株主優待

あるじゃん編集部&読者が選ぶおすすめ「優待銘柄」!12月に注目したい「長期保有」株主優待銘柄4つ

All Aboutのあるじゃん編集部では読者がどんな「株主優待銘柄」を購入しているのか大調査! 人気の銘柄やきらりと光る銘柄を紹介していきます。今回は今のうちに買って長期保有したい銘柄4つを紹介します。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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株を買うと優待品がもらえる「株主優待」の制度。珍しい商品や家計の一助になるような商品が優待品として提供されることもあり、特に日本市場では根強い人気があります。株主優待制度を導入している企業は約1500社ありますが、一体どの銘柄を選べばいいのでしょうか?

そこで、All Aboutのあるじゃん編集部では読者がどんな「株主優待銘柄」を購入しているのかを大調査! 人気の銘柄やきらりと光る銘柄を紹介していきます。

今回は今のうちに買って長期保有しておけば2025年、もしくはそれ以降に株主優待を受け取れる4つの銘柄を紹介します。

1:ライオン<4912>

最初に紹介するのはライオン<4912>の優待です。こちらは洗剤や歯磨き粉など新製品を中心とした自社製品の詰め合わせが贈られており、All Aboutの読者からも愛用しているとのコメントが多数寄せられました。

そんなライオンの優待制度ですが、2025年12月期日の基準日から変更となる予定で「継続して1年保有する方」という条件が加わります。今のうちに権利を得ておけば、現行ルールで自社商品セットを受け取れますし、来年以降も優待を受け続けたいと考えるのであれば、今のうちに買って長期保有しておくほうが無難です。

●ライオンの優待制度
ライオンの優待制度詳細

ライオンの優待制度詳細

●ライオンの株を買った読者の反応は?
ライオンの株を買い、優待品を受け取った読者からは次のようなコメントをもらいました。

「日用品がもらえるのは助かりますし、お試しができて良いです」(48歳/女性/東京都)
「歯ブラシなど生活必需品の優待品で、すぐに使える商品が多いところがお気に入りです」(47歳/女性/兵庫県)
「自分では買わない新商品にも触れられる」(47歳/女性/東京都)
「優待品でいただいた洗剤が気に入って、そのまま日常的に使うようになりました」(37歳/女性/神奈川県)

●ライオンの株、専門家はどう見る?
これからライオンの株を買うとしたらどのようなことに注意したらいいでしょうか? 日本株に詳しい金融文筆家の田代昌之さんにアドバイスをいただきました。

やはりライオンブランドの製品をお試しで使用できることが大きな利点かと思います。読者の方も、優待をきっかけに日常的に利用しているようですので、ライオンとしても優待制度を上手に利用できていると言えるのではないでしょうか。

同社は中国市場を最重要市場と位置付けており、2030年に売上高1000億円規模を目指しています。2021年時点の中国市場における売上高は約170億円ですから、10年ほどで2021年比6倍となるアクティブな戦略です。トランプ次期大統領による中国への関税引き上げで貿易摩擦が意識されると、中国リスクが同社の成長の重しとなる可能性はありますので、株価の変動には注意が必要です。

2:カゴメ<2811>

次に紹介するのは、トマトケチャップや野菜ジュースなどでおなじみのカゴメ<2811>です。こちらもカゴメの新商品や注力商品の詰め合わせが贈られます。カゴメの株主優待の条件は半年保有なので、12月末に購入し、6月末の権利確定日まで保有できれば優待品を受け取れます。さらに10年継続して保有できれば、オリジナルグッズをもらえるなど、魅力的な優待内容となっています。

●カゴメの優待制度
カゴメの優待制度詳細

カゴメの優待制度詳細

●カゴメの株を買った読者の反応は?
実際にカゴメの株を買い、優待品を受け取った読者からは次のようなコメントをもらいました。

「あまり買わない料理のもとや、よく買うケチャップなどバラエティーに飛んでいます」(51歳/男性/岐阜県)

●カゴメの株、専門家はどう見る?
そんなカゴメの株を買うとしたらどのようなことに注意したらいいでしょうか? 田代昌之さんにアドバイスをいただきました。

同社は自社製品を活用した優待銘柄の代表的存在と言えます。同社も株主との接点として優待を活用しておりメジャーな自社商品を軸にさまざまな商品をパッケージしています。

10年以上保有し続けた株主にはオリジナル商品として、「トマト薫る特製グラス(2個)セット」と株主10年記念パッケージの飲料2種類がもらえます。グラスには、同社の社名の由来となっている「籠の目」模様が描かれています。中長期で保有してもらえる株主を想定しての優待制度は、「カゴメファン」の増加につながりますので、中長期保有の株主が増えれば、株価は大きく崩れにくいでしょう。

3:ヒューリック<3003>

続いて紹介するのはオフィスビルや商業施設、ホテルなどの開発を行うヒューリック<3003>です。グルメカタログギフトをもらえるヒューリックの優待制度ですが、2023年に変更が発表されています。現行制度では権利確定日に保有していれば優待を受け取れますが、2025年12月31日基準日より実施される新制度では300株を2年以上の保有する必要があります。

そのため、2024年に購入して保有し続けたとしても、2025年に現行制度にて優待を受け取ったのち、次に優待が受け取れるのは2027年になります。2025年に購入すると権利が生じるのは2027年12月末ですので、今のうちに購入しておくのがよさそうです。

●ヒューリックの優待制度
ヒューリックの優待制度詳細

ヒューリックの優待制度詳細

●ヒューリックの株を買った読者の反応は?
実際にヒューリックの株を買い、優待品を受け取った読者からは次のようなコメントをもらいました。

「届いたカタログを見ながら自分で選べる楽しみがあります。長期保有で内容がグレードアップするようなので、それを楽しみに保有を続けたいと思っています」(45歳/女性/大阪府)
「カタログから選べることと、内容が高価であり長期保有優遇内容であるため購入しています」(63歳/男性/東京都)

●ヒューリックの株、専門家はどう見る?
ヒューリックの株を買うとしたらどのようなことに注意したらいいでしょうか? 田代昌之さんにアドバイスをいただきました。

不動産会社なので自社製品を優待にはできない代わりに、カタログを優待としています。読者のご意見通り、カタログのメリットは「自分で選べる楽しさ」でしょう。長く保有すれば内容が充実していきますので、中長期保有者が増えそうな優待制度だと思います。

日本銀行が利上げに動いており、「脱デフレ」の流れが強まっています。金利上昇は不動産業界のネガティブ要因と見られがちですが、インフレに伴い土地の価格は上昇する傾向があります。実際、マンション価格は高騰していますし、オフィスビルもコロナ禍の苦境を脱し始めています。企業のオフィス回帰の流れが今後も強くなると思いますので、同社のような首都圏のオフィスを中心とした事業は見直されるでしょう。

4:キリンホールディングス<2503>

最後に紹介するのは、キリンビールでおなじみの企業であるキリンホールディングス<2503>です。こちらは自社製品であるビールや飲料水、食事券など、魅力的な優待内容で、All Aboutの読者に人気を集めていました。

そんなキリンホールディングスでしたが、2024年12月期より新たな株式優待制度が導入されます。具体的な優待品の内容は2025年3月頃の発表になるようですが、今後は長期保有が有利になるため、購入するなら早めに検討しておきましょう。

●キリンホールディングスの優待制度
キリンホールディングスの優待制度詳細

キリンホールディングスの優待制度詳細

●キリンホールディングスの株を買った読者の反応は?
実際にキリンホールディングスの株を買い、優待品を受け取った読者からは次のようなコメントをもらいました。

「ビールか飲料か選べる点が気に入っている」(45歳/女性/宮城県)
「自分の好きなもの、好きなブランドで自社製品を優待にしているところを購入している。キリンはビールが好きだから」(60歳/女性/埼玉県)

●キリンホールディングスの株、専門家はどう見る?
キリンホールディングスの株を買うとしたらどのようなことに注意したらいいでしょうか? 田代昌之さんにアドバイスをいただきました。

同社も代表的な優待銘柄ですので、保有している方は多いでしょう。「ビールはキリン」と決めている読者の方がおっしゃる通り、「キリン党(私もです)」の方にとって、優待でビールがもらえるというのはたまらない魅力だと思います。

為替に左右されにくい食品業ということもあり、株価はここ2年ほど、2000円から2300円の狭いレンジで推移しています。ある意味、株価は安定した動きが続いていますので、購入するタイミングはそんなに気にしなくてもいいでしょう。独自素材である「プラズマ乳酸菌」の市場が、今後拡大していくか注目です。

 
※株主優待に関する情報は、記事執筆時点のものになります。詳細につきましては、各社が発表している株主優待内容をご確認ください。
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