しかし、普通預金は生活口座として使う場合が多いので、「使い勝手の良さ」も大事なポイントとなります。
今回は、ネットで預け入れができる普通預金が高金利な銀行と、ゆうちょ銀行を比べてみます。普通預金の利息にどのくらい差があるのかと、金利の優遇を受けるにはどのような条件があるのかをご紹介します。
【2024年9月時点】ネットで預け入れできる普通預金が高金利な銀行とゆうちょ銀行、普通預金の受取利息の差は最大3.2倍
2024年9月時点での普通預金の金利で、100万円預け入れした場合、1年間でどのくらい利息が付くのか計算してみましょう。●SBI新生銀行
SBI新生銀行は、すでにSBI証券の口座を持っている人が、新たに普通預金口座を作ると、通常の金利の0.11%から、ダイヤモンドステージの「0.30%」にアップとなります。
100万円を1年間預けた場合の利息は3000円(税引後2391円)となります。
金利の優遇を受けるためには、SBI新生銀行の円普通預金口座を開設するだけではなく、SBI証券の証券総合口座を「SBI新生コネクト」で連携する申し込みが必要です。SBI新生コネクトとは、普通預金口座と証券総合口座の入出金が手数料無料になるサービスです。
SBI新生コネクトを申し込むことで金利が優遇される「ダイヤモンドステージ」となり以下の特典も追加されます。
【ダイヤモンドステージで受けられる特典】
・他行からSBI新生銀行に1回1万円以上の振込入金で20円、月5回で最大100円(年間で最大1200円)がプレゼントされます。
・インターネットによる他行宛振込手数料が月10回まで無料
・米ドル普通預金金利が年1.00%(税引前)
・セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなどの提携コンビニATMでの出金手数料が24時間何回でも無料
参照:SBI証券連携サービス・SBI新生コネクト
●auじぶん銀行
auじぶん銀行の普通預金口座の通常金利は「0.03%」です。しかし、さまざまなサービスと連携することで金利が最大「0.33%」までアップします。
その場合、100万円を1年間預けた場合の利息は3300円(税引後2630円)となります。
ただし、金利が「0.33%」になるには、以下のさまざまなサービスとの連携が必要です。
【金利がアップする要件の内訳】
・auPAYアプリとの連携で+0.05%
・auPAYカードの引き落とし+0.05%
・auマネーコネクト設定※1+0.1%
・auマネ活プラン※2に加入+0.05%
・auマネ活プランの加入とau PAY ゴールドカードの引落とし+0.05%
※1:auじぶん銀行口座とauカブコム証券口座の入出金が手数料無料で利用できるサービスです。
※2:auマネ活プランはauユーザーの限定サービスです。携帯電話の契約がauでない方の普通預金金利は最大「0.23%」となります。
最大金利の「0.33%」を得るには、携帯電話の契約先がauという方が適しています。
参照: auマネ活プラン金利優遇などで預金 税引前金利MAX年0.33% | auじぶん銀行
●あおぞら銀行BANK
あおぞら銀行BANKの普通預金金利は「0.20%」。
あおぞら銀行BANKは、上記でご紹介した銀行の場合と違い「証券会社の口座との連携」などの条件はありません。新たに普通預金を開設したいと思う方であれば、申し込むだけでこの金利の適用を受けられます。
100万円を1年間預けた場合の利息は2000円(税引後1594円)となります。
参照:BANK口座の優遇特典(他行宛振込手数料の無料優遇サービス等)| あおぞら銀行
●ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の通常貯金の金利は「0.1%」です。
もし、100万円をゆうちょ銀行の通常貯金に1年間預けた場合の利息は1000円(税引後797円)となります。
参照:金利一覧-ゆうちょ銀行
ネット銀行の普通預金とゆうちょ銀行の通常貯金の利息を比べてみたところ、受取額に最大で3.3倍もの差があることがわかります。
とはいえ、高金利を得るには、他のサービスと連携するなどの要件を満たす必要があることも。証券口座の利用状況や携帯電話の契約先など、現状を把握したうえで、自分にとって使い勝手がよいか検討しましょう。