Q:私は65歳以降、月10万円ぐらい働き、年金を月20万円もらう予定ですが、年金はカットされますか?
「65歳以降に、従業員が200人いる会社でパートとして、月10万円ぐらいで働こうと思っています。強制的に厚生年金に入ることになりますか? また、私は65歳以降、年金を月20万円ぐらいもらう予定ですが、年金はカットされますか?」(60代前半)従業員が200人いる会社で月10万円のパート予定。厚生年金に加入しなければならない? 年金はカットされる?
A:月額のパート収入と年金額を合計すると月30万円なので、在職老齢年金制度により年金が支給停止になることはありません
2024年10月から、従業員数が51~100人の企業等で働くパートやアルバイトの人は、新たに厚生年金の適用になりました。相談者は従業員数が200人いる会社で月10万円ほどのパートをするとのことなので、週20時間以上働く場合は、厚生年金に加入する必要があると思います。念のため勤務先に確認したほうがいいでしょう。
相談者は65歳以降、月額20万円くらい年金予定とのことですが、60歳以降、年金をもらいながら厚生年金保険に加入して働いた場合には、総報酬月額相当額(年間給与等+賞与の1/12)と老齢厚生年金の基本月額(年額の老齢厚生年金の報酬比例部分を12で割ったもの)を足した金額が、支給停止基準額50万円(令和6年度)を超えると、老齢厚生年金の一部または全額が支給停止となります。これを在職老齢年金制度といいます。
相談者が気にかけている年金カット(支給停止)をされないようにするには、おおよその月額のパート収入と老齢厚生年金の基本月額の合計が50万円を超えなければ年金はカットされません。
相談者の場合、65歳以降、月額のパート収入と年金額を合計すると月30万円(月収10万円+年金月額20万円)ということなので50万円を超えません。つまり厚生年金に加入してもしなくても、在職老齢年金制度により年金が支給停止になることはありません。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)