これからの時期、お子さまの進学や進級にあわせて、スマートフォンを持たせたり、料金プランを見直したりするご家庭も多いのではないでしょうか。以前よりシンプルになったとはいえ、子ども向けのプランとなると、どれを選ぶべきかは難しいものです。
料金の安さだけでなく、安全性や、使用目的に合っているかも含めたコストパフォーマンスも大事なポイントです。今回は「ちょうどいい」スマートフォンの料金プランをご紹介します。
NTTドコモ - U15 はじめてスマホプラン
大手の携帯電話会社では「学割」に相当する、中高生を対象とした料金プランや割引キャンペーンが用意されています。NTTドコモの「U15 はじめてスマホプラン」は、申込時点で15歳以下であれば選べる料金プランで、18歳までの間は割引料金でスマートフォンを利用することができます。
料金プランはデータ容量の違いで2種類あります。月間に使えるデータ容量が5GBのプランで、月々の料金は税込1,815円。10GBまで使えるプランで税込2,695円です。
また、どちらの容量を選んでも一回5分以内の通話は無料かつ、家族もNTTドコモで「ファミリー割引」を利用していれば、家族間の通話は時間制限なく無料です。
なお、近しい料金プランとして、ソフトバンクの「スマホデビュープラン+」もあります。こちらは月間に使えるデータ容量が4GB、または20GBから選べます。
大手携帯電話会社の中高生向けの料金プランは、1,000~2,000円台、家族間通話が無料といったサービスもついてきますので、「追加の料金なしに、登下校や塾など習い事の際、連絡を取り合うためにスマートフォンを持たせる」といった、親目線で料金、サービス内容、どちらも納得のいく内容ではないでしょうか。
ソフトバンク - LINEMO ベストプラン
ソフトバンクのオンライン専用プラン・ブランドである「LINEMO」も、中高生に持たせるスマートフォンの料金プランとしてオススメです。LINEMO ベストプランは3GBまでなら税込990円、10GBまで使っても税込2,090円の2段階制です。学校にもよりますが、中学校だと校内にスマートフォンを持ち込むことは禁止されている学校も多く、塾などの習い事の連絡を中心に子どもに使わせるのであれば、3GB以下の最低料金で済ませられるかもしれません。
もし、休日に子どもだけで出掛ける、部活動などで遠出をするなどスマートフォンの出番が増えた月も、3GBを超えて10GBまでは、速度制限もかかりませんし、約2,000円と安いため、親目線では負担にならないちょうどいい料金でしょう。
また、高校生になって「3GBや10GBじゃ足りない!」となった場合は「LINEMOベストプランV」にプラン変更を行えば、データ容量を30GBに増やすことも可能です。毎月の料金も税込2,970円と十分に安いため、利用状況にあわせ、段階的に料金プランを上位のものに見直しできる点も優れているといえるでしょう。
トーンモバイル
NTTドコモの回線を利用するMVNOの1つである「トーンモバイル」は、元々「見守り機能」が他社より充実していることを売りとしていました。もちろん、それは現在も同様で、利用状況など含め、親子で安心できるサービスが充実しています。基本料金は税込1,100円で、動画視聴以外は使い放題です。動画も1GBまでは視聴でき、それ以上は「1GB毎に税込330円の視聴チケットを購入」すれば視聴できます。データ容量の使い過ぎの心配がなく、子どもがずっとスマートフォンとにらめっこしてしまうようなことも防げます。
またオプションサービスの「TONEファミリー」では、不適切なWebサイトを閲覧できないようにするフィルタリングサービス以外にも、スマートフォンの使用時間の制限や、不適切な自撮りを抑止する機能、GPSで現在地を確認する機能などが充実しています。
利用料だけでなく、子どもにスマートフォンを持たせる親目線で「こんな機能が使いたい」が充実している点でも、中高生向けの料金プランに悩むお父さん、お母さんたちにオススメしたいサービスです。
「中高生向け」の料金プラン選びは「いつまで割引か」にも注目
今回ご紹介した料金プランですが、一部には「満19歳になるまで」といった年齢制限が設けられているものがあります。紹介した以外の中高生向け料金プランにも「年齢の制限」や「割引期間の制限」が数多く用意されていますので、もし申込を行う際には- 何歳になるまで割引されるのか
- 割引期間は指定の年齢になるまでずっとなのか、1年や2年の期限はないか
中高生にスマートフォンを持たせるにあたり、最初にどうしても気になる「月々の料金」ですが、パッと見の安さだけで選んでしまうと、1年後には通常料金になってしまうようなものもありますので、ぜひ、いつまでの割り引かれるかも確認した上で、契約・申込を行うといいでしょう。
【この記事の筆者:迎 悟】
家電量販店やキャリアショップなど、多数のチャネルで携帯電話販売の最前線に10年近く従事。その経験をもとに、現在はフリーランスライター・ブロガーとして活動している。携帯電話販売の現場インタビューや契約・使い方のハウツーを中心に、さまざまな媒体で執筆中。