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災害時にも役立つと話題の「アイラップ」、普段のごはん作りでどう使う? 初心者向けレシピを実践!

最近、スーパーやホームセンターで『アイラップ』をよく見かけますが、普通のポリ袋とどう違うのでしょう? アイラップ初心者の筆者が、日々のごはんから災害時に役立つレシピまでを実践してみました。

鴨西 玲佳

執筆者:鴨西 玲佳

プチプラ・100均インテリアガイド

一度使ったら手放せない!? 『アイラップ』初心者のための使い方&レシピ

アイラップの使い方

SNSでも話題になっているアイラップ。上手に活用すれば時短調理に

最近、ネットやSNSで見かける『アイラップ』を使ったレシピの数々。まだ一度も使ったことがない筆者は、普段使いはもちろん、災害時での使い方も正直よく分からないまま……。ということで、同じような初心者の方たちのために実体験をリポートしてみようと思います。

<目次>

そもそも『アイラップ』とは?

アイラップの使い方

ちょっとレトロなデザインが逆に目をひくアイラップ

『アイラップ』は、どこか懐かしい三角形のデザインのパッケージが特徴的な製品。製造元は、ガスやカセットこんろでも有名な「イワタニ」の関連会社、「岩谷マテリアル」です。

アイラップの最大の特徴は、可燃性のポリ袋で有害ガスが発生しないというところ。そのまま熱湯に入れて調理できる上に、電子レンジでの加熱にも耐えられます。さらに耐冷温度はマイナス30度なので、冷凍庫や冷蔵庫での保存にも使えます。

コスパはよい?

アイラップの使い方

袋は取り出しやすくストレスフリー。マチもあるからたっぷり入ります

お店によってアイラップの価格は違いますが、スーパーでは150~200円前後で販売されています。1箱は60枚入りなので、1枚2.5~3.5円とリーズナブル。サイズは横25cm(21cm+マチ4cm)×縦35cmで、A4サイズ縦より少し長いくらいの大きさです。

100均で売っているポリ袋よりは割高になりますが、この値段でマチ付きの耐熱ポリ袋を使えるのはありがたいですね。

注意点も確認しておこう!

アイラップの使い方

マイナス30度まで使えるので、冷凍庫や冷蔵庫内での保存にも適しています

加熱しても有害ガスが出ないアイラップですが、いくつか注意点があります。

・電子レンジで加熱する場合は密封せず、耐熱皿の上にのせる
・湯せんする場合も、鍋の底に耐熱皿を敷く
・オーブンなど高熱器具では使用しない

可燃性といっても120度以上になると、破袋・溶融する場合があるので、高温になり過ぎないように注意する必要があります。鍋で湯せんするときも、袋が直接鍋に触れないようにしましょう。これらの注意点を守れば、かなり時短になる調理グッズなのは間違いありません。

レシピ1. まずは炊飯してみよう

アイラップの使い方

できるだけ空気を抜いて、袋のなるべく上部で結ぶのがポイント

まずは基本の炊飯に挑戦しましょう。アイラップに洗ったお米(無洗米ならそのままでOK)を入れます。「米:水=1:1.2」なので、米1合(180ml)の場合は水200~210mlを入れ、なるべく空気を抜いて、上の方で口をしばります。そのまま20分ほど浸水させておきます。

アイラップの使い方

普段の調理はキッチンで、災害時はカセットこんろで調理できます

鍋に耐熱皿を敷いてお米入りアイラップの袋が十分浸かる量の水を注いだら、弱火にかけます。軽くふたをして20~25分湯せんし、炊き上がったら火を止めて10分ほど蒸らします。その後、袋から出してお米をほぐします。

アイラップの使い方

炊飯器で炊いたお米より少しだけ柔らかめでしたが、おいしく炊けました

お米の芯が残っていないか心配でしたが、ふっくらとしたおいしいお米が炊き上がりました。袋ひとつで調理できるので、洗い物が少ないのもメリットですね。

レシピ2. おかずも全部一緒に作っちゃおう

アイラップの使い方

全部一緒にゆでるだけなので、かなりの時短になります

おかずもアイラップを使えば、主菜と副菜を同時に作れます。

1. まずは、鶏むね肉のサラダチキンの準備をします。観音開きした鶏むね肉にフォークで穴を多く開け、塩(ふたつまみ)、料理酒(30cc)、砂糖(小さじ1)を入れます。袋の空気を抜いたら袋の口を閉じ、20分ほど置いておきます。

2. 続いて、ブロッコリーの準備です。洗ってひと口大に切ったブロッコリー、水(50cc)、塩(ふたつまみ)を袋に入れて、できるだけ空気を抜いて口を閉じます。

3. アイラップが浸かるくらいの水と耐熱皿を敷いた鍋に1と2を入れて、さらに卵2個を加えたら弱火にかけます。ブロッコリーは5分、卵は8~10分ゆでたら取り出して殻をむきます。

サラダチキンは10分以上加熱したら火を消して、10分ほどふたをして蒸らします。袋を開けてしっかり火が通っていたら切り分け、お好みのスパイスをふりかけたら完成です。

アイラップの使い方

忙しい日の簡単レシピとして活用するのもいいですね

レシピ3. おやつにもなる「ほくほくのさつまいも」

アイラップの使い方

さつまいもはもちろん、じゃがいもでもおいしく仕上がります

今度は軽食やおやつにもなる、さつまいもを調理してみます。よく洗ったさつまいもを食べやすいサイズにカットしたら、アイラップに水(30cc)と塩(ひとつまみ)を入れて空気を抜いて口を閉めます。

耐熱皿を入れた鍋でさつまいもが浸かるほどの量のお湯を沸かしたら、袋に入れたさつまいもを入れて軽くふたをし、しっかり火が通るまで15分以上は弱火にかけます。

アイラップの使い方

このまま食べても、アレンジしてスイーツにしてもいいですね

お好みの柔らかさになったら火を止め、バターや塩をかけていただきましょう。鍋やお皿を汚すことなく、ほくほくの仕上がりになって驚きました。

レシピ4. ホットケーキミックスで作る「蒸しパン」

アイラップの使い方

弱火でじっくり加熱するのがポイントです

最後はホットケーキミックスで、ほんのり甘い蒸しパンを作ります。アイラップにホットケーキミックス(100g)、卵(1個)、牛乳(100cc)、砂糖(大さじ1)を入れて、袋の上から手でもむようにして混ぜます。

なるべく袋の空気を抜いたら口を結び、耐熱皿を敷いた鍋に入れ、袋が浸かるくらいの水を注ぎます。弱火にかけて25分ほど加熱して、竹串を刺して生地がくっついてこなければ完成です。

アイラップの使い方

ふわふわの蒸しパンができあがりました

湯せんで加熱して蒸しパンを作るのは初めてでしたが、ふっくらとした食感でおいしかったです。被災時は甘いものでリラックスできることもあると思うので、いざというときにも活用できそうです。

今回初めてアイラップを使い、さまざまな使い方ができることを知りました。さらにレシピを増やして、毎日のごはん作りに生かしていきたいですね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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