離婚

離婚寸前!「危うい夫婦」に共通する5つの危険信号を夫婦問題のプロが指摘【セルフチェック付き】

離婚秒読み……「危うい夫婦」には、いくつかの共通点があります。夫婦問題研究家の岡野あつこが指摘する5つの危険信号とは?

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

離婚寸前の「危うい夫婦」に共通する危険信号とは?

離婚寸前の「危うい夫婦」に共通する危険信号とは?

「私たち夫婦って、もしかして離婚の危機かも?」

長年連れ添った夫婦でも、ふとした瞬間に心のすれ違いを感じることはあるもの。日常生活でもちょっとした不満が、いつの間にか離婚の引き金になってしまうことも珍しくありません。

今回は、離婚の危機を見極めるための5つのセルフチェック項目をご紹介します。まずは、自分たちが置かれている状況を正しく知ることが夫婦関係修復への第一歩です。
<目次>

離婚の「危機度」をセルフチェックで確認!

離婚の危機を迎えているかどうかを知るための項目は次の5つです。まずはセルフチェックしてみましょう。

□夫婦喧嘩(げんか)が頻繁にある
□会話が減っている
□お金の使い方・管理の仕方に不満がある
□セックスレス・スキンシップがない
□浮気や不倫をしている

いかがでしたか?

当然ながら、当てはまる項目が多ければ多いほど離婚の危機にさらされているといえます。ですが、もしもこの5つの項目のうち、1つでも当てはまることがある場合でも、それは離婚の危機の入り口に立っている可能性があります。

なぜ、離婚の可能性があるのか、各項目を1つずつ検証してきましょう。

CASE1. 夫婦喧嘩が頻繁にある

以前と比べ、夫婦喧嘩が増えた場合は要注意。夫婦喧嘩をするたびに、互いの心はすり減り、相手への思いやりの気持ちも薄れていくからです。

実際、夫婦喧嘩が絶えないという相談の場面でよく耳にするのは、「売られた喧嘩は買わずにはいられない」「言い返さないと負けたことになるから」という言い分。もしも夫婦関係を改善したいなら、この考え方を見直す必要がありそうです。

ポイントは、夫婦喧嘩のスタイルです。「勝敗を決める」「白黒つける」ではなく、「相手が気分が悪くなることは言わない」「相手を最後まで追い詰めない」という心づもりを持ちつつ、自分の意見をしっかり相手に伝えることです。

夫婦喧嘩のゴールは、相手を言い負かすのではなく、問題となっている事態がよくなること。そのためには互いに納得できるような話し合いをすることが望ましいのです。「だったら、どうすればいいか一緒に考えよう」「じゃあ、こうしたらどうかな」という提案型で夫婦喧嘩を回避するのもおすすめです。

CASE2. 会話が減っている

夫婦生活が長くなると、互いのことはほぼわかったつもりになっているもの。「今さら新しく話すこともない」と思う人もいるかもしれません。ただ、夫婦間の会話は大事なコミュニケーションの1つ。以前より会話が減っている夫婦は、早めに見直す必要があるでしょう。

「何を話せばいいのかわからない」という場合は、仲良し夫婦の会話を参考にするといいでしょう。仲良し夫婦の会話は、「若い頃の旅の思い出話」「子育て時代の苦労話」「昔よく聞いたラジオの話」「受験の時の思い出話」「話題のニュースの感想」など、じつはどれも他愛のないものばかり。会話の内容よりも、夫婦が互いに目を見て穏やかにおしゃべりをする、という行為自体がコミュニケーションになっているのです。

夫婦間の会話は2人の心をつなげるツール。ゆっくりおしゃべりする時間がとれない場合でも、移動中のスキマ時間を活用してLINEで会話をするなど、二人のコミュニケーションをとる機会を増やすことを心がけましょう。

CASE3. お金の使い方・管理の仕方に不満がある

夫婦が互いのお金の使い方や管理の仕方に不満がある状況も、そのままにしない方がいいでしょう。夫婦のどちらか一方が「浪費をする」「金遣いが荒い」という場合はもちろんですが、反対に「必要以上に相手のお金を管理する」「厳しすぎるほど節約を強いる」という場合も相手の不満はたまっていく原因になります。

無理なくバランスよくお金を使ったり管理したりするには、毎月の支出を明確にしておくことが先決。「このことに、これだけのお金がかかります」という内訳が互いに認識できれば、収入と支出のコントロールもしやすくなるでしょう。

CASE4. スキンシップがない、セックスレス

結婚生活が長くなるにつけ、夫婦が手をつないだり、腕を組んだりといったスキンシップがなくなり、果てはセックスレスになってしまう……という相談を受けるたび「心の距離がそのまま体の距離になっているのでは」と感じています。

スキンシップは、「あなたを大切に思っている」という気持ちを伝える手段でもあります。年齢を重ねても愛着や安心感の象徴であり、互いの存在を肯定し合う大事な時間です。

「今さら恥ずかしい」「忙しくてそんな気になれない」などと、もしも既にセックスレスになってしまっている場合でも、スキンシップはできるはず。「室内ですれ違う時にさりげなく相手の体に触れる」「いいことがあった時にハイタッチする」といったさりげないところからもう一度はじめてみることをおすすめします。

CASE5. 浮気や不倫をしている

浮気や不倫をしている場合は言語道断、離婚の危機に直面している状態です。今すぐ夫婦問題のプロに相談しに行きましょう。

もしも「ウチは絶対大丈夫」と思い込んでいても、相手が浮気や不倫をしないようつねに気にかけておくことは大切です。青信号でも交通事故が起こらないことがゼロではないように、相手の心が離れるチャンスを自分からつくらないよう、適度な緊張感をもって居心地のいい夫婦関係を築く努力を怠らないようにしましょう。

まとめ

……いかがでしょうか。以前と比べ、どんなに相手を思う情熱が減ったように見えても、どれほど日々が慌ただしくても、小さな思いやりとコミュニケーションの積み重ねが夫婦の未来をあたたかく照らします。もしもセルフチェックで夫婦の危機を感じたら、今日から見直し、一歩ずつ改善してみましょう。
 
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