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「まさか!」と驚く日本人もいるかも!? 5月8日、韓国「両親の日」に確実に喜ばれる“定番プレゼント”

韓国では毎年5月8日は「両親の日」だ。父母に日ごろの感謝を込めてプレゼントをするのは日本の「母の日」「父の日」と同じだが、定番の贈り物には違いがある。何をどんなふうにプレゼントするのだろうか?

松田 カノン

執筆者:松田 カノン

韓国ガイド

日本の母の日によく贈られるカーネーションは、韓国でも人気のプレゼントだ。では、花以外にはどんなプレゼントが喜ばれるのだろうか

日本の母の日によく贈られるカーネーションは、韓国でも人気のプレゼントだ。では、花以外にはどんなプレゼントが喜ばれるのだろうか

4月も下旬になると、オンラインショップでは、「母の日」のギフト・プレゼント特集が組まれ、ショッピングモールでも華やかなラッピングの商品が店頭に並ぶ。花、スイーツ、グルメ、喜ばれそうなものを考える時間もまた楽しいものだ。日本では「母の日」が終わると、次は「父の日」と続くが、韓国では毎年5月8日を「両親の日(オボイナル)」として、父、母どちらにも感謝の意を伝える。

韓国もこの日に贈る代表的な花はカーネーション。花屋はもちろん、文具店、コンビニにもカーネーションの鉢植えが並ぶ。両親の日には、子どもにもらったであろうカーネーション付きのバッジを胸につけた人をよく見かける。

喜ばれるのは現金

では、花以外のプレゼントでは何が人気なのか。それは現金。まさか! と思う人がいるかもしれないが、両親の日に何をあげようか悩んだら現金、だ。モノをプレゼントする場合でも、現金を添える場合が多い。金額は家庭の経済事情によりさまざま。

日本では商品券ならともかく、現金をあげることに違和感を覚える人もいるのでは。相手に対して失礼だと考える人もいるかもしれない。が、韓国では家族の間柄であれば、渡す側も受け取る側もそのように捉える人はあまりおらず、両親はもちろん、夫・妻の誕生日でも、現金はプレゼントの選択肢の1つ。特に両親の日なら、確実に喜ばれるプレゼントだ。長幼の序を重んじる韓国では、両親に金銭的な援助をすることは恩返しでもあり、両親からすると子どもが立派に成長した証でもあるのだ。

現金のユニークなラッピング法

韓国「両親の日」

プレゼント用のボックスに花と現金を詰めたもの。両親の日の贈り物として人気のスタイル

現金をプレゼントするときは、直接渡す人もいれば、封筒に入れる人もいる。この日のためにこだわりたい人は、現金をラッピングして渡すのだが、この方法が面白い。きれいな箱の半分にバラやカーネーションを詰め、残り半分に細く丸めた1万ウォン札や5万ウォン札を入れるのはスタンダードな方法。

より個性的に、そして両親を笑わせたい! という人たちはもう少し奇抜に。例えば、開き台紙の右側に感謝状を、左側にお札をたくさん貼り付けたもの、扇状にお札を張り付けて扇子としたもの、びっくり箱のようにふたを開けたらお札が飛び出すもの、栄養ドリンクの瓶の中にお札を入れたものなど、種類もさまざま。これら面白いラッピングキットは、文具店やインターネットショッピングモールなどで購入できる。
 
筆者は韓国生活が長いにもかかわらず、実はいまだにプレゼントとして現金をあげたりもらったりすることに抵抗がある。封筒を使うときなどは特に。けれどユーモアあるラッピングを施してあると、なんとなく気持ちが軽くなるから不思議だ。
 
さて、両親の日の当日は、家族みんなでレストランへ行き、そこでカーネーションと現金をプレゼントする、というのが定番の過ごし方。5月8日が平日に当たる年は、前後の週末に祝う家庭もある。プレゼントするのが、現金でも花でも、それ以外のモノでも、一番大切なことは両親に感謝するという気持ち。そこは日本も韓国も同じである。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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