Q:2025年4月から在職老齢年金制度で支給停止される基準額は変わるの?
「2025年4月から在職老齢年金制度で支給停止される基準額は変わるの? 教えてください」(匿名希望)
在職老齢年金の支給停止基準額が変わる?
A:2025年(令和7年)4月から、在職老齢年金制度で支給停止となる基準額が50万円から51万円に引き上げられます
2025年(令和7年)1月24日に、総務省から『令和6年平均の全国消費者物価指数』(生鮮食品を含む総合指数)が公表されたことを踏まえ、厚生労働省から『令和7年度の年金額改定についてお知らせします』との発表がありました。この発表により、2025年度(令和7年度)の年金額は、前年度(令和6年度)から+1.9%に引き上げられます。
この年金額の改定に、在職老齢年金制度の支給停止基準額の変更点もあります。
在職老齢年金制度とは、60歳以降、厚生年金保険に加入しながら、老齢厚生年金や特別支給の老齢厚生年金をもらうようになった場合、賃金(賞与込み月収)と年金(老齢厚生年金の報酬比例部分の月額)の合計額が、支給停止基準額を上回ると、老齢厚生年金(特別支給の老齢厚生年金含む)の一部もしくは全額が支給停止する仕組みです。
この在職老齢年金制度の支給停止基準額についても、2025年4月より、50万円から51万円に変更されることになりました。働きながら年金をもらう人は、知っておいてください。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)