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風呂、外出、仕事など……「〇〇キャンセル界隈」は“逃げ”なのか? キャンセルしたくなる人の心理とは

2024年ごろから流行している「○○キャンセル界隈」。キャンセルしてしまう人の心理や、キャンセルしたくなったときはどうしたらいいのかについて紹介します。

ひかり

執筆者:ひかり

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○○キャンセル界隈は“逃げ”なのか? キャンセルしたくなる人の心理とは

○○キャンセル界隈は“逃げ”なのか? キャンセルしたくなる人の心理とは

「風呂キャンセル界隈」「外出キャンセル界隈」……など、「○○キャンセル界隈」というワードが流行しています。キャンセルしてしまう人の心理、また、キャンセルしたくなったときはどうしたらいいのか、について紹介します。
<目次>

「○○キャンセル界隈」とは何か

「○○キャンセル界隈」とは、やろうとしていたことをキャンセルしてしまう人たちのことをいいます。例えば、お風呂に入ろうと思っていたけど、入る気がしなくなってやめてしまうとか、今日は友達と飲みに行こうと思ったけど、気分が変わってキャンセルしてしまう、とか。

お風呂に入るのをやめる程度のことであれば問題ないですが、誰かと約束したり、お店の予約をしたりしているのにドタキャンする場合は、相手やお店に迷惑をかけてしまいます。

さらに、急な「仕事のキャンセル」をしてしまうと、相手に損害を与えてしまう恐れも。だから、どの程度のことをキャンセルするのかによっては、「仕方ないよね」では済まなくなるのです。

そもそも、なぜ「○○キャンセル界隈」の人たちが、やろうとしていたことをやめてしまうのかというと、大抵は「面倒くさくなったから」「気分が変わったから」という“気分の変化”が要因なことが多いもの。たとえやらなくてはいけないことであっても、自分の気分に振り回されてしまうところがあるのです。

人に迷惑をかけてしまうようなキャンセルを繰り返していると、「気分屋」「あまのじゃく」「自分勝手な人」「責任感のない大人」だと思われ、信頼を失い、大切な人たちが離れていってしまうことがあるので、注意が必要です。

「○○キャンセル界隈」から抜け出すには?

「○○キャンセル界隈」から抜け出すには、いくつかの方法があります。“気分に振り回される自己”から卒業したい場合は、この4つの方法を試してみるといいでしょう。

・方法1:習慣化する
例えば、お風呂に入ることが面倒にならないくらい、「毎日寝る前にお風呂に入ること」を習慣にしてしまうと、入らないまま寝る方が、気持ち悪くなることもあります。

・方法2:とりあえず、つべこべ考えずに、行動に移す
友達と会う約束をしているのであれば、気分が乗らなくても、とにかく支度をして、待ち合わせ場所まで行ってしまうのも1つの方法。実際に会ったら、楽しく過ごせることもあります。

・方法3:それを行うことで得られる「いいこと」を考える
外出するのが面倒になっても、「今日は天気がいいし、公園に行ったら、気持ちがリフレッシュできるはず」「出かけたついでに、買いたいものがある」など“楽しみに感じること”があると、「やっぱり行こう!」と前向きな気持ちになってきます。

基本的に、気分が乗らないときは、「それを行うことよりも、やめた方がメリットがある」と感じていることが多いもの。でも、実際には、「それを行うことのメリット」を理解しきれていないから、「面倒くささ」に負けてしまっていることもあるのです。

逆に、「それを行わないことで得てしまう『悪いこと』を考える」のも、行動につながることはありますが、この場合は、嫌々行ってしまう可能性があり、そんな態度が周りの人を不愉快にしてしまうことも。だから、「やらなくて起こる悪いこと」よりも、「やって得られるいいこと」を考えて行動した方がいいでしょう。

・方法4:心と体の疲れを癒し、体力を回復させる
そもそも心と体が疲れていたら、やる気が出ないのは当たり前のこと。元気なときは、気持ちが前向きになり、いろいろなことにチャレンジしたくなってくることが多いものです。

日ごろから、疲れをとって、体力を回復させることを心がけましょう。

キャンセルは、必ずしも悪いことではない

ただし、キャンセルすることは必ずしも悪いことではありません。 “人に迷惑をかけないキャンセル”なら、むしろいい場合もあります。なぜなら、それは「自分の心と体に正直にいる」ことだからです。

惰性で行うよりも、気分が乗っているときの方がうまくいったり、充実感があったりすることは多いもの。例えば、「お風呂キャンセル」は、今日は疲れているなら寝てしまった方が、翌朝、気持ちよくお風呂に入れるかもしれません。「外出キャンセル」も、外に出る気分ではないのであれば、家でゆっくり過ごした方が体と心を休められることもあります。

本来、私たちは「やりたくないことをやる」のではなく、「本当にやりたいことをやる」のが大切。惰性や義務感で行っても、いい結果が生まれないことは多いのです。

キャンセルが「自分を大切にすること」につながることも

実は、私たちは、日頃から「心と体の声を無視する癖」がついてしまっているところがあります。

例えば、会社勤めの場合は、お昼休みの時間におなかが空いていなくても、ランチをしたり、何もしたくない気分のときでも、働きに出かけたりします。そうやって、「キャンセルしたい」という気持ちにふたをし続けていると、だんだん心が鈍感になり、本心に気付かないまま頑張ってしまうようになってしまうことも。それで、心や体を壊してしまうこともあるのです。

だから、どうしても嫌なときは、勇気をもってキャンセルすることも大事。それが「自分を大切にすること」につながります。

ただし、人に迷惑をかけてしまう場合は、相手が納得できるようにきちんと状況を説明することも大切です。さらに、ストレスを溜めないためにも、“キャンセルをしてしまった自分”を責めないようにしましょう。

「面倒くさい」「何もしたくない」という思いが沸いたときは、その気持ちを「ない」ことにしないできちんと受け止めることが大切。できるだけ「人に迷惑をかけない」のは前提ですが、自分の心と体の声はきちんと聞いて、臨機応変に日々を過ごしていきたいものですね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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