もともと「お財布」は「エクストラポケット」的な存在だった

こんなふうに、上着の下に着けておくことができる。軽くて薄く、ショルダーベルトが太いので、着けていることをあまり意識せずに使うことができる
今回は“着るポケット”がコンセプトなので、できるだけ薄く小さくするために、別に財布を収納するためではなく、財布機能も内蔵したものにしたかったんです。財布に入れるもろもろのものも、結局はポケットに入れておきたいものだからです。なので、製品名は『エクストラポケット』という名前にしようかとも思ったのですが、さすがにそれでは分かりにくいので、あえて分かりやすく『お財布ショルダー』にしました」と南さん。
使ってみると、直接紙幣やコインを入れられるバッグ的なものという、今までにありそうでなかったアイテムが、実はとても使いやすいことに気が付きました。先日、筆者は『文学フリマ東京40』というイベントに出展して自作の本を売っていたのですが、そのときメモ帳などと一緒に、この「お財布ショルダー」で金銭を一括管理していたら、お金の受け渡しがとてもスムーズだったのです。なにより、紙幣とコインを分けて入れられるので、お釣りが出しやすいのです。
また、名刺やメモも一括で管理できます。さらに、小さなチョコレートを忍ばせて、エネルギー補給にも使いました。これらが、ジャケットの下で行えるのが、本当に便利なのです。身に着けているので安全性も高いし、外部ポケットにスマホを入れておけるのも助かりました。
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