実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住70歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:70歳男性同居家族構成:本人、妻(65歳)
居住地:福岡県
リタイア前の職業:公務員
リタイア前の年収:1200万円
現在の金融資産:預貯金500万円、リスク資産200万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:国家公務員共済組合(加入年数は不明)
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万6050円老齢厚生年金(厚生年金):16万759円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:なし
配偶者の年金や収入:老齢基礎年金74万円(年額)
ひと月の支出:約26万円
「現役時代にもっと貯めておけば」
現在、およそ預貯金500万円、リスク資産200万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった」と回答。
その理由として、「物価が上がってきていますし、介護保険・費用も値上がりしているので、余裕があった方が良いと思います」と語っています。
「有料老人ホームに入るなら5000万円は必要」
現役時代は、老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそう。金融庁の報告書を発端に世間を騒がせた「老後2000万円問題から」妥当な金額と考えたのが理由だと言います。
しかし実際の年金生活を通して、老後資金は「5000万円」必要だったのではと投稿者。
「有料老人ホームに入るには、最低これくらい必要かと思います」とあり、今のままでは足りないと感じているようです。
「今の若者は低賃金で物価も高く大変」
今の生活についての満足度は「普通」と投稿者。とはいえ「年1回国内旅行ができるくらいなので、まあ、良しとすべきか?」ともつづられています。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「今の若い人たちは、給与が少ないし、物価も高騰しているので大変でしょうが、家などは購入せずに、貯金・投資した方が良いと思います」とメッセージを残されていました。
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