タッチ決済でお得?
セブン-イレブンで三井住友カードのタッチ決済を使えば超お得!
タッチ決済とは、スーパーやコンビニでの会計時、レジにある決済用端末にクレジットカードやスマホをタッチする(=かざす)だけで、支払いが完了する決済方法のこと。「非接触型決済」とも呼ばれます。このところ、キャッシュレス決済で景気の良いキャンペーンは、影を潜めている印象がありますが、実はタッチ決済に関しては、お得なキャンペーンや特典が続々と登場しています。例えば、10月15日からは、セブン-イレブンでの買い物で、三井住友カード(Visa)の「スマホのタッチ決済」をすると、最大10%の『Vポイント』の還元を受けられるようになりました。これは、短期的なキャンペーンではなく、現状、期間は設定されていないとのこと。
いま、効率的な「ポイ活」をするためには、タッチ決済をうまく使うことが欠かせなくなりつつあります。
使うならスマホでのタッチ決済を
すでにタッチ決済を日常的に使っているという人もかなりいるでしょう。でも、スマホを使っていますか? 実は、クレカそのものによるタッチ決済よりも、クレカを登録したスマホでのタッチ決済のほうが、お得になるケースが多いのです。前述した、セブン-イレブンのキャンペーンも、スマホを使ったときに10%のポイントが還元されますが、プラスチックカードだと5%になってしまいます(カードの場合2025年1月からはなんと1.5%に!)。
JCBやマスターカードでもタッチ決済のキャンペーンを断続的に行っていますが、スマホでの利用が前提となっているものがほとんどです。おそらく、こうした傾向は今後も続くと思われ、なるべく早くスマホでのタッチ決済に慣れておきたいところです。
スマホの「タッチ決済」を使うための準備
ただスマホのタッチ決済を日常的に使っていない、または、そもそもよく分からないという人も、まだかなりいると推測されます。「ようやくQRやバーコード決済に慣れたところなのに、別のやり方を覚えるのはしんどい」「タッチ決済を使おうとしたらレジでまごついてしまった」といった声がSNSなどでは散見されます。そこで、必要な準備やスムーズな決済のコツについて、簡単に解説しておきます。もしかすると、「クレカをスマホに登録する」という部分でつまずいている人がいるもしれないので、そこから説明をすると、iPhone、Android端末のいずれも「ウォレット」という財布を意味するアプリを使います(Androidは「Google ウォレット」のインストールが必要な場合があります)。
ウォレットのアプリを開いたら、iPhoneは「追加」、Androidは「カードを追加する」というボタンをタップします。これはいずれも初回登録の場合で、すでにSuicaのカードなどを登録している場合は、iPhoneは「+」、Androidは「+ウォレットに追加」をタップします。あとは、画面の指示に従って、タッチ決済で使いたいクレジットカードをスマホで撮影し、認証をすれば登録ができます。おそらく5分程度で終了するでしょう。
なお、クレカによっては、タッチ決済に対応していなかったり、スマホに登録できないケースがあったりします。その場合は、カード会社に問い合わせをして、新しいカードを再発行してもらうことで解決できることがあります。
レジでのセリフは「クレジットカードのタッチ決済で」
では、クレカを登録したら実際に使ってみましょう。支払時は、スマホを見せつつ、「クレジットカードのタッチ決済で」と言えば大丈夫です。昨年あたりまでは、受け入れる店舗側の対応にも不慣れな部分がありました。スマホを出して、「タッチ決済で」と言うと、店員が電子マネーと思い込んで端末を操作してしまい、電子マネーとして決済されてしまった、というケースが実際に起きていました。
しかし最近は、そうした店舗側の問題はほぼ解消しつつあります。店員の認知度も上がり、「クレジットカードのタッチ決済で」と伝えてスマホを差し出せば、ちゃんとクレカとして決済されます。また、コンビニやスーパーのセルフレジには、タッチ決済の選択画面が出るタイプもかなり増えてきました。
おそらくキャッシュレス決済の中では、使用形態がほぼ一緒の電子マネーと同じく、最速で決済が終了するので、いったん使い始めたら他の決済方法には戻れなくなるほど便利です。カードをお財布から取り出したり、コード決済のようにアプリを表示したりする手間もかかりません。
お得なキャンペーンや特典が続く理由とは?
前述したような、スマホのタッチ決済関連のお得なキャンペーンや特典は、今後もしばらく継続することが予想されます。その理由について補足しておくと、現在キャッシュレス決済業界で起きている、少額決済市場を巡るシェア争いの存在です。少額決済とは数百円から千円前後までの支払いのことで、コンビニでのお弁当やカフェでのコーヒー代など、日常生活で最も頻繁に行われる規模の決済を意味します。これまで少額決済市場では、長らく「Suica」をはじめとする電子マネーが覇権を握っていましたが、近年、コード決済が参入して激しいシェア争いを繰り広げてきました。そして一段落したと思われたのもつかの間、今度はタッチ決済が新たに参入し、シェアを獲得すべくお得なサービスを次々と打ち出している、というわけです。当面、こうした動きは続くと予想されます。
私鉄や地下鉄も「タッチ決済」でOKに
さらにタッチ決済は、公共交通機関でも存在感を高めています。自動改札機を電子マネーのようにタッチ決済で通過できるサービスが始まりました。すでに、地方のバスや鉄道では実用化されており、昨年からは首都圏でも大手鉄道各社による実証実験がスタートしています。東急電鉄では一部を除くほぼ全駅で使えるようになっていますし、京王電鉄でも11月6日から全駅で使えるようになります。また、関西圏でも10月末から阪急電鉄、阪神電気鉄道、近畿日本鉄道、大阪メトロのほぼ全駅で導入されます。実質的には、実用化されていると言っていいでしょう。
このように、スマホのタッチ決済の利用シーンは拡大し、利便性はますます向上しています。まだ使ったことがない人は、この機会にぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。