家計簿・家計管理

「もう節約してるよ……」という人こそ見直したい!インフレ時代の“ムダなし”食費節約術

インフレ時代の食費の節約は、すでに努力を重ねてきた人にとって「これ以上どうすれば……」と感じるテーマかもしれません。だからこそ、「頑張り過ぎない」「続けられる」ことを軸に、少し視点を変えて取り組んでみましょう。※サムネイル画像:amanaimages

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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「これ以上どこを削れっていうの?」……そう思っている方も多いはず。特に、子育て中のファミリーなら、日々の暮らしの中で工夫を重ねながら、すでにかなりの節約を実践されているのではないでしょうか。

でも、止まらない物価の上昇。それに合わせて節約の方法も“アップデート”が必要です。今回は、「頑張り過ぎない」ことを大前提に、食費をムダなく見直すコツをご紹介します。
食費の節約イメージ

「頑張り過ぎない」ことを大前提に、食費をムダなく見直すコツをご紹介します(画像:amanaimages)

食費の役割を“家計の中”で再定義しよう

食費は毎日発生する支出ですが、調整しやすいという特徴があります。その一方で、節約し過ぎると、健康や心のゆとりを削ってしまうことにもつながります。逆に医療費がかかるようになっては本末転倒です。

まずは、「安くする」ことばかり考えるのではなく、「ムダを減らす」「必要なところにはお金をかける」という、メリハリある使い方に意識を向けましょう。

「値段」よりも「満足度」や「栄養バランス」を大切にする視点が、長い目で見たときの“本当の節約”につながっていきます。

「底値感覚」をインフレ仕様にアップデート

「鶏むね肉は100g49円以下でしょ」「卵は1パック198円が普通」……その感覚、ちょっと古いかもしれません。

物価が上がった今、以前の底値はすでに“非現実的”。それを基準にしてしまうと、いつまでも「高い」と感じてしまい、必要な買い物も我慢しがちです。

そこで、「今の底値」を再設定しましょう。よく使う食材を5つだけ選び、最近のチラシやネットスーパーの情報で、現実的な安値ラインを把握しておくと便利です。

例えば、
  • 卵:238円以下ならOK
  • 鶏むね肉:100g78円以下ならOK
  • 食パン:6枚切りが148円以下ならOK
など、自分の生活圏に合わせた「底値リスト」を作ることで、買い時の判断がスムーズになります。

週2回の買い物でムダを防ぐ「使い切り献立」

食費節約の王道は、「計画的に買って、使い切ること」。でも、毎日献立を考えて買い物すること自体が、疲れるものです。

そこでおすすめなのが、週単位の献立計画+まとめ買いのスタイル。

週の初めに、まず冷蔵庫をチェックし、余っている食材を中心にざっくり献立を立てて、必要なものだけを買い出し。週の後半には不足分を買い足しつつ、冷凍ストックや缶詰を活用して食材を使い切ります。

「使い切る」という意識を持つだけで、自然と食材ロスも減り、結果として食費全体が下がります。

「作り置き+弁当+冷凍」「下ごしらえ+冷凍」でロス回避

作り置きおかずは便利ですが、食べきれなかった……ということはありませんか?

作り置きは「お弁当に使える」「冷凍できる」おかずにすることで、ロスを防げます。

また、「おかず」ではなく、食材を「下ごしらえ」して冷凍しておくことも節約&時短になりおすすめです。特に旬の食材は安価で栄養も豊富なので、オリジナルの「冷凍カット野菜」を作っておくと便利です。

例えば、
  • タマネギをスライスして冷凍
  • 肉を味つけして小分け冷凍
  • ブロッコリーをカットし、茹でてから冷凍
など。

このすぐに調理できる食材があるだけで、毎日のお弁当作りや食事作りが楽になり、結果的に節約になります。

プチぜいたくは“外でなく家で”楽しもう

家族で外食は楽しいけれど、人数が増えるとお会計がぐっと高くなりがち。そこでおすすめなのが、「外食風ごはん」を自宅で楽しむこと。

例えば、
  • 回転寿司 → スーパーの寿司ネタセット+手巻き寿司
  • ファストフード → 自家製ハンバーガー&冷凍ポテト
  • 焼肉 → ホットプレート焼肉
雰囲気を変えるだけでも、子どもたちの満足度は高く、食費は2分の1~3分の1に。

我が家では、ハンバーグを作るときは多めに作り、週末の昼食はハンバーガーやハンバーグをのせたナポリタンにします。

キャッシュレス特典やアプリも活用しよう

最近ではスーパーのアプリや、キャッシュレス決済(クレジットカードやQRコード)で還元キャンペーンが頻繁に行われています。

よく使うお店のアプリを1~2つだけ入れておくだけでも、クーポンやポイントで意外と得します。貯まったポイントは「日用品に使う」などルールを決めておくと、貯まった実感が得やすく、モチベーションも維持できます。

見直すべきは「習慣化された支出」

節約に慣れてくると、つい“無意識の習慣”が固定化されてしまいがちです。

例えば、
  • 牛乳は毎日買っているけど、本当に毎日必要?
  • マヨネーズなどの調味料、いつも同じブランドで買っていない?
  • ドレッシングは買わなくても作れない?
こういった「何となく買っているもの」を一度リセットするだけで、大きな節約につながることがあります。

インフレ時代は「これまでの節約術」が通用しづらくなることもあります。でも、通用しないからといって自分を責める必要はありません。

すでに頑張っている人ほど、「削る」より「見直す」「変えてみる」という視点が効果的です。「生活の質を落とさず、できることからちょっとずつ変えてみる」。それが、無理なく続く節約への近道です。
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