2024年の平均年収は426万円、前年より12万円増加！doda『平均年収ランキング』結果

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda（デューダ）」は、20～65歳の正社員を対象に実施した調査（有効回答数：約60万人）をもとに「平均年収ランキング2024」を発表しました。この記事ではランキングの一部を紹介します。

2024年の平均年収は426万円、男女差は依然として大きい

今回の調査結果によると、2024年の日本のビジネスパーソンの平均年収は426万円で、前年から12万円増加したことが分かりました。

なお、2017年の調査で平均年収は418万円でしたが、それ以降は減少が続いていました。特に、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2021年と2022年には、平均年収が403万円まで落ち込みました。しかし、2023年に回復の兆しが見え、2024年は2017年以降で最も高い水準に達しています。 続いて、男女別と年齢別の平均年収を見てみましょう。

男女別の平均年収
男性：481万円（前年より＋17万円）
女性：366万円（前年より＋10万円）

年齢別の平均年収（前年との差）
20代：360万円（＋8万円）
30代：451万円（＋4万円）
40代：519万円（＋8万円）
50代以上：607万円（前年と同水準）

全体的に年収が上がっているものの、男女間には依然として年収の差が見られます。男性は481万円（＋17万円）、女性は366万円（＋10万円）と、どちらも前年より増加したものの男女間で100万円以上の開きがあります。

金融・投資業界の年収上昇が顕著

職種別ランキングでは、前年に続き2年連続で医師（1089万円）が1位でした。2位にアナリスト（911万円）、3位に運用（ファンドマネジャー／ディーラー）（873万円）が続きます。なお、5位は投資銀行業務（823万円）、9位は金融商品開発（734万円）となっており、トップ10のうち、金融系専門職の4職種がランクインしています。 業種別に見てみると、トップ3は1位がベンチャーキャピタル／プライベートエクイティ※（816万円）、2位が投信／投資顧問（800万円）、3位がたばこ（790万円）となりました。なお、6位は証券会社（620万円）、7位は信託銀行（611万円）となっており、こちらもトップ10のうち金融に分類される業種が4つを占めています。

※ベンチャーキャピタルは有望企業への投資、プライベートエクイティは未公開株式への投資を行う企業 金融業界の職種や業種が高年収となっている背景には、資産運用のニーズが広がっていることや、株式市場の活況も影響しているでしょう。特に、投資や資産運用をサポートする職種で、給与水準が上がっていることが分かります。

2024年の平均年収ランキングでは、金融関連の職種や業種だけでなく、全体的な年収の上昇が見られました。特に、2024年は賃上げが話題となり、2025年に入ってからも多くの企業が初任給の引き上げなどを発表しています。こうした流れが続けば、次回の平均年収ランキングではさらに高い数字が期待できそうです。今年の賃金動向にも注目していきたいですね。

■調査概要
調査対象：20～65歳の正社員（有効回答数：約60万件）
調査期間：2023年9月～2024年8月
調査方法：doda登録者の給与データを基に算出

（出典）
転職サービス「doda」、「平均年収ランキング2024」を発表　正社員の平均年収は426万円で、2017年以降最高額に