オール電化住宅の4人以上世帯は、電気代2万円超が半数
セレクトラ・ジャパン株式会社が行った調査によると、オール電化住宅に住む300人のうち、4人以上の世帯では月の電気代が「2万円~2万5000円」と答えた人が最も多く(24.5%)、さらに20%以上の人は「2万5000円以上」と回答しています。
オール電化住宅に住む4人以上世帯の電気代分布(出典:セレクトラ・ジャパン株式会社)
オール電化は案外高くない?
この調査ではオール電化住宅を利用する全体の約8割が「電気代が高い」「やや高い」と感じていることも分かりました。一方で、電気とガスを別契約した場合とオール電化住宅の電気代を比較(※1)すると、支払額の目安に大きな差はありませんでした。
「電気+ガス契約」と「オール電化住宅」の電気代目安を料金比較(出典:セレクトラ・ジャパン株式会社)
例えば、夜間の電気料金が安くなるプランに合わせて洗濯や炊飯をする、契約アンペアを見直す、古い家電を省エネ型に変えるなど、工夫の余地はたっぷり。
もちろん、ちょっとした節約も大切です。「寒い季節の暖房は我慢できない……でもドライヤーは1分で終わらせて!」といった、家族のちょっとした攻防も、実は家計の守り神なのかもしれませんね。
毎月の電気代(光熱費)はいくらが理想?
では、家計における光熱費の理想的な割合は、どの程度なのでしょうか。これは、手取り収入の約5%程度が目安とされています。以下にざっくりとした手取り収入別の光熱費目安をまとめてみました。

手取り月収に対する光熱費の目安(筆者作成)
世帯人数によって、最低限かかる金額も変わる
「電気代を節約したい!」と思っても、そもそも世帯人数や住宅タイプによって最低限必要な電気代は変わってきます。例えば1人暮らしと4人家族では、エアコンの台数も冷蔵庫のサイズも、炊飯器の使用頻度もぜんぜん違います。また、電気代を節約しすぎて冷暖房の使用量を控え、体調を崩してしまえば本末転倒ですね。
以下に、世帯人数と住宅タイプ別の電気代目安をざっくりまとめてみました。

世帯人数と住宅タイプに対する光熱費の目安(筆者作成)
電気代は「我慢」ではなく「知恵」で乗り越えるもの。今日からできる小さな工夫で、家計も気分も明るく保ちましょう。
※1算出方法は以下の通り
オール電化電気代の算出:今回の調査における利用者の平均的な電気代から、世帯人数ごとの電気代ボリュームゾーンを算出
電気+ガス契約の電気代の算出方法:東京電力「従量電灯B」+東京ガス「一般料金」と、東京ガス「基本プラン(電気)」+「一般料金(ガス)」のセットを比較(詳細は出典元を参照のこと)
アンケート出典:【セレクトラ独自調査】オール電化の電気代は本当に高い?300人の光熱費調査で電気+ガス契約より割安な場合もあると判明