百円札、4万8930円で落札される
板垣退助は、自由民権運動を主導し、国会の開設に尽力した人物です。実は百円札のほかに、五十銭札でも肖像画が使われています。
4万8930円(手数料込み)で落札された実際の百円札(表面) ※画像:第123回入札誌「銀座」 Lot番号:548 板垣退助100円札 2桁 TL222222W
古い紙幣ほど珍番は希少性高まる
板垣退助の百円札を持っている人は意外にいるかもしれません。その名の通り額面は“百円”であり、高額というわけではありません。筆者は札束で持っておきたいという願望をかなえるため、100枚の束で所有しています。額面でいえば1万円。実際はプレミアムが付きますが、それでも1.5万円~2万円も出せば購入可能です。札束で持つとなぜか豊かな気分になれます。額面は大したことないのですが。さて、そんな板垣退助の百円札ですが、高額となるケースがあります。それは「珍番」と呼ばれる番号が珍しいものです。今回落札された百円札は「222222」とあるように、すべてが“2”でいわゆるゾロ目です。
板垣退助の百円札は、1953年12月1日に発行が開始され、1974年8月1日に発行停止となりました。今から50年以上前の紙幣となるわけです。当時、記番号に注目して紙幣を集める人はほとんどいなかったことでしょう。よくぞ残っていたといえる逸品です。
古い紙幣は回収されることで流通量は減少する

4万8930円(手数料込み)で落札された実際の百円札(裏面) ※画像:第123回入札誌「銀座」 Lot番号:548 板垣退助100円札 2桁 TL222222W
現行紙幣とはいえ、古い紙幣は回収されることで流通量はどんどん減少していきます。そのため、年数が経過すればするほど、こうしたゾロ目のような珍番は特に価値が高まるのではないでしょうか。
<参考>
第123回入札誌「銀座」 Lot番号:548 板垣退助100円札 2桁 TL222222W
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