家計簿・家計管理

インフレが家計を直撃…すぐできる「水道光熱費」の節約術

インフレになり水道光熱費も負担が増えています。生活するうえで必要なコストだからこそ、しっかり管理したいですね。※サムネイル画像:PIXTA

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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ガスコンロのイメージ

水道光熱費も値上げされ、家計にも影響が…(画像:amanaimages)

近年のインフレにより、水道光熱費も徐々に値上げされ、家計にも影響が出ています。

電気・ガス・水道は、必要な範囲で使えたら十分で、たくさん使ったからといって幸福度の上がるものではありません。したがって、無駄のない使い方が求められます。

インフレ時に水道光熱費が高くなる原因

インフレが進むと、水道光熱費も上昇しやすくなります。その主な原因は以下の通りです。

1. 燃料価格の上昇
  • 発電に必要な天然ガス、石炭、原油の価格が上がると、電気・ガス料金も値上げされる。
  • 輸入燃料に頼る日本では、円安が進むとさらにコスト増。
 
2. 料金の改定
  • エネルギー会社はコスト上昇分を料金に転嫁するため、毎月の光熱費が上がる。
  • 基本料金の値上げが行われる場合も。
 
3. 水道料金の上昇
  • 水道管の老朽化によりインフラ整備のコストが増加し、水道料金が高騰することがある。
  • 水を供給するための電力コストが上がることで、水道料金も影響を受ける。

インフレ時の水道光熱費節約術

インフレによる光熱費の上昇を抑えるために、以下の対策を取り入れると効果的です。

<電気代の節約>
電気代は、政府が物価高騰対策として実施している「電気料金への補助」(電気・ガス料金支援)があるか否かでずいぶん金額に差が出てきます。

例えば、2025年1月に支払う電気代が高くなったご家庭が多いのではないでしょうか?

国からの補助がなかったうえに、寒さが厳しく暖房器具の使用が増えたことで電気料金が高くなりました。政府は5月27日に、7月から再実施する電気・ガス料金支援に向けて予備費を支出することを決めましたが、国からの補助だけに依存せず、各家庭で節電を意識することが大切です。

■電気料金プランの見直し
  • オール電化向けや時間帯別料金プランをチェックし、最適なものに変更。家族構成が変化した場合は必ず見直す。
  • 新電力会社の料金比較サイトを活用し、より安いプランに乗り換える。
 
■家電の使い方を工夫
  • 冷蔵庫の設定を「強」→「中」にするだけで節電。
  • LED電球への変更で電気代削減。
  • 待機電力のカット(使わない家電はコンセントを抜く)。
 
<ガス代の節約>

ガス代は「給湯」と「料理」の時短がポイントです。
  • シャワーをこまめに止め、節水シャワーヘッドを使う。
  • 鍋の底に合った適切な火加減でガスをムダにしない。
  • 下茹では電子レンジを利用する。
  • 圧力鍋で時短料理をする。
 
<水道代の節約>

水道代は節水アイテムや日常の使い方を少し意識することが大切です。
  • 節水シャワーヘッドを活用。
  • キッチンや洗面台の水栓に備え付けられている泡沫金具(ほうまつかなぐ/蛇口につける金具)を取り替える。
  • トイレの水量を「大」「小」を使い分ける。
  • 食器洗いはため洗いを意識し、流しっぱなしを避ける。
    水栓の泡沫金具の例

    水栓の泡沫金具を取り替えるだけで節水効果が得られます(画像:筆者撮影)

省エネ性の高い製品に買い替え

家電や水回り製品(トイレ・キッチン・風呂・洗面台)など、買い替えやリフォームのタイミングで、省エネ性能の高い製品に買い替えることで、特に意識しなくても水道光熱費の節約になります。

買い替えることでどのくらい省エネ効果が得られるかは、環境省の省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」で調べられるので参考にするといいでしょう。

インフレ時代こそ、「使い方+契約の見直し+省エネ性能」で家計を守りましょう。
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