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【いよいよ開幕!】行くなら前半がお得? 「大阪・関西万博2025」の見どころを紹介

2025年4月から10月まで開催される大阪・関西万博。世界最大の木造建築物「大屋根リング」、8人のプロデューサーによる「シグネチャーパビリオン」、40以上の個性豊かな海外パビリオンなど、イベントの見どころを紹介します。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

日本で6回目の万博となる「大阪・関西万博」。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、世界中の最新技術や独自の文化が集結します。主な見どころをご紹介します。
<目次>

大阪・関西万博は約半年間! 前半がおすすめ

大阪・関西万博の会場(提供:2025年日本国際博覧会協会)

大阪・関西万博の会場となる夢洲(提供:2025年日本国際博覧会協会)

「大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)」の期間は、2025年4月13日から10月13日までの半年間です。半年というのは長いようで案外短く、「そのうち行こう」と思っていると、行き逃してしまうかも!? 後半は駆け込み需要で混雑が予想されますし、チケットは開幕日から7月18日までの「前期券」の方が安く設定されていますので、お得にゆっくり楽しみたい人には前半がおすすめです。

チケットを購入したら、来場日時の予約も必要です。パビリオンの中には事前予約制のものもあるので、合わせて予約しておきましょう。

見どころ1:万博会場のシンボル「大屋根リング」

「大屋根リング」(提供:2025年日本国際博覧会協会)

大阪・関西万博会場のシンボル「大屋根リング」(提供:2025年日本国際博覧会協会)

それでは見どころを紹介していきましょう。

会場に着くと、まず目に飛び込んでくるのが会場のシンボル「大屋根リング」です。内径が約615m、一周約2km、高さ約12m(外側約20m)もある世界最大の木造建造物で、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表現。たくさんの木材を組み合わせて造られており、釘を使わない日本の伝統的な貫工法が採用されています。
大屋根リングのスカイウォーク(提供:2025年日本国際博覧会協会)

大屋根リングのスカイウォーク(提供:2025年日本国際博覧会協会)

リングの屋上(スカイウォーク)を歩けば、会場を眺められ、遠くには美しい海、頭上には空が広がり、時間によって変わる雰囲気を楽しめます。

見どころ2:新感覚の体験が目白押し「シグネチャーパビリオン」

シグネチャーパビリオン「null²」©2024 Yoichi Ochiai / 設計:NOIZ / Sustainable Pavilion 2025 Inc. All Rights Reserved.

シグネチャーパビリオン「null²」©2024 Yoichi Ochiai / 設計:NOIZ / Sustainable Pavilion 2025 Inc. All Rights Reserved.

今回の万博の目玉の1つが、8人のプロデューサーによる「シグネチャープロジェクト」。各界で活躍する8人のプロデューサーが集結して、テーマ別に8つのシグネチャーパビリオンを展開します。リアルとバーチャルの体験を融合した展示を通して、「いのち」について新しい発見ができそうです。

例えば、落合陽一さんがプロデュースする「null²(ヌルヌル)」は「いのちを磨く」をテーマにしています。なお、nullとは、コンピューターで「無」を表す概念。この展示では来場者の姿がデータとして取り込まれ、デジタルヒューマンとしてパビリオン内を動きます。これにより、デジタル技術が生み出す新たな自分との対話という、新しい体験が実現します。
シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」ⓒKURAGE Project & Dai Nippon Printing Co., Ltd. (DNP) All Rights Reserved

シグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」ⓒKURAGE Project & Dai Nippon Printing Co., Ltd. (DNP) All Rights Reserved

中島さち子さんプロデュースの「いのちの遊び場 クラゲ館」は「いのちを高める」がテーマ。クラゲをモチーフにした、ほのぼのかわいい雰囲気です。STEAM(Science、Technology、Engineering、Arts、Mathematics)教育の要素を取り入れながら、子どもから大人まで創造性を育める仕掛けがたくさん用意されています。

そのほかにも宮田裕章さんの「Better Co-Being」、石黒浩さんの「いのちの未来」、福岡伸一さんの「いのち動的平衡館」、河森正治さんの「いのちめぐる冒険」、小山薫堂さんの「EARTH MART」、河瀨直美さんの「Dialogue Theater - いのちのあかし -」など、個性豊かなパビリオンがそろっています。

見どころ3:世界旅行気分の「海外パビリオン」

カタールパビリオン© Kengo Kuma & Associates

カタールパビリオン© Kengo Kuma & Associates

万博は、世界を近くに感じられる機会でもあります。今回、アジア、中東、ヨーロッパ、オーストラリア、北南米など世界各地から40以上のパビリオンが出展しており、まるで海外旅行気分。その国や地域の文化や魅力に触れることで、次の旅行先の候補にもなりそうですね。

個性豊かな建物デザインもパビリオンの魅力。不思議な形のカタールパビリオンは、隈研吾建築都市設計事務所が手がけたもので、カタールのダウ船と呼ばれる伝統的な帆船と日本の指物の技術からインスピレーションを受けたものです。
モナコパビリオン ©Atelier Pierre & Jerome Hein Architecte

モナコパビリオン ©Atelier Pierre & Jerome Hein Architecte

レストランやカフェを設けて、食の魅力を伝えるパビリオンもあります。例えば、モナコパビリオンにはワインバーがあり、モナコの高級ホテル、オテル・ド・パリ・モンテカルロのワインセラーから選りすぐりのワインやコニャックが提供される予定です。ちょっとぜいたくな気分が味わえそうですね。

見どころ4:充実の「国内・民間パビリオン」

日本館(提供:経済産業省)

日本館(提供:経済産業省)

日本のパビリオンも見ごたえがあります。国や自治体などによるパビリオンとしては、「日本館」「ウーマンズパビリオン」「大阪ヘルスケアパビリオン」「関西パビリオン」の4つがあります。

「日本館」は、「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに、1つの「循環」を創出します。館内は、ごみを微生物が分解し、水などの新たな姿に生まれ変わる過程を紹介するプラントエリア、藻類の力とカーボンリサイクル技術により、素材を生み出すファームエリア、日本ならではの「循環型ものづくり」の考え方や社会実装の姿を伝えるファクトリーエリアの3エリアで構成されており、それぞれ「ごみから水へ」「水から素材へ」「素材からものへ」の循環を表現しています。展示にはハローキティやドラえもんなども登場し、小さな子供も喜びそうです。

また、大阪ヘルスケアパビリオン「Nest for Reborn」では自分の健康データから25年後の未来の自分(アバター)と対面できるそうで、こちらも気になります。
よしもと waraii myraii館 ©YOSHIMOTO ©WHY

よしもと waraii myraii館 ©YOSHIMOTO ©WHY

民間によるパビリオンの数は13。大阪らしさを感じるのは、吉本興業ホールディングスの「よしもと waraii myraii館」でしょう。直径約20mもの笑顔の球体がお出迎え。思わず笑顔になれる展示やコンテンツが用意されています。テーマは「こころとからだの健康につながる、笑いのチカラ」。万博でいちばん笑い声が響くパビリオンを目指しているそうです。

ほかにガンダムの世界観を体感できるバンダイナムコホールディングスの「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」なども注目を集めそうです。

見どころ5:未来をのぞける「未来社会ショーケース」

空飛ぶクルマ ©オリックス株式会社

空飛ぶクルマ ©オリックス株式会社

大阪・関西万博のコンセプトは「未来社会の実験場」であり、会場の至る所で最先端テクノロジーを体験・体感できます。例えば、未来の交通手段として注目されている「空飛ぶクルマ」のデモンストレーションもその1つ。ずっと先の未来だと思われていた乗り物も、ついにここまで来ました。
未来社会ショーケース「未来の都市」(提供:2025年日本国際博覧会協会)

未来社会ショーケース「未来の都市」(提供:2025年日本国際博覧会協会)

「未来の都市」は全長約150mの巨大パビリオン! 15のアトラクションで未来の技術や社会を仮想体験した後は「フューチャーライフヴィレッジ」で未来の展示を楽しんでみてください。
アオと夜の虹のパレード(提供:ダイキン工業・サントリーHD)

アオと夜の虹のパレード(提供:ダイキン工業・サントリーHD)

未来社会ショーケースの一環として、アート作品展示なども各所で行われる予定です。なかでも約300基の噴水と照明、レーザーを駆使した水と空気のスペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」は、夜の万博の見ものの1つ。すてきな写真が撮れそうです。

ほかにも見どころがたくさん!

 
公式キャラクターミャクミャク(提供:2025年日本国際博覧会協会)

公式キャラクターミャクミャク(提供:2025年日本国際博覧会協会)

会場内にはフードコートやレストランも充実していて、グルメも楽しめます。オフィシャルストアでは公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズも手に入ります。お土産にもよさそうですね。

会場は甲子園球場の約40個分と広く、見どころもたくさん。どこから回るか迷ってしまう人は多いはず。ぜひ、この記事や公式Webサイトを参考に、ポイントを押さえて上手に回ってみてくださいね。

EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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