せっかく訪れるなら、できるだけたくさんの、そしてお目当てのパビリオンを見て回りたいですよね。そのためには、抽選などの事前準備はもちろん、当日の効率的な動き方がとても重要です。
この記事では、当日の動き方に特化した行動プランのコツを最新情報を交えながら簡潔にお伝えします。後悔のない万博訪問のために、ぜひ参考にしてください。
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<目次>
その1:朝9時枠で入場しましょう!
万博の日の早起きは、三文の得どころか“値千金”です。9時台の入場枠だからと9時頃に来場すると、実際の入場は10時近くになることが多いので、早い人は朝7時前から並び始めています。多くの人が早めに並ぶ目的は2つあります。
1つ目は、開場と同時にダッシュで超人気パビリオンに向かって、待ち時間なしで入場することです。
主にイタリア館とアメリカ館、あとオランダ館、フランス館、クウェート館などが人気です。ちなみに、定番だった住友館、ヨルダン館は7月後半から入場方式が変わり、この「開場ダッシュ」では狙えなくなりました。 もう1つは、むしろこちらが主目的の人が多いかもしれませんが、パビリオンの「当日登録」を少しでも早く行うことです。
当日登録はゲート入場の10分後から可能になり、枠もそれなりに多く、しかも先着順です。そのため、パビリオンによりますが、頑張れば予約できる確率がかなり高い「貴重な予約機会」と言えるでしょう。
しかし、10時を過ぎる頃にはかなり残枠が少なくなります。イタリア館やアメリカ館も、その頃には数時間待ちの列になっているはずです。したがって、同じ9時枠でも、できるだけ早く入場するのがコツです。
【ポイント】
朝9時頃に入場できれば、予約や入館が難しいパビリオンに2つ入れる可能性アリ! 特に、朝一番で目指す場所はあらかじめ決めておきましょう!
その2:当日登録は予約タイミングと入場時間に注意!
上記の当日登録ですが、実は1回だけではなく回数無制限なのがうれしいポイントです。ただし、その当日登録で取ったパビリオンに入場しないと、次が予約できないシステムになっています。つまり、例えば朝の時点で19時入場の当日登録をしてしまうと、それまでは次の当日登録ができません。これでは回数無制限のメリットを生かせないので、できるだけ近い時間の予約を狙うのが得策です。
とはいえ、朝10時を過ぎる頃には当日登録の残り枠もかなり少なくなります。そのため、たとえ夜遅くの枠であっても、「どうしても見たいパビリオン」であれば、思い切って予約するのも1つの作戦です。この判断が難しいところですね。
午後になっても、諦める必要はありません。列に並んでいる間など、他にやることがないときに登録画面の再読み込みを繰り返していると、キャンセルなどで急に枠が出てくることがあります。筆者の感覚では、当日登録は頑張れば1日で3~4回は予約できると思います。
また、インターネット上などで“ガンダム方式”と言われているシステムについても知っておきましょう。これは、当日登録枠を朝一番に全て開放するのではなく、例えば12時、15時、17時といったように、時間を決めて分割開放してくれるパビリオンの方式です。
大人気の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」が当初から実施していた方式で、これなら午後から入場した人などでも、当日登録できる可能性が飛躍的に高まります。
「万博 ガンダム方式 パビリオン」などと検索すると、いろいろな情報が出てきます。個人のブログが多く、情報は頻繁に変わるため正確性は保証されませんが、特に日付の新しい情報を総合的に検証すれば、それなりの確度の情報が得られるでしょう。
【ポイント1】
当日登録の回数は無制限。近い時間の枠を取るのが吉!
【ポイント2】
“ガンダム方式”の予約枠開放が多い毎時00分は、当日登録のチャンス!
その3:朝と夜のボーナスタイムを大切に!
朝9時の開場と同時に多くの来場者が入場しますが、それでも10時台頃までは、1日の中で比較的会場が空いている時間帯です。加えて、夕方を過ぎると来場者が帰り始め、特に夜7時近くになるとパビリオンの列がかなり短くなります。この朝と夜の「ボーナスタイム」は、予約の必要がない外国館を集中的に巡るのに適しています。ほとんど待ち時間ゼロになるパビリオンも多いはずですので、次の「その4」と合わせて、大まかな1日の行動計画をイメージしておくと、結果が大きく変わってきますよ。
筆者の個人的なおすすめですが、特に会場北側のコネクティングゾーンと呼ばれる外国館が集中して並ぶエリアの大屋根リング沿いは、隣から隣へと移動効率を最大限にして見学できる可能性が高いため、この時間帯(特に夜)は狙い目です。
夜8時以降はさらなるボーナスタイムとなりますが、多くのパビリオンが閉館し始める時間帯でもあります。外せないパビリオンは、もう少し早めに訪問しておきましょう。
【ポイント】
朝と夜は特に外国館を効率的に巡れるチャンス!
その4:混んでいる(しかも暑い)午後は空いているパビリオンへ!
会場の人出はお昼頃から夕前くらいまでがピークとなります。この時間は混雑が予想されるパビリオンの訪問はできるだけ避け、予約済みのパビリオンや、待ち時間の少ないパビリオンを中心に回りましょう(暑い時間なので、昼食を取って休憩も挟んでください)。やはりおすすめは「コモンズ館」(小規模のブース出展形式の国がまとめて入館しているパビリオン)です。一国あたりの展示は少ないですが、その分、いろいろな国がバザールの出店のように視界に飛び込んできてにぎやかで、目移りします。特に子ども連れなどでスタンプ帳を持っている人は、ぜひここでスタンプを集めまくってください。
■公式スタンプ帳についてはこちら
コモンズ館は複数ありますが、いずれも通常待ち時間はゼロに近いです。ここでのいろいろな国との出会いが、特にお子さんにとっては、その後の人生を何か変えるきっかけになるかもしれません。そんなところも、万博訪問のプライスレスな価値ではないでしょうか。 【ポイント】
午後の時間帯はコモンズ館訪問がおすすめ!
その5:地下鉄帰りの人は30分前には東ゲートへ!
楽しかった1日の最後、帰り道には実は落とし穴が潜んでいます。地下鉄で帰る場合は東ゲートを出て、夢洲駅はまさに目の前なのですが、夜の帰宅時間帯は大行列ができるため、ゲートから遠回りでぐるっと何百メートルも迂回させられることが非常に多いです。そのため、特に新幹線や夜行バスの予約がある人は、地下鉄乗車予定時間の遅くとも30分前にはゲートを出る算段をしておいてください。 新幹線なら(最終でなければ)乗り逃しても後発の自由席で帰れますが、バスでしたらアウトです。またお盆期間中は、のぞみ号が全席指定席になりますので、特に注意してください(詳しくはこちら)。
それでは一生に一度の大阪・関西万博、この情報がお役に立ち、存分に満喫していただけることを心から願っています!