Q. 一番印象に残っている優待はありますか?
「これまでで、一番印象に残っている優待は何でしょうか?」(ラッセル太郎さん/27歳/男性)A. 「一番印象に残っているのは、映画の優待ですね」(桐谷さん)
現役のプロ棋士だった頃から、映画の優待券がもらえる株を結構たくさん持っていましてね。いろんな場所で将棋を教えていたので、参加してくれた部員に映画の優待券をあげていました。当時、映画の優待券は紙だったので、1枚ずつちぎって人にあげたりしやすかったのです。でも、プロ棋士を引退後、優待券も紙からカード形式に変わり、人に譲れなくなりました。年間300回ほど映画を見ることができる権利があったので、自分で観に行かないといけなくなりましてね……。
そんな中、『月曜から夜ふかし(日本テレビ)』に出演することになり、映画を年間100本以上見ていたことから、“1年間で観た映画のベスト3”を聞かれたのです。そこで一番に『ジョン・カーター アメリカをはめた男』を選びました。内容が面白かったので選んだのですが、実はこの映画は大赤字の作品だったようです。
しかし、私が番組で紹介したことで、TSUTAYAのレンタル数が急増しましてね。それがきっかけで、ウォルト・ディズニー社から新作映画『ローン・レンジャー』の宣伝の依頼が来たんです。ジョニー・デップさんと会ってお話しする機会がありましたが、それがとても印象に残っています。
その後も、スピルバーグ監督が来日した際に、自転車でレッドカーペットを走ったり、トム・クルーズ主演の映画『バリー・シール』のパロディ版の動画を作ったりして、映画の宣伝活動に関わる仕事もさせていただきました。映画の優待から話が広がり、こういった思い出がいろいろあるので印象に残っていますね。
【関連動画】動画でも桐谷さんのトークを視聴いただけます。ぜひご覧ください!
1949年広島県出身。将棋棋士・投資家。日本テレビ系バラエティ番組『月曜から夜ふかし』に出演し、現金を使わない「株主優待生活」が話題になった。現在はテレビや講演会、雑誌などで幅広く活躍。『日経マネー』(日経BPマーケティング)、『ダイヤモンドZAi(ザイ)』(ダイヤモンド社)で連載中。
※紹介している内容は、2024年8月1日に収録した動画から、一部抜粋して編集したものになります。