ポイント
制度は“知っている人だけが得をする”仕組み。情報を集め、制度を活用しましょう。
まとめ:インフレ時代に必要なのは「守りの節約+攻めの知識」
インフレの時代には、ただ支出を削るだけでは家計は守れません。必要なのは、「目先の損得」ではなく、長期的な得になる行動。
- 本当に必要な支出には投資する
- 安さだけで飛びつかず、「価値」で選ぶ
- 情報と行動力で“お金を守る力”を身につける
デフレ時代の価値観・常識をそのまま持ち続けるとインフレで損をする可能性が高くなるので、時代にあった金銭感覚を持つようにしましょう。