男のこだわりグッズ

見た目はシンプル…秘密は一体どこに!? 手品のようにスルっと着脱できる「キーリング」の驚きの正体

キーリングへ鍵などを通すのは結構大変ですが、その面倒を解決してくれるのが、WAVECLIPSの「スマートキーリング」です。するりと手品のように鍵をリングに通せる秘密を、開発者の方に伺いました。面白いと思ったら、まず使ってみてください。驚きますよ。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

WAVECLIPS「スマート・キー・リング」商品写真

WAVECLIPS「SMART KEY RING(スマートキーリング)」1980円(税込)。この写真のように、少し大きな外径30mmのリング1個と、小ぶりの外径23.5mmのリング3個がセットになっている

WAVECLIPSの「SMART KEY RING(以下、スマートキーリング)」は、おそらく今、最も楽に着脱できるキーリングの1つです。何より、着脱時に爪を痛めることがありません。そして、基本的にリングが閉じているので、バッグなどに付けていて知らないうちに外れていたといったことも起こりにくい構造になっています。それでいて、見た目はとてもシンプル。見ただけでは、そのすごさが分かりにくいほど、ちょっとおしゃれなリングという感じのデザインです。
<目次>

おしゃれなリングに見える「スマートキーリング」の正体は特殊なバネ

「これ、キーリングとして売っていますが、実は“バネ”なんです。弊社では『スクロウェーブスプリング』という商品名で扱っていますが、一般的には『コイルドウェーブスプリング』と呼ばれているアメリカ生まれのバネです。主に工業用として使われている波形圧縮バネで、新幹線のブレーキや航空宇宙機器の部品などで使われているものです」と、MAENIの斉藤出さん。

MAENIは世界でも珍しいコイルドウェーブスプリングを専門に製造しているメーカーで、その技術を応用し、BtoCの製品を作るブランドとして立ち上げたのがWAVECLIPS。そのブランドを担当しているのが、今回取材に応じてくださった斉藤さんです。

コイルドウェーブスプリングは、今から60年以上前にアメリカで発明されたものです。すでに特許が切れているためどのメーカーでも作れるのに、世界的に作っているメーカーが少ないのは、その製造が手間も技術も必要な難しいものだからだそうです。
コイルドウェーブスプリングの構造

コイルドウェーブスプリングの構造。こんなふうに、波打つ平たい板が部分的に上下で接している

「普通の渦巻き状に巻かれているバネは丸い金属の棒を巻いて作るのですが、コイルドウェーブスプリングは平たい棒を曲げながら巻いて作られています。そして、その巻いている一部分が上下で接するようになっています。つまり、細い板が波打つような形で巻かれているわけです。なので、専用の機械がないとなかなか作れませんし、波打っている部分が部分的に接するように加工するのも難しいんです」と斉藤さん。

>次ページ:コイルドウェーブスプリングで生活を便利にしようという試み
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