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なぜ心地いい? ハウステンボスの新エリア「ミッフィー・ワンダースクエア」でブルーナカラーの秘密に迫る

2025年6月、ハウステンボスに世界で唯一のミッフィーエリア「ミッフィー・ワンダースクエア」が誕生。その空間はディック・ブルーナが手掛けた「ブルーナカラー」に包まれています。ブルーナカラーとは何か? どこで使われているかなどを解説します。

佐々木 隆

執筆者:佐々木 隆

遊園地ガイド

「ミッフィー・ワンダースクエア」2025年6月オープン!

ハウステンボス

ブルーナカラーでいっぱいの「ミッフィー・ワンダースクエア」

いよいよオープンしたハウステンボスの新エリア「ミッフィー・ワンダースクエア」。エリア内にはミッフィーと触れ合えるグリーティング施設やアトラクション、ショップ、レストランなどがあります。

●オープニングセレモニーに橋本環奈さん登場
新エリアのオープニングセレモニーには橋本環奈さんが登場! 福岡県出身の橋本環奈さんはミッフィーの大ファンで、オープニングセレモニーにやってきたミッフィー&メラニーにも大興奮。子どもの頃のハウステンボスでの思い出なども語ってくれました。
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ミッフィーカラーのコーディネートで登場した橋本環奈さん。ミッフィーとメラニーに囲まれ、とってもうれしそうです

●ミッフィーと触れ合える「グリーティングギャラリー」
国内初の常設グリーティング施設「グリーティングギャラリー」では、ミッフィーと触れ合ったり、自分のカメラで記念撮影できたりと、スペシャルな体験が可能です。
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「グリーティングギャラリー」はヨーロッパの街角にあるアートギャラリーをイメージ

エリアに入って感じたのは、“色の心地よさ”でした。アトラクションやお店など多くの施設がありますが、そのどれもが、なんだか落ち着くシンプルな色使い。実はこれ、ディック・ブルーナが厳選した6つの色しか使っていない「ブルーナカラー」だから。では、ブルーナカラーとは一体どんな意味を持つのか、少し解説してみましょう。
<目次>

【1】赤は喜びと楽しさの色

ミッフィーの作者である絵本作家のディック・ブルーナは、オランダの絵本作家でありグラフィックデザイナーでもあります。ミッフィーの絵本では、白と黒を除くと、厳選されたわずか6色しか使われていません。これらの色は、各色が隣り合ったときに、互いの色味を損なうことなく引き立て合うよう、計算し尽くされています。

例えば、「赤」は喜びや楽しさを表し、幸せで豊かな空気のイメージです。少しオレンジに近い赤は、温かい愛情の色として使われています。
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「ミッフィー・ワンダースクエア」の入口にあるミッフィーの赤のモニュメント

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「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」前方の座席では自分で上昇・下降の操縦ができます

新エリアのアトラクションの1つ、飛行機に乗って空の旅を楽しめる「アンクルパイロットのフライトアドベンチャー」のライドも赤。周りにはブルーナカラーで彩られた、かわいらしいヨーロッパの街並みが広がっています。

【2】黄は明るさと楽しさの色

「黄」は明るさと楽しさを表現する色です。「赤」や「緑」に温かみを加える色として、建物の壁やトイレなど、さまざまな場所に使われています。
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トイレの表示にもミッフィー&フレンズが登場。黄色だとトイレも明るく楽しくなります

ミッフィーが座っているブランコは黄色。気分もぐっと明るく楽しくなります。エリア内には、ほかにもすてきなフォトスポットがたくさんありますよ。
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ミッフィーの隣に座ると、あれ? どこからか声が聞こえます 

【3】緑は安心と安定の色

「緑」は安心と安定の色を表します。樹木や草といった自然を描写する際には欠かせません。壁一面が緑色の空間は、不思議とどっしりと落ち着いた印象を与え、そこにミッフィー&フレンズが自然と溶け込んでいます。
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建物の壁に大きくミッフィー。でも周囲が緑で落ち着くんです

エリア内には、レストラン「エブリデイ・セレブレーションキッチン」、テイクアウト専門の「ホリデー・ピクニックカフェ」、そしてポップコーンとチュロスを販売するフードワゴンがあります。レストランの店内には、緑を基調とした空間が広がっています。
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「エブリデイ・セレブレーションキッチン」の店内で緑の壁にミッフィー&フレンズ

【4】青は悲しみと静けさの色

物語には「悲しみ」や「静けさ」といった感情も欠かせません。それを表現するのが「青」という色です。時にはよそよそしく、冷たい印象を与えることもあります。

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トイレの建物の外は青です。窓は赤、中に入ると黄色が使われていますね
 

アトラクション「ミッフィー&フレンズのヨットセーリング」のヨットは、海をイメージしてか、青が基調となっています。ヨットにはミッフィーの他にも、メラニー、ボリス、グランティ、スナッフィーなど、おなじみのミッフィー&フレンズが乗っています。
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青いヨットは波に乗るように、赤と白の灯台のまわりを回ります

【5】茶は落ち着きの色、グレーはバランスに必要

ブルーナカラーの基本は赤・黄・緑・青の4色でしたが、その後、クマやイヌを描くために「茶」、ゾウやネズミなどを描くために「グレー」が追加されました。この「茶」は落ち着きを表現し、「グレー」は色彩全体のバランスを取るために必要だったのです。

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黄色の建物と並ぶ茶色の建物。確かに落ち着きます

エリア内には2つのショップがあります。1つは「マイ・ミッフィーブティック」で、こちらは落ち着いた茶色い外観が特徴。もう1つは「バニー・ホップ・ギフト」で、ブルーナカラーの各色で彩られた、まさにワクワクするような空間が広がっています。 
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「マイ・ミッフィーブティック」は茶色をメインに少し大人の雰囲気です

かわいさあふれるミッフィー&フレンズの新エリアは、ブルーナカラーに注目して見てみると、また違った魅力が見えてくるでしょう。もちろん、グリーティングやアトラクション、グルメ、ショップなども存分に楽しんで、ミッフィーとの時間を満喫してくださいね。

■ハウステンボス
住所:長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
TEL:0570-064-110(ハウステンボス総合案内ナビダイヤル)
料金:【1デイパスポート】大人7600円/中学・高校生6600円/小学生5000円/4歳以上未就学児3800円/3歳以下無料/65歳以上5900円 ※ほかチケット各種あり
営業時間:10~21時(土日祝は~22時)※最終入園は閉園1時間前、営業時間は変更となる場合がありますので、最新情報をご確認ください
定休日:無休
アクセス:JR長崎駅から特急ハウステンボスで約1時間30分/長崎空港から西肥バスで約1時間30分

illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv, 1953-2025 www.miffy.com

'Miffy and Friends'  © copyright Mercis bv, all rights reserved.

© Mercis bv

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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