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「パンや麺ばかりで栄養が偏る」「飽きるし物足りない」お米高騰で“小麦へシフト”した人たちの嘆き…

日本人の国民食、お米の価格高騰が続いている。今回はAll About編集部が実施したアンケートに寄せられた、小麦食品を増やさざるを得ない人たちの嘆きを紹介する。

執筆者:All About 編集部

お米が恋しい……

値上がりしているお米の代わりにパンや麺などの小麦食品を増やさざるを得ない……

お米の価格高騰が続いている。“令和の米騒動”とも言われており、日本人の国民食の値上がりは家計に大打撃だ。今回、All About編集部は「お米の価格高騰と家計への影響」に関するアンケートを実施。寄せられた回答の中から、「小麦食品」を増やさざるを得なかった人たちの悲痛な叫びを紹介する。
 

お米が高すぎて代わりに小麦食品を増やす

値段の高すぎるお米の消費量を減らして、代わりにパンや麺などの小麦食品を増やしたという人が多く見られた。

「今までの2倍ほどの値段になったため、米料理の頻度が減り、代わりに小麦やパンなどが主食として出る頻度が増えた」(40代男性/兵庫県)

「お米は高いので、朝はパン、昼はうどんやラーメン、スパゲッティなどの麺類が増えました。夜はご飯を食べずにもやしなどの野菜を食べています」(60代女性/滋賀県)

「我が家では朝・昼(お弁当)・晩とお米を食べることが基本だったのですが、お米が高すぎてパンや麺といった代替品の回数が増えました」(40代男性/静岡県)

 

食べた気がしない

お米の代わりとして小麦食品を増やしたものの、食べた気がしないという声も……。

「お米を毎日食べるのをやめた。パンやうどんを増やしたが、いまいちお腹に溜まらないというか食べた気がしないので、夜はしっかりとご飯を食べるようにして、朝と昼はご飯でなくなったのが寂しい」(40代男性/東京都)

「日本人として、お米を食べるというのはほぼ避けられないので、買わないわけにはいかないのですが、やはり経済的にきついです。パンを増やしましたが物足りないです」(20代男性/東京都)

 

栄養面に不安が……

また、小麦食品を増やしたことで栄養面を気にしている人も少なくないようだ。

「お米を買えないので、うどんなどでなんとか乗り切っているが、飽きるし、あまり健康にも良くないのが困っている」(30代女性/秋田県)

「一応購入しているが、やはり少しでも支出を抑えるために、購入頻度は減っています。その分パンやパスタ、麺類などが増えているのですが、栄養面に不安があります」(40代女性/大分県)

「これまでの価格では気軽にかえなくなったので、小麦などの手が出しやすい食材を食べる回数を増やしているが、体に合わないので辛い」(30代男性/兵庫県)

「お米の価格が高騰しているので、ごはんを使った料理を作りにくい。パンやパスタ、ラーメンなどが多くなり、栄養も偏る」(30代女性/兵庫県)

「単純に高額なことで以前と同じ頻度で買えなくなった。変わりにパンやうどんのメニューになってお米をしっかり食べれなくなったことをさみしく思う」(30代男性/岡山県)

「お米の値段がどんどん値上げをしているので、お米を毎日食べることが出来ず、パスタを代わりに食べる事があります」(30代女性/大阪府)

 

かえって食費が増えた

泣く泣くパンや麺で代替しているのに、かえって食費が増えた。冗談ではなく、これはリアルだ……。

「お米を食べる機会を減らす必要があるので、パンなどにシフトした。その結果、ますます食費が増えたと思う」(30代男性/埼玉県)

「お米の価格が高騰しているので、スーパーで気軽にお米を買えなくなった。かといって、食パンをはじめとする小麦製品の価格も高騰しており、主食にかかる費用が増大したことが困っている」(30代男性/千葉県)

「お米が高騰しても、パンや麺類などの代替品が安くなっている訳ではないため、引き続き購入せざるを得ない状況。以前に比べて食費の出費が多くなり、衣類などの日用品の買い替えを見送ることもある」(50代女性/千葉県)

 

高くても買わざるを得ない

なお、中には高くてもお米を買わざるを得ない人たちもいる。

「家族みんながお米好きなのでパンや麺類に切り替えるのがあまり思わしくなく結果的に食費が上がってしまい家計を圧迫してしまっていることです」(40代男性/埼玉県)

「息子がいるのですが、小麦アレルギーがあるのでパンが食べれない状態です。主食となる米を食べるしかないので、家計を圧迫しています」(40代男性/愛知県)

「パン等は好きではない為、お米の購入を減らすという事は出来ず、他の食費を削らざるを得ない。野菜も高騰している為、以前のように好きなものが買えなくなってきた」(40代女性/宮城県)

 

早く毎日お米が食べたい

「5キロ買うのも高騰して買うのに躊躇してしまうので、大人二人だけなので2キロずつ買うようになりました。そのためあまり米を食べる日も少なくなり、旦那のお弁当はコンビニに変わりました。パン、うどん、スパゲティ、たまにお好み焼きなど毎日変化を持って食べてはいますが、どうしても米が食べたくなったときに食べるようになりました。毎日米が食べられていた日々が懐かしく早く毎日米が食べたいです」(50代女性/愛知県)

政府による備蓄米の放出で米価格の値下がりが期待されているが、本当に安くなったと実感できるのはいつになるのだろうか。「早く毎日お米が食べたい」と思っている人たちは多いはずだ。

>「子どもの間食のおにぎりをやめた」「お腹いっぱい食べさせてやれない」米価格の高騰に苦しむ親たち…

<調査概要>
お米の価格高騰と家計への影響に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2025年3月12~13日
調査対象:全国20~70代の200人(男性84人、女性113人、回答しない3人)
※回答者のコメントは原文ママ
イラスト:カツヤマケイコ(@keicomix
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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